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僕らはみんなひとりぼっち

BUMP OF CHICKENがくれた行進曲

7月23日にBUMP OF CHICKENの新曲「望遠のマーチ」がリリースされた。
私はリリースされた直後、7月23日の夜中に1人この曲を聴いた。
この曲は音だけ聴けばとても明るい。
けれど、歌詞を読み取ると、「希望」や「絶望」、「叫び」といったワードが散りばめられていて、
(あぁいつもの彼等の曲だ)と何故か私は安堵のような感情を覚えた。何故だろうと不思議に思うほど。

私は特に心に刺さった歌詞がある。

『皆集まって 全員ひとりぼっち』

このフレーズだ。
このフレーズを聴いたとき、私は「虹を待つ人」を思い出した。
「虹を待つ人」には

『皆同じ雨の下』

というフレーズがサビにある。
どんな事情を抱えていても、どんな孤独があっても、
雨はみんなに降る。
その雨の下で人は繋がれるんだ。
私はこの歌詞をそう受け取っていた。
そして、望遠のマーチを聴いたとき、この歌詞が頭から離れなかった。

『皆集まって 全員ひとりぼっち』

その場に多くの人がいても、その人は孤独を抱えているのかもしれない。
BUMPは、そこに多くの人がいる事実だけじゃなくて、そこで孤独を抱えている人をいつも見てくれてる。
いつもそうだ、彼等はまるで全部知ってるよ、分かってるよと言わんばかりに歌ってくれる。

「虹を待つ人」を思い出したのも、彼等は孤独だろうとみんなと同じ雨が降ると言ってくれていたからだ。
「望遠のマーチ」だって、結局みんな1人なんだ。
でもそれでも誰かと繋がれるんだ。
だから
『皆集まって 全員ひとりぼっち』

最初にも書いた通り、この曲はサウンドだけ聴くと明るい曲だ。
歌詞には「絶望」や「ひとりぼっち」や「叫び」というワードがあるだけに、サウンドの明るさはとても目立つ。
まるで、不器用でも繋がろうとする「虹を待つ人」や
寂しさを肯定してくれる「ray」のように。
涙を歌った「Butterfly」のように。
この曲達も、突き刺さるような言葉が多くあるけれど、音はとても明るいのだ。
この明るさはまるで空元気だ。
辛さや寂しさ、孤独を隠して笑ってるかのような。
BUMPはいつも「それでいいよ」と言ってくれる。
彼等はいつもそういう音楽を鳴らしてくれる。
きっと私が、いつものBUMPの曲だと感じたのも、
「望遠のマーチ」でも孤独であることや、辛さを肯定してくれるからかもしれない。

「マーチ」には「行進、行進曲」という意味がある。
そして、サビには「いこうよ」というワードがある。
「いこうよ」と何度も繰り返し繰り返しある。
この曲は、BUMP OF CHICKENがくれた行進曲だ。
ひとりぼっちなのはみんなそうだよ。
絶望を抱えててもいいよ。
無理に捨てなくていいよ。
叫んでいても、逃げたくなってもいいよ。
どうしようもない絶望があるのに、希望もあるせいでどうしたらいいか分からなくなる。それでもいいよ。
だから

『いこう いこうよ』

そうやって優しく音楽を鳴らしてくれる彼等に私はまた助けられた。
この曲は贈り物だ。彼等がくれた「行進曲」だ。
私はこの「行進曲」を抱えて歩きたい。
そして、いつか私達の前でBUMPが「望遠のマーチ」を鳴らしてくれる事を、
いつか一緒に「いこうよ」と叫べる日が来ることを楽しみに歩きたい。

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