10代よ、さよなら。
Shout it Out解散に寄せて
2018年7月30日
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7月25日、わたしはバスに揺られ、物思いにふけながらひとりまたもバンドの終わりを見届けに行っていた。
Shout it Out
彼らの音楽を知ったのは2年前だ。彼らの音楽はシンプルだ。ちょうどわたしと同い年ということもあってか、誰もが持つ葛藤や想いがスッと心に落ちてきた。
キラキラした青春、将来への不安、好きな人、嫌いな人。眠れない日々が日常であったし答えなんてないようなことをずっと考え込んで。2年前初めて聞いた青春のすべてというシングルは彼の人生で、プラスとマイナスを天秤にかけて、ずっとこのままで、何も変わらないでありたいと思っているような、そんなふうに感じた。
また今夜も眠れない僕らは、というタイトルのCDのリリースとともにツアーを回り始めた彼ら。尖りがすこしとれた気がする。少し大人になったのだろうか。しかし、なにか決意のような新しい気持ちをもっているように感じられた。どこか清々しい。切なさや悲しさなんて一切ないラストだった。もう彼等は前を向いて歩いていると一瞬で分かった。なんだかやっと10代を終えたような気持ちだ。
きっとさよならではない。
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