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緑黄色社会と私

新曲「リトルシンガー」だけじゃない!楽曲の魅力

“緑黄色”という言葉を聞いて、あなたが思い浮かべるものはなんだろう。
今はまだ、“緑黄色野菜”を思い浮かべる人が多いかもしれない。
しかし、私が思い浮かべるものは違う。
“緑黄色”といえば、“社会”だ。

“緑黄色社会”、通称リョクシャカ。愛知県出身の男女混合バンドで、様々なフェスにも出演する、ネクストブレイク間違い無しの、期待のニューカマーだ。
2013年の閃光ライオットでは、準グランプリを獲得している。

まだ彼女たちを知らない人もいるだろう。
いずれ、“緑黄色社会”が“緑黄色野菜”よりもメジャーになる日がやってくると、私は信じている。
そのくらい、魅力的なバンドなのだ。

まずは、簡単にメンバーを紹介しよう。
緑黄色社会は、3人の同級生と、幼馴染で結成された、男女混合4人組バンドである。

ボーカルギターの長屋晴子は、圧倒的な歌唱力と透明感あふれる力強い歌声が魅力だ。特に、低音部の独特な深みがとても良い。もちろん、突き抜けるように響く高音部の魅力も底知れない。
そして、見た目も可愛い。メンバーのpeppeと共に、タワレコのグッズのモデルを務めるほどのルックスと、文句のつけようがない実力を兼ね備えた、才能溢れるボーカリストだ。

爽やかなコーラスと軽やかなギターサウンドを奏でるのは、ギターの小林壱誓。ギターはもちろんだが、私は彼のコーラスがとても好きだ。彼の柔らかい歌声がボーカル長屋の声と合わさると、最高に気持ちのいいハーモニーになる。
特に、「マイルストーンの種」のときの2人の掛け合いが好きだ。
最近は少なくなってきてしまったが、小林個人のTwitterやInstagramには、時々彼の弾き語りが投稿されている。それらを聴いてみると、彼もまた、魅力的な歌声の持ち主であることがわかる。機会があれば、ぜひ彼の弾き語りも探してみてほしい。

もう一人の女性メンバーであるpeppeはキーボード担当だ。彼女が奏でるキーボードの、変幻自在な音色もたまらない。
透明感ある爽やかな音色が魅力的な楽曲が多いが、彼女のキーボードは曲によって色を変える点が面白い。
「始まりの歌」のキーボードでは軽やかで色鮮やかな印象を、「大人ごっこ」のキーボードでは揺れる心情を表すような憂いを帯びた印象を醸し出す。
キーボードメンバーがいるバンドは数多くいるが、私は彼女のキーボードが一番好きだ。

そして、なんと言っても、ベースの穴見真吾が非常に巧い。テクニックはもちろんだが、弾き方もいつも楽しそうで、見ている方まで楽しさが伝染して、わくわくさせてくれる。
ベタではあるが、特に「Alice」の冒頭部分のベースには惚れ惚れしてしまうし、とにかく音色が格好良い。他の楽曲でもベースラインがかなりいい味を出しているので、聴いてみてほしい。
元々私は、ベースの音色が大好きなのだが、緑黄色社会のベースはその中でもかなり上位にランクインするほどだ。

個性豊かな4人が紡ぐ音楽は、多様性に富んでいて面白い。CMで聞くようなポップな楽曲や、しっとりとした大人のバラード、アップテンポなライブ映えする楽曲など、楽曲の豊かさも、彼女たちの大きな魅力だ。

私が彼女たちのライブを初めて見たのは、高校の文化祭だった。
当時は、バンドに詳しくなかったが、彼女たちのライブを見て、身体に電流が走った。力強くて透明感のある歌声が、とても印象に残っている。

1年ほど経った頃、バンド好きの友人が緑黄色社会のライブに誘ってくれた。
結局、私は予定があって行けなかったのだが。どうしても、と友人に頼んで、音源を買ってきてもらった。
少ないお小遣いをやりくりして、友人と二人で一枚買ったのが、ライブ会場限定販売の「ノンカテゴリ」だ。

準グランプリを獲得した閃光ライオットでも披露された、「マイルストーンの種」という楽曲が収録されており、その曲を聴いて、リョクシャカの凄さを痛感した。
もちろん、まだ駆け出しの若手バンドのため、成熟されているわけではないが、フレッシュで、なおかつ、安定感あるサウンドが耳に残って離れなかった。

魅力的なベースラインに、爽やかなメロディー。
そして、なんと言っても、1年前から私の心を掴んで離さなかった、ボーカル長屋晴子の唯一無二の歌声と、コーラスの小林壱誓の柔らかな歌声。
音源を聴いて、よりいっそう彼女たちのことを好きになった。

彼女たちがタワレコプッシュに選ばれたときは、ついに見つかってしまった!という気持ちと、やっとダイヤの原石に気づいたか!という気持ちが混ざって、嬉しさと若干の寂しさでいっぱいになったのをよく覚えている。

ファーストフルアルバムも発売され、テレビやフェスなど、じわりじわりと活動の場を広げている緑黄色社会。
そんな彼女たちの楽曲で、私が好きな3曲を紹介しよう。

まず、1曲目は「Alice」だ。
この曲は、最初のベースがとにかく格好良い。穴見は、メンバーの中では最年少だが、そのベースの技術には定評がある。踊るように軽やかに弾く姿を見ていると、こちらまで楽しくなってくる。
また、「Alice」は、サビ部分のメロディーの中毒性がたまらない。歌いこなすのが難しい難解なメロディーもあるが、それを難なくサラリと歌う長屋の技量には驚かされた。
一度聴いたら耳に残るメロディーと、
《待ってよ 待ってよ おいそっち行かないでよ》
と繰り返される歌詞が印象的で、アリスの世界に迷い込んだような感覚になってしまう。
激しめのサウンドが心地良く、気分が盛り上がる楽曲で、ぜひともライブで聴きたいナンバーだ。

2曲目は、「またね」。この楽曲は、緑黄色社会が音楽番組に出演したときにも披露された、彼女たちを代表する楽曲のひとつだ。
この楽曲の魅力は、ボーカル長屋の高音から低音までを堪能できる点である。サビの、切なく突き抜ける高音と、ぐっと深みをもたせる低音部のバランスが絶妙で、聴けば聴くほど好きになっていく、そんな楽曲だ。
切ない別れと恋の終わりを歌った歌詞の心情を、ボーカル長屋の歌声が見事に表現していて、ぐっと心を掴まれた。
繊細なメロディーラインもとても魅力的で、何度もくり返し聴きたくなる名曲である。

3曲目は、沖田円さんの『きみに届け。はじまりの歌』という小説の中に登場する作中歌、「リトルシンガー」だ。MVは、小説の舞台である愛知県安城市で撮影されている。
夏らしいメロディーがとても軽やかで、思わず駆け出したくなるような、爽やかな仕上がりとなっている。
長屋がギターを持っているのも、個人的には好きなポイントのひとつだ。ボーカルの長屋は、歌だけで勝負できるほどの歌声を持っているが、個人的には、ギターを持っている彼女の格好良さは3割増しだと思う。
そして、ギターのリフも良い。さらに、印象的なのは、やはりベースだ。決して主張しすぎるわけではないのに、お!これは!と思わせるベースの音色が、曲に深みをもたせ、ぐっと魅力的に響いている。
夏の飲料水などのCMで流れていてもおかしくないような完成度の高さで、リョクシャカの新たな魅力を引き出す楽曲だ。

これら3曲は、特に、私が大好きな曲である。これから、もっとたくさんの楽曲がリリースされて、好きな曲が増えていくのが楽しみで仕方ない。

リョクシャカは、音源はもちろん、ライブも良い。
先日、とあるフェスで彼女たちを見たが、ライブの巧さに衝撃を受けた。

観客を煽りつつ、魅せるところは魅せる。
聴かせるところは聴かせる。

ライブの緩急のつけ具合が絶妙で、緑黄色社会を初めて見たと思われる観客が多い中、圧巻のライブをしていた。
ライブ中、曲を知らない人も多く、最初はあまり手が挙がっていなかったが、だんだんとみんなの手が挙がり、リズムに乗って揺れていくのを見ていると、とても嬉しかった。

そのライブ後、緑黄色社会のCD販売ブースに長蛇の列が出来ていたのを見て、自分のことでもないのに、なんだかとても誇らしい気持ちになったのは、良い思い出だ。

リョクシャカは今年もたくさんのフェスへの出演が決まっている。そこでもきっと、最高のライブをしてくれるだろう。

彼女たちが、もっともっと活躍してくれることを願って、応援し続けたい。
 
 

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