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SHISHAMOと青春

宮崎朝子の歌詞

わたしがSHISHAMOに出会ったのは高校一年生の頃だった。クラスのバンド好きの女の子からおすすめされたのだ。可愛らしい声とキャッチーなメロディ、三人の技術の高さに惚れたのはもちろんだけれど、朝子ちゃんの歌詞に心を掴まれたのがいちばんだった。
当時わたしは小中高と同じ学校に通っていた仲良しの男の子がいた。ずっと異性の親友というくくりでみていたはずなのに、廊下ですれ違うたび目で追って誰かと話している君をみて苦しくなっている自分がいた。好きなんだと気づいた。そんなとき聴いていたのがSHISHAMOの恋するだった。Cメロにこんな歌詞が出てくる。
「悪ふざけでもいいから 一度私のこの手を握って
「友達だなんて思ったことはない」とか言って見せてよ
一瞬でいいから 私のこと女の子だと思って接してみてよ」
この歌詞を聴いた時、朝子ちゃんは何でこんなにも私の気持ちわかるんだろうと思った。この歌を機に私は違う曲もたくさん聴いてみた。どれもこれも私に当てはまる。宮崎朝子は私か?と思うくらい私の気持ちと共感できる歌詞が並べられていた。
そして高校二年の夏、なんとなく友達以上恋人のような関係を続けていた私と彼。なんとなくのまま付き合うことになった。嬉しかった。好きな人が彼氏になった喜びで毎日にやけが止まらなかった。でもそんな日はなかなか続かないものなのだ。彼からの返信がだんだん遅くなって、放課後に公園で会うこともなくなっていた。ある日彼から「僕たちは友達のほうが楽しくない?」と言われた。そうだねと笑ってごまかしたけど、やっぱり私は友達止まりなんだと思って悲しくて泣いた。その晩SHISHAMOの夏の恋人という歌を聴いた。朝子ちゃんはまた私の気持ちを代弁していた。ひと夏の恋だった。季節が巡って夏がきても二人の姿はなかった。
現在わたしは大学二年生になった。SHISHAMOは次々と大舞台に立つ売れっ子バンドになっていた。彼とはあまり連絡も取らなくなった。噂によると彼女もできたらしい。時代の流れを感じまだ君のことが忘れられない私だけ高校時代に取り残されているような気がした。
そんなSHISHAMOが新しいアルバムを出した。その中の一曲に同窓会という曲がある。来年の一月、成人式を控えている私には彼のことを思い出し、心にぐさっと刺さった。SHISHAMOは、わたしを取り残さずいまも寄り添い一緒にそばにいる存在だった。涙がこぼれてしまった。宮崎朝子の歌詞は女の子の恋する気持ちすべてだ。

わたしと彼の恋愛にはいつでもSHISHAMOが一緒だった。SHISHAMOがわたしの青春すべてだった。わたしのような人はきっとたくさんいるはず。
どんなに大きくなってもいつでも近くで寄り添ってくれるのが朝子ちゃんの歌詞だ。だからそんなSHISHAMOがだいすきであり、これからも恋に悩む女の子のまっすぐな気持ちを歌ってほしい。

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