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太陽と月のように、いつだって汗臭いライブハウスで輝く

「京都大作戦」&「ポルノ超特急 」10-FEETとROTTENGRAFFTYが創るフェス

10月28日に、京都のバンドROTTENGRAFFTYと10-FEETが対バンを張る「ポルノ大作戦」の開催が発表された。

昨年の10月6日に、彼らの愛する京都で行われたポルノ大作戦だが、今回はROTTENGRAFFTYが半年以上をかけて回ったPLAYツアーのファイナルの翌日に、同じ沖縄県の「桜坂セントラル」で行われる。

まだチケットが当選もしていないのに、さあどう交通手段を確保しよう、予定はどうしよう、などと頭をひねっている。

このポルノ大作戦を語る上に、必ず欠かせないのが、イベントにも由来したROTTENGRAFFTYが冬に主催する「ポルノ超特急」と10-FEETが夏に主催する「京都大作戦」だろう。

私事になってしまうが、付き合いで行ったフェスで観たROTTENGRAFFTYをきっかけに、ライブというもの、バンドというものに目覚めた。

今ではフェスなりライブなりに行くなら、出ているバンドの予習はしていくが、その時はライブなんて未経験だった。
なにより、ライブというものに良さを感じていなかったから「足が痛い、早く帰りたい」などという、今なら本当に最低な、失礼なことばかり考えていた。

そしてROTTENGRAFFTYのライブを観た。
触れてもないのに分かる熱量、歌詞なんてひとつも知らずに、うまく聴き取ることすらできなかったのに、なぜか伝わる言葉の力、腕力のように力ずくでこちらを動かす歌と熱狂。

それまで、音楽を聴いても「かっこいい」「元気が出る」といった、ありふれた感想しか抱けなかった人間にとって、ROTTENGRAFFTYの存在は衝撃だった。

そこからROTTENGRAFFTYを好きになり、月に何度もライブに行ったり、遠方にも足をのばすようになった。
ライブキッズやバンギャの方々からすればあまり大したものではないかもしれないが、それまでインドア派一直線だった自分にとって、大きな変革だった。

その中で、当たり前のようにROTTENGRAFFTYの盟友である10-FEETのライブや曲にも深く触れるようになった。

曲やバンド自体は知っていたが、初めて10-FEETのライブを見て、それはまだ彼らの一部分でしかないのだと気づいた。

ROTTENGRAFFTYと同じくらいに熱狂し、熱狂を生み出すことのできる激しいライブと、誰か見知らぬ人々のことを想って祈ることのできる、10-FEETの優しさを、またたくまに好きになった。

古くからこの2バンドを知っていたファン、とはとても言えないが、それでもある程度この両バンドのライブや曲に触れ、毎回毎回、確信することがある。

10-FEETもROTTENGRAFFTYも、本当に人間が大好きなバンドなんだな、ということ。

「灼熱の、泥臭い汗臭いライブハウスで、いつでも待っている」
「もう無理ってなったら、ライブハウスに駆け込んでこい」

これは、ROTTENGRAFFTYのボーカル、N∀OKIさんが言ってくれた言葉だ。
ニュアンスや言葉の違いはあれど、何度だってライブハウスで、真摯に言ってくれた言葉。
この言葉を、大切な宝物のように、いつも胸に抱いている。

年齢や性別も関係なく、彼らを昔から知るファンも、つい最近知ったばかりのファンも、頑張ることができない人間も、何もうまくいかず俯いている人間も、全ての人間を拒まないし、全ての人間を愛して、ライブを開いてくれる。

もちろんROTTENGRAFFTYも10-FEETも、友達じゃないから深い人間性なんて、知ることができない。

けれど、彼らがフロアに向けて叫ぶ言葉を、汗水に塗れて、必死に叫び歌い楽器をかき鳴らし叩き続け、それでもファンの眼を見ようとフロアを見据え、浮かぶ笑顔を見れば、それだけで十分、それだけで信じることができる。
これから何があろうと、あの姿だけは本物だと確信できる。

10-FEETとROTTENGRAFFTY、両バンドと交流の深いSiMのボーカル、MAHさんが、以前インタビューで「10-FEETは太陽で、ROTTENGRAFFTYは月」と表していた。

この言葉を見たとき、私は深く頷いていた。

たしかに10-FEETは、太陽のような暖かさで人びとを包み込んでくれるし、ROTTENGRAFFTYは月のような優しさで後ろから照らしてくれる。

そして、10-FEETが主催する京都大作戦も、ROTTENGRAFFTYが主催するポルノ超特急も、同じように、太陽と月みたいに、京都を代表するフェスだと思う。

ROTTENGRAFFTYと10-FEETも、彼らが生み出し、たくさんの人々と作り上げてきたポルノ超特急も京都大作戦も、同じく偉大だ。

絶対なんてものはないし、これから先、何が起こるかはわからない。
先日に起こった豪雨のように、どうしてもフェスを開催できないことだって、あるかもしれない。

それでもこの二つのフェスが、永く永く続いて、京都という街を照らし続けることを願う。

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