1326 件掲載中 月間賞発表 毎月10日
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

虚しさは残るけれど、それは最初からあったものかもしれない。

yonige、夏のシングル、「リボルバー」

気怠さいっぱいのMVを、もう何度も見ている。

ベースラインが動いていて面白いなと思ったけれど、全体の構成としてはとてもシンプルだ。Aメロ、Bメロ、サビの繰り返し。
3分強。淡々として、短いので、何回でも聴ける。何のストレスもなく。

寂しいくらいに、吹っ切れそうな曲だ。

リボルバーってなんだっけ、工具の名前とかだっけ、関係修復とかを意味してるのかな、と初めは思った。

全然違った。
リボルバー=回転式拳銃。

さすがyonige先輩。
破壊力マックスだ。
 
 

これは恐らく、同棲していて別れた恋人を思い出している歌だ。

「自分でやることのないゲーム

自分で食べることのないラーメン

自分で見ることのないプロレスで 日々は染まっていった」

「君が行きたがらない街と
君が聴くことはないバンド」
 

すごく好きな人でも、趣味が違って、価値観が違って。
同じだったらよかったのに。
こんな好きなのに、どうして違うのと、不思議になる感覚を思い出す。
結局は他人同士で、永遠に交わらない部分もある。
 

その人のことを好きじゃない訳ではないのだ。
大好きだった時は確実にあって、この歌を作った彼女たちだって、ちゃんと悲しんで、傷ついているのだ。

失恋をして無傷な人間なんていないから。

「悲しいことは名前をつけよう」

そうやって、幸せを残して、記憶を残して、思い出にしていくのだろう。
 

「失くなっても替えがあるビニール傘みたいだね」

この歌詞がほんとにいい。

そうなのだ。
どんなに「あれが一番だった」と思える恋愛でも、替えはあるのだ。
何故なら、いつか終わるから。
どの時点で終わるかの違いだから。

虚しさは残るけれど、それは最初からあったものかもしれない。

運命の人は、たぶん何人かいて。
いつ結婚するかで、「運命の人」なんてのが決まるだけなのだ。
 

人間なんて案外強いもので、何かを失っても、またそこから新しい何かを見つけて進んでいく、生活していく。
 

そんなことに気がついて、
まあいっかと、心を軽くしてくれる。
 

yonigeの曲を聴くといつも思う。

「やっぱり上手くいかないよね、なんでだろうね。」
結局、「上手な生き方」なんてものは、無いのだろう。

それでも、彼女たちのような、強くてかっこいい女の子になりたいと思う。
彼女たちのようなガールズバンドを好きになれた自分が誇らしいと思う。
 

もうしっかり傷ついたならば、
過去の思い出は、回転式拳銃で撃ち抜いてしまえばいい。

そしてまた、歩き出す。
 

いつもと同じようにやっぱり切なさは漂うのだけれど、
どこか前を向いている、
yonigeの新しい一面がみれたナンバーだと思う。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい