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地平線の果てで観る景色

MAN WITH A MISSION「Chasing the Horizon 」を聴け

『ヤリヤガッタナ』
一聴して浮かんだことば。

間違いなく2018年に爪痕を残すアルバムであり、MWAM が、本気で、世界征服を開始したんじゃないか、と確信せざるを得ない。
そして狼に憑依した凄まじいまでの音霊。
恐らくこれは邦ロックとか洋楽とかオルタナティブとかそんな訳わからん分類の一つに括られてしまうような代物ではない。そんな人間界の大人の事情なんかとは関係なく、ストレートに私達の本能に作用してくる。
このアルバムは、現在、ここで、アナタへ、わたしへ、そして未来へ、狼達が投げかけた問いであり、現時点で彼等が最大限に持っているものを惜しみなく差し出したギフトだ。
ぶっちゃけ、こんなに狼にハマってしまうとは思いもよらなかった。次から次に名曲を生み出されちゃ、はっきり言ってこちらの身が持たない。
だったら聴くのを休めばよいのに、もう無限ループにはまりこんでしまいそこから一歩も抜け出せない。いや、抜け出したくない、が本音。ビバ、中毒。オラ、依存症。

しかし、MWAM。ほんとうに勤勉な生き物である。今年は各地の夏フェスへの参加も数多く、合間にあのレディングフェス&グラスゴー単独公演、さらに秋からは対バンツアーと甲子園球場単独も決まっている。またこのアルバムリリースに伴って#全国同時多発店長リターンズと銘打ってメンバーが各地CDショップに販促活動、その翌早朝には東京スカイツリーにてアルバムタイトルにちなみ、ファンを招待して一緒に地平線を追いかけるライブ。かつてこんなエンターテインメントの振り幅が大きいロックバンドなんて居たか?居ないよね?
なんなんだ、コイツらは。最高かよ。まぁ何にも参加出来なかったファンにとっては羨ましい限りだったにしても、それでもやっぱり狼達の仕掛けが本当に夢があって楽しくて、目が離せないばかりかますます好きになってしまう。
とはいえ、そういうイベント(副菜)はイベントで盛り上がるが、やはり創り出す音楽(主食)があってナンボ、というものだろう。
これが我々MWAM のロックデゴザイマス、文句アリマスデショウカ⁈(JKJ風)というメッセージを勝手に受信して今年は乗り切れる自信がついた。

結局、ロックをテキスト化するという、ほんとうに野暮でベタな反応でしか私はMWAMへお返しをすることが出来ないのだけれど、この高揚感を誰かと共有できるものかというと、たぶんそれは絶対無理な話なのだ。
同じ景色を観たとしても、それぞれの目に焼き付く記憶や感情が違うのと同じで、素晴らしい音楽に出逢うと私はこの震えが止まらないようなざわつく感覚を誰とも共有出来ない現実にもどかしさを感じる。
そう。誰とも共有出来なくてもいいんだけどね。
「MWAM?あの狼の被り物バンドか、知ってるケドー?笑」ってちょっと斜に構えた人達や洋楽一筋の人にこそ是非、真正面から素直にこのアルバムを受け止めてほしい。
先回りして何者かに分類することなく、シンプルにその楽曲群を聴いたなら、きっとアナタの何かが反応するはずだ。かつての私がそうであったように。
でも。矛盾だらけだがこのアルバムで狼中毒患者が増殖していくことによって、今やプラチナチケットになっているライブにますます行き難くなってしまうのも、一ファンとしてはとてもとても複雑な心境である。
もしも叶うならば、対バンツアーのどれか一つにでも参戦して、脱皮(というか毛が生え替わった)狼達を確認したいところだ。今のところはチケット全滅でかなり気持ちが落ちているけど、こういうドキドキ感と敗北感すら非日常的ではある。

うん、きっと明日もこの主食があれば、先の見えない不安定な世界でもなんとか生きていけるはず。
そして、一緒に地平線の果てまで旅をする覚悟は出来た。

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