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無敵の彼らと共に

9mm Parabellum Bulletカオスの百年vol.12に寄せて

 
5月27日。9mm Parabellum Bullet。日比谷野外音楽堂。カオスの百年 vol.12。

9mmにとって2年ぶりの日比谷野外音楽堂。
2年前の日比谷野外音楽堂といったら、ファンにとってはトラウマに近い。
9mm Parabellum Bulletの核と言っても過言ではないギタリスト、滝さんがライブ活動を休止せざるを得なかったきっかけのライブだ。
2年前のあのライブを私も観ていた。なんの偶然か、上手側の前方席。良席だと喜んだその席で、滝さんの不調をそれこそ目の前で、手の届きそうな距離で見ていたのだ。あの時の彼を忘れることはできない。

イベントや他のライブなどで何度かギターを弾く滝さんの姿を観てはいたが、不安は拭えなかった。
もし、2年前のような事態になってしまったら。まとわりつく不安を拭えないまま、ライブがスタートした。

AC 9mmと銘打たれた滝さん以外の3人によるアコースティック編成での演奏。
普段の9mmとはまた違う。アレンジをこれでもかと加えた曲群は今ではレアなファーストアルバムの曲や、フェスでの定番を盛り込んでいて驚いたやら嬉しいやら。
そんな中、私の席からは3人越しに袖が見えていた。袖にギターを抱えた滝さんが立っていたのだ。ステージ上の3人と一緒にギターを爪弾いたり、満足げに頷いていたり。それがあまりにも彼らしくて。なんとなくではあったが、もしかしたら私の抱いていた不安なんて杞憂だったんじゃないかと思った。

結果的にそれは確かに杞憂だったのだ。
本編ではサポート2人を交えつつも、どこまでもいつも通りの9mm Parabellum Bulletだった。
凝った演出とかそういったものはなくて、ただただファンが焦がれてやまなかったいつも通りの彼らだった。
細かいフレーズは時々サポートの2人に投げつつも、ソロはお立ち台に上り、リフを弾き倒し、ステージ上を転がって暴れ回る姿は確かに私達が待ち続けていた滝さんだった。卓郎さんと2人でマラカスを振ったり、サポート2人と背中合わせでギターを弾いたり。楽しそうな笑顔まで見えた。

新曲までぶちかまして、逆境を乗り越えてもまだまだこれからだというような彼らに一生ついていこうと思った。とんでもないバンドを私は好きになってしまっていたのかもしれない。

「わけなんてなくて笑っていた
おれたちは今夜無敵なんだ」
(Story of Glory)

この歌詞をコーラスで叫ぶ滝さんが鮮烈に記憶に残っている。
あの瞬間、あの夜、確かに9mmは無敵だった。そしてあの場にいた私達も。

無敵の夜はきっとまだ明けない。
まだまだ彼らも私達も無敵の夜を歩いているのだ。

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