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「再会」出来て良かった。

続・サラバチャットモンチー、サラバ少女の私。

昨年11月末の「完結」発表から早いもので7ヶ月が経ち、あっという間にチャットモンチーが完結する2018年7月がやってきてしまった。
この7ヶ月間の私の頭の中はチャットモンチーのことでいっぱいで、気が付けばチャットモンチーになりたくて夢中でギターを弾き歌っていたあの頃と同じくらい、いやむしろあの頃以上に、一日の中でチャットモンチーのことを考える時間が多くなっていた。
 
 
 

昨年『サラバチャットモンチー、サラバ少女の私。』というタイトルで音楽文を書いた。実はそれを投稿した後、自分の気持ちに整理がついたのか急に「ふたりになってからのチャットモンチーを聴いてみたい」と思うようになった。自分でも驚くほど自然に湧き出た思いだった。

『満月に吠えろ』や『きらきらひかれ』は発売当時に聴いた記憶はあり、アルバム『変身』はウォークマンに入れてはいたのだが、「私の知っているチャットモンチーじゃない」と心が拒否してしまって以来これまで聴くことはなかった。それなのに今聴いてみると「めちゃくちゃチャットモンチーだ!」と思えてすんなり受け入れることが出来たのは、きっとえっちゃんの歌声の力が大きい。私が全く知らない曲でも、初めて聴くはずなのにそうは感じさせないのだから不思議だ。特に『ときめき』は、ドキッとするような歌詞なのに驚くほどすっと耳に入ってきて、えっちゃんの歌声の魅力を改めて感じさせられた。
他にも『こころとあたま』のジェットコースターみたいなヒリヒリしたメロディーと2番のあっこちゃんのベースには「そうそう、これこれ!このかっこよさ!」と思わず唸ってしまったし、『majority blues』の「my majority みんなと同じものが欲しい だけど majority minority みんなと違うものも欲しい」の歌詞には昔の自分をつい重ねてしまった。
ただラストアルバム『誕生』を聴くにあたっては、メカを知らない私には少しばかり勇気が必要だったし、1曲目の『CHATMONCHY MECHA』を聴きながらこのアルバムを最後まで聴いていられるのかちょっぴり不安にもなったが、聴いているうちにそんな不安は消え去っていた。あっこちゃんの作る打ち込み曲は想像していたよりもずっと耳に馴染みやすかったし、えっちゃんの歌声はこれまで以上に広がりがあって、どんどん引き込まれてしまう。いろんな表情の曲が入っているけれど、そういえば私が聴いていた頃も、チャットモンチーにはいろんな曲があったじゃないかと思いながら聴いていた。

確かにチャットモンチーは音楽的にも体制的にも度々変身を遂げてきたが、それでも変わらないところもたくさんあるのだと気付いた。
チャットモンチーはずっと、チャットモンチーのままだった。
そして私はあの頃より少しは大人になれていて、チャットモンチーの変化を受け入れられるようになっていた。

またスリーピース時代の曲も改めて聴き直してみたが、えっちゃんの歌もギターも、あっこちゃんのベースも、くみこんのドラムも、今聴いても全く色褪せない。
それにしても、今でも歌詞をほぼ完璧に覚えていて、イントロを数秒聴いただけで曲名が浮かんでくる自分に笑ってしまった。2005年に出会ってから10年以上経った今もなお、チャットモンチーの音楽は私の耳に、頭に、身体に、心にすっかり染み付いたままだったのである。ここまできたらきっと10年先も20年先も、私がかなりおばあさんになる頃まで忘れることはないんじゃないだろうか。『CAT WALK』の歌詞みたく、チャットモンチーが完結しても、私に残った思い出はきっと生き続けるだろう。もちろん、私以外にとっても。
 
 

「完結」の知らせを聞き、はじめこそ心にぽっかり穴が開いたように感じていたが、日が経つにつれ徐々にそれを受け入れられるようになっていった。そして今こうして心穏やかに7月を迎えられたのは、チャットモンチーが「完結」を事前に宣言してくれたからだと思っている。
バンドの解散やメンバーの脱退が事後報告されることも珍しくはないのに、8ヶ月も前に「完結」を知らせてくれたおかげで、私はこうしてまたチャットモンチーと「再会」することが出来た。
ふたりがチャットモンチーを続けていてくれたから、また好きになれた。
出会って、離れて、また出会って。
完結する前に改めてチャットモンチーの魅力を知ることが出来て、とても嬉しく思う。
前回の音楽文で「チャットモンチーが完結する来年7月までには、何かひとつでも生きる目標を見つけられるように頑張ります」なんて宣言したものの、まだあいも変わらず自分が嫌いで、理想と現実の狭間で揺れていて、死にたくて消えたくてたまらなくなる夜だってあるけれど。チャットモンチーと同じ時代を生きてその完結を見届けられるなんて、「生きていて良かったな」などと、普段ならば滅多に思わないようなことを思ってしまう近頃の私なのである。
 
 

改めて、チャットモンチー「完結」おめでとうございます。
本当にお疲れ様でした。
チャットモンチーに憧れていた田舎娘は、7月4日、生まれて初めて日本武道館を訪れます。
あなた方の勇姿を見届けるために。

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