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私の趣味

チャットモンチー「完結」にあたって

今年で54歳になる。
一人息子も就職し,経済的にも楽になってきたが,特にこれといった趣味はない。
チャットモンチー以外には。

自分がギターヴォーカルとしてバンドで歌っていたこともあり,ギターメインのロックが好きで,洋楽邦楽問わず様々なバンドをチェックしていた学生時代だったが,バンドも解散し,就職,結婚,子どもの誕生と,環境が変わっていく中で,いつしか音楽とも距離を置くようになっていた。

あれは確か2006年だったと思うが,息子も大きくなり,仕事も比較的順調になって生活に余裕が出てきたので昔好きだったバンドの情報でも収集して新譜でも買おうかと何気なく音楽情報誌のホームページをチェックしていたら,記者のコラムの中にやたらと登場していたのが,そう,チャットモンチーだった。
「記事を書きながらアルバムをかけ続けている」,「頭の中を曲がループし続けている」,「なんでこんなに男の気持ちが分かった歌詞が書けるのだろう」,「ライヴパフォーマンスには特筆すべきものがある」などなど。
こんなお猿さんみたいな名前のバンドなのに(ゴメン!),プロの記者がべた褒めで,ライヴが良いのなら相当いいバンドなのかなと興味を持ち,初めて聴いたのが「耳鳴り」だった。

最初は,コラムから想像していたよりもずいぶんかわいい声のヴォーカルだなということと,いいメロディだなという印象。
へぇ,なかなかいいじゃないかと思ったものの,その時はまさか人生で一番聴くことになるアルバムになるとは思いもよらなかった。

その後のチャットモンチー中毒に至る過程は,まさに転がる石のごとく。
ちょうど「シャングリラ」が発売,イントロのバスドラに心奪われる。
ライヴダイジェストビデオで見た「湯気」や「ツマサキ」を聴きたくて,さかのぼって「chatmonchy has come」やシングル「恋の煙」をゲット。
当時チャットモンチーがレギュラーでやっていたラジオ番組を毎週視聴し,投稿まで。
初めてライヴに行けたのは,一番後ろで立ち見だったけど7並びの日比谷野音の「七夕ライヴ」。
20数年ぶりでお作法が分からず,周りから浮いていると思いつつもドキドキしながら40を過ぎたオヤジが毎回全力全開で参戦したZeep Tokyoなどのライヴハウス。
ライヴのたびにゲットしたタオルやTシャツ,グッズもずいぶんたまってきた。
学生時代にさかのぼってもここまでのめりこんだバンドはいなかった。

そんな私の唯一の趣味であるチャットモンチーが「完結」しようとしている。
お二人は,チャットモンチーとしてではないにしろ,これからも音楽活動を続けるとコメントされているので一安心ではあるが,正直,この歳になって趣味がなくなるのは大問題である。

でも,よく考えればチャットモンチーが作り上げた音楽たちがなくなるわけではないのだ。
新しい音源を楽しみに待つことはできなくなるのは寂しいが,最近のインタビューでえっちゃんが言ったように,これまでのチャットモンチーの楽曲たちは「真空パックされて永遠に」私の生活の中で生き続けるのだ。
もう老年に差し掛かる私ではあるが,きっと「おじいさんになるころ」も「あいかわらず」チャットモンチーを聴き続けていることだろう。
そう,私の趣味は,これからもチャットモンチーである。

明日は,最後のワンマンライヴである。
今回はチケット入手が最後の最後まで大変であったが,なんとかゲットできた。仕事は休みをもらって老体にムチ打って参戦する。やっぱり寂しいし,本当は「完結」してほしくないが,あっこびんとえっちゃんが決めたことだから受け止めるよ。

チャットモンチー,これまで本当にありがとう。
そして,これからもよろしく。
 

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