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世界の端っこに気付いてくれたBUMP OF CHICKENのうた

弱さも脆さも知っているからこそ、彼らの歌はこんなところまで届く。

BUMP OF CHICKENは、アリーナでのライブ会場の時に一番上の一番端っこにいる人に届くように歌いたいと言う。
BUMP OF CHICKENは、運動会の日にどうか雨降ってほしいなんて思っちゃうコを応援したいと言う。
BUMP OF CHICKENは、クリスマスに独りぼっちで街を歩いていても、ちょっとだけ妬んだり寂しくなったりしても、みんなが嬉しそうな顔を見たら「誰かが幸せならいいか」って気持ちになれた優しくて寂しいコを主人公にしてくれる。
BUMP OF CHICKENは、寂しい雨の日のような気持ちの中でベッドの上でひとりでいるコも、それが例えば平日の日中なら誰も気にもとめないかもしれないのに、気付いてくれる。
そんな世界の片隅で一人ぽつんとしているコこそ、彼らは目を向けていてくれる。
そのまさに「見えないものを見ようとしてくれる」気付きこそが、私にとって唯一無二のBUMP OF CHICKENの存在の尊さである。
 

どうにもこうにも、心理的に独りぼっちになった時って、頑張りやで華やかな人が世界の中心に見える。
だめな自分は世界の端っこでうずくまってる気持ちになる。
端っこにいる人にとっては華やかな世界は程遠いし、華やかじゃなくて平凡でもずっとずっと遠くてキラキラしているように見える。そんな世界の眩しさに疲れて怖くて何も言えなくなる。
結果、辛いことは沈黙して泣きたいのをこらえて適当に笑ったりして生きるくらいしか為す術がなくなってくる。
そうして、結局自分の悲しみとか存在とかどうしようもなさとかは、何も言わないから誰にも気付かれないんだなぁなんて思ってしまう。
でもBUMP OF CHICKENの唄や言葉は端っこで何も言わない人こそ気付いてるし、主役になれないような人こそ見ているし、そんな人の弱さも情けなさも自身らの体験を踏まえてある程度見透かしている。
そして彼らもその感情を知ってるから、音と言葉で言い表しにくい感情を的確に表現してくれる。
そして、そんなふうに海の底に落ちた人をぐいっと引っ張って、音楽で抱きしめてくれる。
そんなアーティストは私の中では彼ら以外にいなかった。いや、もっと広い世界の音楽界を熟知していればいるのかもしれないが、BUMP OF CHICKENに出会っただけでも充分すぎた。

とはいえ、いくら助けてくれる救われる抱きしめてくれる音楽だ、なんて言ってても、実際には音楽で自分が助かるわけではない。
それをわかっているから、藤くんは自分を助けられるのは自分しかいない、いくら僕たちが手をひいても君を変えられるのは君だけだ、ということもちゃんと歌ってくれている。
だからBUMP OF CHICKENの唄という宝物を受け取った私は自分の中でちゃんと昇華してあげたいという気持ちになれるのである。
(というのもまだまだ理想論でありそこまでうまく生きられていない。でも彼らの唄に支えられて変わることを恐れないで生きようという気持ちになれているのは事実である)

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