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BUMP OF CHICKEN がくれた時限装置

「記念撮影」はPATHFINDERで仕掛けられた魔法だった

PATHFINDER開催の3ヶ月前にリリースされた記念撮影。
今回はこの曲とPATHFINDERの関係性について少しだけ語る。

配信されたその日すぐにダウンロードしてからというもの、記念撮影だけをひたすら一曲リピートをし続ける程度には好きだ。耳の中にこの曲しか入れたくないなんて心境になるほどには好きだ。
瑞々しさと甘酸っぱさと懐かしさを内包したセンチメンタルなメロディーと、刻まれる時間のように秒針に合わせて淡々と進むリズム感が心地良く、不思議な安心感が心のポケットの隙間に入り込むようで。中毒のようにずっとずっと聴いていたくなるのだ。

藤くんの歌声の伸びやかな綺麗さも、不思議なリズムを刻むドラムとベースの掛け合いも、リフレインする”ランランランラーン”も、複雑なそれら全てが折り重なって心に届くこの曲がとても好きだ。

また、この曲の歌詞の中には言葉にできなかった感覚を言葉にしてくれたフレーズが数々ある。

その中のひとつが
「名付けようのない時間の場所」
だ。
─仕事をしている時、勉強をしている時、寝ている時、遊ぶ時、そういった目的のある正しく進む時間の隙間から零れ落ちた、ぽっかりと心の抜け落ちた何もしていない空白の時間。そんな場所だと思う。

そんな場所で迷子になっている私の手を引いて救い上げてくれた場所が、パスファインダーだった。
 
 

迷っていた自分にそのままでも大丈夫と言ってくれる優しさ、”僕は”じゃなくて”僕ら”と仲間に入れてくれる優しさ。
もう何処へも行けないと思っていたのに何処へでも行けると言ってくれた心強さ。
この一節ひとつをとっても随分と救われた。
ライブ会場で聴くことによってより身体の奥に伝わるような感覚があった。生の音で聴ける時をいつも楽しみにしていた。

そのようなわけで、この曲は日常生活とのシンクロは勿論だが、私にとってはPATHFINDERを中心とした過去と未来を繋げる架け橋になっている。

「とても楽しくて ずるくて あまりに眩しかった」

PATHFINDERを振り返った今、ライブに行ってから帰るまでの全ての時間のことを、まさにその歌詞通りに感じている。
 

今、一年前は想像もできなかった未来に立っている。仕事も生活環境も何もかも変わった。
色々あって辛かった日々をPATHFINDERは支えてくれた。

そりゃ勿論、あのライブの時に一緒にいた人も、ライブ会場で見たメンバーも、今自分の生活の隣にはいなくて、自分だけの昨日が淡々と積み重なっている。

しかし記念撮影を聴けば、あの時にBUMP OF CHICKENから渡された「とても楽しくてずるくて眩しかった日々」は決して忘れたり失くしたりしてはいないことに気付くし、勇気と元気をもらったあの日から今まで繋がっているから大丈夫なんだと思える。
 

PATHFINDERで記念撮影が必ず歌われていたこと。

それは、終わる魔法の外に着いた時に、まるで時限装置のように作動して、あの日から未来までずっと繋がっているんだということを教えてくれる「言葉の時限装置のようなプレゼント」のように思えてしまうのである。

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