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ロックンロール母!

Oasis「Stand By Me」を聴きながら

 リアム・ギャラガーが兄ノエルに「Oasisをもう一度やり直そう」と呟いたものの、無視されたそうだ。珍しく素直なリアムだなと思ったけれど、よくよく考えるとリアムはいつも素直で、子供っぽいところが魅力なのである。
 リアムもノエルも、それぞれのソロ活動は素晴らしいけれど、幼いころからOasisに憧れていた僕からすると、やっぱりリアムの声とノエルのギターが混ざり合うOasisが最も魅力的なのである。世界一のロックンロールバンドはいつか復活するのだろうか。
 ロンドンでもマンチェスターでもない日本に住む僕がこんなことを考えるのは、本当に身勝手な話だけれど、僕はOasis再結成の鍵は「お母さん」だと思っている。母というのはいつも偉大な存在で、いくら仲の悪い(ように見える)ギャラガー兄弟だって、母ペギーさんが「私が生きているうちに、もう一度Oasisを聞かせてよ」なんて言えば、素直に仲直りするんじゃないだろうか、なんて思うのだ。

 さて、ここからは僕の母の話。母は今日手術を受ける。
 これまで病気ひとつしたことのない母が、突然入院することになった。僕にとっては吃驚仰天な出来事だったわけで、僕は急に不安になった。命に関わる重い病気ではなかったのは安心だったけれど、病気や手術に泣きべそひとつかかない母の姿を見て、僕は急に胸が締め付けられる思いになった。
 Oasisの曲に「Stand By Me」という曲がある。一説によれば、この曲はお母さんが入院したときにノエルが作った曲だそうで、その経緯を考えながらこの曲を聴くと、自分自身の未熟さと家族への思いを歌った曲のように聞こえる。
 この曲の中で僕が最も好きな一説は冒頭である。

 「Made a meal and threw it up on Sunday I’ve Gotta lot of things to learn」

 日曜日の朝にご飯を作ったけど、それを吐いちゃった。僕には学ぶことがたくさんある・・・まぁ口の悪いギャラガーズに言わせれば、「日曜の朝、テメェの手でメシ作ったけど、クソ不味くて吐いちまった。俺にはもっと知らなきゃいけないことがたくさんあるんだ」といったところだろうか。
 
 何かを失くしてしまうと、その大切さに気づく。人間というバカな生き物はいつもその繰り返しなのだろうけれど、母親の大切さというのも、それと同じだ。偉そうな口をききながら大手を振って歩く僕だが、ごはんひとつ作れない。生きていくのに必要な食事すら作れないのだ。

 母の手術は今日。手術室に入るときでさえ笑顔で、病室に飾る花の話をしている。ダイエットしたいからと病院のご飯にすら注文を付けているし、時間がもったいないからとギターを持ち込んで練習している。元気で、そしてロックンロールだ!

 僕は「Stand By Me」を聞いている。
 ロックな母親の手術が無事に終わるように祈りながら。

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