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私を変えたのはBUMP OF CHICKENだった

運命的なタイミングで開催されたPATHFINDERというツアー

私には特段、秀でたものというものがない。
そして頑張ることも下手だ。
秀でたものがないので基本的には人より頑張るしかないのだが、頑張るというのもある意味才能が必要だとか飽き性という言葉を盾にして頑張るのも苦手としていた。
元来のものぐさである。

しかし去年から、頑張っている。
去年の春、家族が倒れてからというもの入院手続きをはじめとし見舞いの日々が続いた。
勿論仕事をしながら、家事を全部やりながらだった。
地獄のように忙しかった記憶があるし、あの頃はいつ寝てたのか記憶にない。
その上、去年は自身が交通事故にあったりで、自分のリハビリも通いながらの介護の始まりでなかなか壮絶だった。
 

そして今年になってからは仕事を辞め、新たな職場への転職という一大イベントがあった。
そして、家族を病院に送るために車が必要になったので教習所通いも始めた。
趣味のイラスト描きにおいては新しいツールを使い始めたり、料理作りが楽しくなってきたのでレシピを勉強したり、小さな事だが今までできなかったことをたくさん始めた。

めんどくさがりやでいつも頑張らなかった私が去年から頑張れている理由は、頑張らないとBUMP OF CHICKENに顔向けできないと思ったからである。
というのも、私はPATHFINDERに何回も行った。
そして沢山の勇気や力をもらったし、そう言っていた。
なのに、実生活に戻ってまた頑張らない自分になってたら口先ばっかりになってしまうからである。
ただの綺麗事になってしまうからである。
頑張らなかったらBUMPの歌の力の信用度が自分の中で嘘になってしまうからである。
勿論こんな考えを持つ前に、先に述べたように去年の状況が状況なだけにある程度頑張らなければいけなくて頑張っていたのだ。が、しょっちゅう心が折れて「もう何もかも辞めたい」となっていた。
そんな時にBUMP OF CHICKENからもらったものを無にするのか、という考え方は私にとっては非常に有効だった。

PATHFINDERで出会った光景───
ひらひら舞うコンフェッティとか、光の中で伸びやかに響く藤くんの歌声とか、大好きなヒデちゃんのドラムの鼓動とか、会場で出会えた人々との触れ合いとか、全部が終わった時の帰り道のせつなさとか。
あの時もらった幸せな時間を思い出すとそれだけでとても幸せな気持ちになれたし、あんなにあの時必死に彼らが届けてくれたんだから、受け取った私は変わらなければならないという気持ちがあった。

そして、そんな時はいつもPATHFINDERで歌われたあの曲を思い出す。

「明日生まれ変わったって
 結局は自分の生まれ変わり
 全部嫌いなままで 愛されたがった 量産型」
(Butterfly)

Butterflyのこの歌詞はまさに私そのものだ。
嫌いな自分のままでも愛されたがった量産型人間だ。
そして、生まれ変わりたいと願ったところで結局嫌いな自分の生まれ変わりだ。
だがButterflyの歌詞はこのように収束していく。

「その心 自分のもの
 君が見たものから生まれてゆく
 何よりも綺麗な事 本当は もっと 知っている ずっと」
(Butterfly)

生まれ変わりたいと願う心も、頑張らない自分が嫌いだと思う心も自分のものだ。
でもそんなネガティブな心だけじゃなくて、もっとずっと綺麗なもの──例えばいざという時は必死に頑張れたこととか、お見舞いに行った病院で泣かないように頑張って笑うようにしてたこととか、大好きなものの為なら一生懸命になれたこととか、君はそんな君を実は知っているでしょう、と教えてくれた気がするのだ。
そして、私は生まれ変わるのではなく自分を変えていくことの大切さを再確認したのだ。

BUMP OF CHICKENは偉大だ。
こんな私でも頑張らせてくれる。
才能はないし、自信なんてなかなかもてないし、すぐに面倒くさくなって投げ出したくなる自分だが、一歩ずつ前に進ませてくれたのはBUMPのおかげだ。

彼らと彼らの音楽と、それから去年というタイミングでPATHFINDERというツアーに出会えてよかった。
彼らが人生を変えてくれた。
心からそう思う。

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