1326 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

関ジャニ∞という「バンド」について。

アイドルであり、バンドである、彼らのこれまでとこれから。

まずはじめに断りを入れておく。
私は、関ジャニ∞を長年に渡り追い続けてきたファンでもなければ、ジャニーズ系のグループに特段思い入れがある訳ではない。
強いて言えば、ロックバンドのライブやフェスが好きなただのアラサーである。

そんな私が関ジャニ∞に興味を持ったのは数年前。
関ジャニ∞のファン、所謂eighter(エイター)である姉に連れられたコンサートがキッカケだった。
ロックバンドのライブにばかり通っていた私からすれば、広すぎる会場、指定席、キラキラと光るペンライト、自分の顔よりも大きな団扇。大げさかもしれないが、本当に未知の空間であった。
開演が近づくに連れ沸き立つ会場に、私はキョロキョロするしかなかったが、いざコンサートが始まると、圧倒的なオーラを放つ7人組にすぐに飲み込まれてしまった。
上空から現れる演出、巨大なスクリーン、黄色い歓声、マイク片手に縦横無尽に広いステージを駆け巡る姿、私の知るライブでは最早なかった。
これが「アイドル」か。そんなことを感じていた矢先、彼らは突如楽器を持ってステージに現れた。
「いや、7人編成のバンドとかめちゃくちゃ豪華だな!」なんて陳腐な感想はすぐにかき消され、アイドルとは到底思えないような切実な音に心を鷲掴みにされたのを、今でも鮮明に覚えている。
その曲は「LIFE〜目の前の向こうへ〜」というタイトルで、バンドとしてはまだまだ荒削りな印象ではあったが渋谷すばるの圧倒的なボーカルと、それに追随する錦戸亮の表現力、渋谷の歌声に呼応するような安田章大のギター、丸山隆平のアイドルとは思えないようなゴリゴリと鳴るベース、バラエティでの活躍が目覚ましい村上信五が奏でる繊細なキーボード、ドラマでの表現力が光る横山裕が鳴らす多種多様なパーカッション。そしてそれらすべてをフォローし包み込むグループ最年少大倉忠義のドラム。
これはバンドである以前に、ジャニーズとして、アイドルとして、グループとして何年も積み重ねてきたからこそ奏でられる特別な音であると思った。
とにかく、ただの「いちバンド好き」として、印象に残るコンサートであったことは確かだ。

そのコンサートを終えた後も、もちろんアイドルでありながらもバンドであることにこだわり続けた関ジャニ∞は、なかなかにマニアックな音楽番組をやるようになったり、超絶アウェイと言っても過言ではないような音楽フェスに突然出演し支持を得るなど、音楽集団として着実に進歩していた。
私も、いつかのコンサートで感じた衝撃を、フェスでまた感じられたら…なんて淡い期待を持っていた一人だ。
そんな矢先、センターボーカルといって差し支えないであろう、渋谷すばるの突然の脱退報道。私を数年前にコンサートへ連れて行ったくれた姉はもちろん憔悴しきっていたが、特段ファンクラブに入る訳でもなく、言ってしまえば蚊帳の外で応援していた私でさえ大きなショックを受けた。
果たして、これから、関ジャニ∞という「バンド」はどうなってしまうのか?
そんな心配が頭をよぎった。

なるべく考えないように過ごしてはきたが、時は案外早く過ぎ去るもので、先日、冠番組である「関ジャム」では渋谷すばるを含めた7人でのラストセッションが放送された。
正直、この放送を見るまで、私は関ジャニ∞というバンドの将来を感じられずにいた。音楽をこよなく愛する圧倒的ボーカルを失い、どうするのかと。
もしかしたらこの先、関ジャニ∞という「バンド」の姿は見られなくなってしまうのではないかとさえ思っていた。
しかし、ラストセッションを見た私が感じたのはこのバンドと渋谷すばるの「未来」であった。
最後まで涙を堪え演奏しきったメンバー、今後ボーカルを担っていくであろうメンバー、そして、グループを去るという苦渋の決断をした渋谷すばるという一人の男。
その決意を秘めた猛々しい姿が、画面を通してありありと伝わってきた。

このバンドも、渋谷すばるというボーカリストも、きっと裏切らない。

個人的願望ではあるが、たとえ圧倒的ボーカリストである渋谷すばるを失ったとしても、私は関ジャニ∞がアイドルであり、バンドであり続け、進化を続けてくれる姿が見たい。
それはジャニーズ、関ジャニ∞という圧倒的後ろ盾を失うことを自ら選んだ渋谷すばるに対しても同様であり、歩みを止めず進化し続けてくれることを祈る。

そしていつか、6人編成のバンド関ジャニ∞と、シンガー渋谷すばるがフェスで共演する夢のような日を、ただのしがない、ひとりの音楽ファンとして待ち望んでいる。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい