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探求者たちの辿り着いた場所

BUMP OF CHICKENの旅

BUMP OF CHICKENが好きだ。筋金入りのファンだ。彼らを好きになって18年が経つ。
しかし、ライブに参加したのは2014年のWILLPOLISが初めてだ。それまでは音源だけで満足していた。周りにBUMP好きな友人も少なかった。
たまたま仲良くなったBUMPファンの1人に声をかけてもらい参加したのがきっかけで、それ以来すっかりライブの虜になってしまった。初めて生で聴く彼らの音、声。すぐ目の前で躍動する姿。光の演出も美しく、今でもはっきりと思い出せるくらい脳裏に焼き付いている。

その後のBFLYツアーを経て、昨年から約半年に渡って行われたツアーPATHFINDER。新アルバムの発売を伴わない“引っ提げないツアー”として話題となった。
最新の曲はもちろん古いアルバムからも多くの曲がセットリスト入りし、22年間の道のりを感じられるツアーだった。

アルバム「Butterflies」あたりから顕著に変化が見られる彼らの音楽だが、藤原さんが「僕らは曲が鳴りたがっているように鳴らしてあげるだけ」と言っている通り、常に自分達の内面に向き合いより良い表現を求め進化を続けている証だろう。
しかし、そんな彼らに「探求者」というワードを当てはめたとき、浮かんでくるのは道なき道を切り開き果敢に進んでいく開拓者の姿ではない。
道に迷い、悩み、怯え、時に引き返しては手探りで少しずつ歩んでいく、放浪と言っても良いような旅人の姿だ。
彼らの歌に幾度となく出てくる「迷子」という言葉。おそらく誰よりも迷ったのが彼ら自身なのだろうと思う。だからこそ彼らの言う「大丈夫」は他の誰よりも信頼できるし、多くのリスナーを救ってきた。

BUMP OF CHICKENの歌には不思議な力がある。
何かを手にした人。何かを捨てた人。捨てられなかった人。今も迷っている人。前に進む人。踏み出せない人。逃げ出した人。逃げ出せない人。
全ての人に寄り添って「君はそれで良いんだよ」と語りかけるような不思議な力がある。
歩き出す人には背中を押し、後戻りする人には「それも良いさ」と声をかけ、選択した事そのものを、選択できなかった事さえも肯定してくれる暖かさがある。
「BUMP OF CHICKENの曲に救われた」と言う人が多い理由はそこにあるのではないかと思う。彼らは僕たち一人一人のスピードに合わせて一緒に歩いてくれる。一緒に立ち止まってもくれる。
だから僕たちも、彼らと一緒に歩いて行きたいとこんなにも強く願うのだ。

ちなみに最初に話題に上げたWILLPOLISだが、「WILL」という単語は意志を表す。自らの意志をもって探し求めた者だけが辿り着ける街WILLPOLIS。
BUMP OF CHICKENと共に道を探し歩んできた僕らが集ったあの場所が、それぞれのWILLPOLISだったに違いないと僕は信じている。

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