1437 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

君はビリー・アイリッシュを知っているか?

未来のスターを認識する時は今だ

君はビリー・アイリッシュを知っているか?
 

もし知らないのなら、今すぐチェックすべきだ。
 

今彼女の存在を知ることは、すなわち近い将来スターダムを掛け上がるであろう歌姫を、最も早い段階で認識することに他ならないのだから。
 

ビリー・アイリッシュは今年、米ビルボードの『次にブレイクする21歳以下のアーティスト』に選出された、弱冠16歳のシンガーソングライターである。
 

彼女の大きな特徴は、特異な人生経験から生まれた個性的な楽曲の数々。そして、端正なルックスからは想像出来ないエネルギッシュなパフォーマンスである。
 

まず、楽曲の点から見ていこう。彼女の注目度が一際高まったきっかけは、某動画サイトで公開された『Bellyache』という楽曲からだった。
 

晴れ渡った空の下、景色の変わらない荒野をひたすら歩く銀髪の女性。この人物こそが主人公、ビリー・アイリッシュその人である。
 

〈私どうしちゃったんだろう 私の心はどこに行ったの(和訳)〉

〈(中略)〉

〈あ、でも、お腹が痛いわ(和訳)〉
 

物悲しいメロディーの中、彼女は繰り返しこう歌っている。人生は全部自分で決めるもの。でも次第に、自分が自分ではなくなってしまう気もする……。
 

決して解決しない哲学じみた自問自答を考えた結果、絶え間ない腹痛を引き起こす。そんなストーリーだ。
 

実は彼女は生まれてから一度も、学校に通ったことがない。その代わりにホームスクールでの学習や地元合唱団での活動を行ったりした経験が、現在の彼女を形成している。
 

それは他の同年代の子と比較すると、特殊なものだったに違いない。クラス内のグループに属したこともなければ、部活動に精を出すこともなかった。しかし彼女は『普通じゃない人生経験』を噛み締めながらも、「私は私だし」という達観した心持ちでいる。
 

人一倍悩み、苦しんだ果てに掴んだ『私らしさ』。しかしふと出現する黒い感情に惑わされることもある……。特に『Bellyache』の歌詞は、16歳の彼女にしか書けない至高のものであると思う。
 

次に、ライブパフォーマンスについて。
 

彼女のステージでの立ち振舞いは、環境によって大きく異なる。
 

まず、バンドメンバーを従えたライブでは、自由奔放な彼女を見ることが出来る。髪を振り乱し、ステージ上を所狭しと動き回るそれは、どんな場所も遊び場に変えてしまう、年相応の若い少女の姿そのものである。
 

ダンスの経験も豊富であり、ライブ中はほぼ全曲において、感情を爆発させるような情熱的なダンスを見せる。ミステリアスな彼女の雰囲気とちょっとダークな楽曲とのコントラストは、抜群の組み合わせでもって観客を魅了する。
 

逆に、ぐっと音数の減ったアコースティックライブでは、安定した歌唱に終始する。ひとつひとつの歌詞に思いを乗せ、まるで演劇を観ているかのような説得力でもって、聴く者の心に訴え掛けてくる。
 

バンド編成の時のような躍動感こそ無いものの、それを補って余りある彼女の『歌の力』には、驚くこと間違いなしだ。
 

バンドでも、アコースティックでも。どんな環境であっても最上級のパフォーマンスを見せてくれるビリー・アイリッシュ。繰り返しになるが、彼女は必ず近い将来、海外のポップ・アイコンになると断言できる。
 

アルバムのセールスも好調で、現在は勢いそのままに新曲を立て続けにリリース中。8月にはサマーソニックにて、初の来日も決定している。このライブを期に、日本での知名度もますます高まっていくだろうと予想する。
 

僕らが歴史の目撃者となる日は近い。未来のスターと実際に出会うことができる幸福を噛み締めながら、当日を待ちたいと思う。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい