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心を掴まれるバンドサウンド

「PENGUIN GO YAON」を終えて

 7月8日、私は最高にかっこいいライブを目の当たりにした。私の稚拙な語彙でうまく表現できないのが非常にもどかしいが、心をしっかりと掴まれるような、そんなライブだった。

 私はこの日、日比谷野外音楽堂で行われた「PENGUIN GO YAON~ペンギンゴーヤオン~」に参加した。PENGUIN RESEARCHのライブに行くのは初めてではないのだが、バンドとしては初の野外のワンマンライブということで、どんなライブになるのか想像するだけで心躍るような高揚感を覚えた。ここ数日不安定で心配されていた天気もライブ当日には気持ちが晴々するような快晴となり、PENGUIN RESEARCHが嵐も吹き飛ばしたのではないかと感じられるほどの天候だった。

 指定席のライブということもあってか、開場時間になると人が少しずつ少しずつ会場に入っていき開演時間間近になると大勢の人が客席を埋めつくした。私は後方座席であったが後方から見てもその光景は圧巻だった。
 17時30分。流れていたBGMが止まり、客席の期待に満ちた大きな歓声と共にSEが流れ始めた。SEに合わせてメンバーが次々と姿を見せてそれぞれの立ち位置につき、入念に楽器などのコンディションを調整する。この少し緊張感が感じられる間にも客席全体の高揚感はますます高まっていくようだった。
 SEが止み、カウントと共に始まった一発目の曲は「嘘まみれの街で」。重低音から始まる非常にロックテイストの強いこの曲で会場は一気に盛り上がった。続く2曲目「愛すべき悩みたちへ」の最後のかけ声では本来”ありがとうございました!”と叫ぶところを”いらっしゃいませ!”とアレンジして、そこにいた観客全員をメンバー全員で歓迎する様がよく伝わってきた。そこからは今までのシングル・アルバム曲から多彩な曲が演奏され、また、アプリ「バンドやろうぜ!」に登場するバンド「BLAST」の曲も何曲か演奏された。息もつかないような早さで次々と披露される曲に、私は終始圧倒されるままだった。
 ライブも中盤に差し掛かったところで披露されたのが今日初披露の新曲「少年の僕へ」だ。曲が始まる前にはメンバーの口より直接この曲に込められた思いが語られて、この後演奏される新曲への期待がますます高まった。まだリリース前ということもあるのであまり言及しないでおくが、初夏の夕暮れ時、つまりあのライブのあの瞬間にとても合うしっとりとした楽曲であった。曲中の1音1音が会場中にしっかりと鳴っているのが客席からでも感じ取られた。9月にCDとしてリリースされるのがとても楽しみだ。
 続いて「ジョーカーに宜しく 〜Jazz Arrange〜」が演奏された。「ジョーカーに宜しく」は本来の音源は非常にアップテンポな曲なのだが、ジャズアレンジによって少し洒落たバーで聞いているかのような印象だった。
 さらにもう一曲新曲として披露されたのが「WILD BLUE」だ。先日YouTubeにてMVのShort ver.が公開されたばかりのこの曲だが、イントロだけで客席から割れんばかりの歓声が上がった。AメロやBメロは低音がよく聞こえる一方、サビのどこまでも澄んでいる青を彷彿とさせるような疾走感は、言葉で表せないほど聞いていて気持ちのいいものだった。例えが上手くできないのだが、冒険に出たばかりの初々しい心と立ちはだかるものは何も怖くないという内に秘めた情熱が入り混じったような、そんな楽曲だという印象を受けた。
 ライブも終盤に差し掛かり、本編ラストで演奏されたのは「近日公開第二章」。会場の熱気もかつてないほど盛り上がり、”Come on buddy!”のかけ声で会場全体が一層盛り上がりを見せていく様が感無量だった。ライブ終盤であるのに”さよならなんて嫌だ これからなんだ ここからなんだ”という歌詞でまだまだPENGUIN RESEARCHのライブはここから続いていくんだなと錯覚するようだった。
 アンコールではもう一度「WILD BLUE」が演奏され、先程の熱量をあっという間に客席に戻し、最後に「旅人の唄」が演奏された。”街”を探して旅をする旅人の情景が表現されたこの曲はアンコール最後の曲にもってこいの曲だった。”交じり合ってそして離れゆくこの世界に また朝が来る 君に会えてよかった”とメンバー全員が最高の笑顔で客席を見渡しながら演奏している様子がずっと瞼の裏に焼き付いている。PENGUIN RESEARCHに会えてよかった、と心から思った瞬間であった。

 ライブは非常にあっという間に感じられたが、このライブでまた前を向いて毎日歩いていく勇気を受け取ったと私は感じている。
 PENGUIN RESEARCHは私の想像の遥か上を超えて最高のライブを届けてくれる。想像を超えたライブはある意味怖いようにも思えるが、全く怖くはない。彼らは自身の音楽を全力で楽しんでいて、それを私たちに届けてくれる姿が最高にかっこいいだけなのだから。

 今回のライブも彼らが届けてくれる音楽を真っ直ぐ受け止め、素直な気持ちで純粋にPENGUIN RESEARCHというバンドの音楽を楽しみ、まさに”音楽を浴びる”ことができた。
「近日公開第二章」の歌詞にも”未完結の鼓動 そして僕らが 僕らを超える 復讐劇(Vengeance)”とあるように、PENGUIN RESEARCHは過去のPENGUIN RESEARCHも超えてさらに進化していくのだろう。

 私の好きなバンド、PENGUIN RESEARCHは最高にロックだ。

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