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THE BOYS ARE BACK IN TOWN

おかえり、ELLEGARDEN。

「ただいま 全員笑顔にすっかんな:-)」
そのたった一文で、
10年の止まっていた時間が動き出した。
 

2018年8月15日
ZOZOマリンスタジアム

10年間待ち焦がれていたわたしにとって初めてのELLEGARDENのライブだった。

10年前まだ中学生だったわたしが
ELLEGARDENを知ったそのとき、
まさにその直前にELLEGARDENは
活動休止を発表していた。
好きなものがなかったわたしが
初めて好きになったのがELLEGARDENで、
ELLEGARDENが教えてくれた音楽だった。

それから10年が経った。
マリンスタジアムのアリーナでステージを目の前にして、スクリーンにELLEGARDENの文字が映し出されても
わたしはまだ夢の中にいるような気分だった。
 

「There is nothing I can do as well
But to dream her all the time
I’m a fuckup and I’m nuts so she’s gone」

1曲目「Supernova」
わたしたちの、約束の曲。

いつかSupernovaで始まるライブで会おう
その約束だけがわたしたちの支えだった。

10年間更新されないELLEGARDENの曲を
繰り返し繰り返し聴き続けた。
すべては今日が来ると信じて。

待ってたよと全身で伝えるかのように、
前方ではダイバーが飛び交い、
周りの大人たちは涙を流しながら歓声をあげていた。
 

「Pizza Man」で「ペーパーロニークアトロ!」と
みんなで叫んだときは本当に不思議な気分だった。
ライブ映像でしか見たことのなかった景色が
今目の前にある。

夜空の下で「スターフィッシュ」を聴ける日が来るなんて
思ってなかった。
「何を話そうーとかー!」「とかー!」と笑顔で歌う細美さんの顔を見て、
夜空に向かって拳をあげながら泣いてしまった。

風の強いマリンスタジアムに響き渡る「風の日」は
あまりに心地よく、
ギダーソロのときには「生形あああああ!!」と
細美さんが叫び、
あー本当にELLEGARDENなんだなあと夢見心地で生形さんのギターに聞き惚れた。
 

「10年前から変わらず周りから浮き続けている
バカなお前らオールドファンに捧げる」というMCからの
「Middle Of Nowhere」は、
あの場にいた誰もの心に響いただろう。

この曲は「落ち込んだときや、みんなに見捨てられたときは僕が助けるよ」と、何度もわたしが救われた曲だ。
そして最後には「僕の声が聞こえるかい?」と問いかける。
まさにオールドファンに捧げるべき曲だ。

聞こえてるよ。
1度もこの目で見たことがなかったのに、
ずっとELLEGARDENの音楽に導かれて、
救われてここまで来た。
活動休止してからも、ずっとELLEGARDENは
わたしたちのそばにいてくれたんだよな。
だからわたしたちはELLEGARDENが好きなんだよなと
心から思わせてくれた。

ELLEの4人が涙ぐんで顔を見合わせながら演奏していた孤独を歌った「Lonesome」は、
わたしたちだけじゃなくて、
ELLEの4人も本当にこの日を待っていたんだなと
伝わってきて、泣いてしまった。
このときELLEの4人は何を思ったんだろう。
願わくば、ずっとこの幸せな時間が続いてほしいと思った。

「いい曲だなあ」と細美さんが自分でいってしまうような「金星」は、「最後に笑うのは正直な奴だけだ」という至極単純で、
しかしもっともELLEGARDENらしいことを歌っている。

10年経ってわたしは大人になってしまって、
賢く生きる方法もずるする方法も知ってしまったけど、「このときは本当にそう思ってたんだ。
でも正直者は馬鹿を見るって言われたりして、
でも俺らは馬鹿だから正直に生きてきた。
お前らもそうだろ?」とまっすぐに問いかける細美さんの言葉をきいて、
ELLEGARDENに誇れる自分でありたいと思った。
そうやって下手くそに生きて傷ついても、
何回でもELLEGARDENが救ってくれることをわたしたちは知っている。

「起こしちゃったかな じゃあちょうどいいや 朝まで付き合ってよ」と細美さんの優しい声が印象的だった
「サンタクロース」は、真夏の夜という似合わないはずのシチュエーションが逆にロマンチックで、
いったいどれだけELLEGARDENはわたしたちにプレゼントをくれるのだろう。

本編最後は「虹」
「積み重ねた 思い出とか 音を立てて崩れたって
僕らはまた 今日を記憶に変えていける
間違いとか すれ違いが 僕らを切り離したって
僕らはまた 今日を記憶に変えていける」
ほんとに楽しそうに口ずさみながら演奏するメンバーにつられて一緒に歌いながら、
なんだか今日のために作られたような曲だなと思った。
わたしたちはまた明日からこの幸せな記憶を積み重ねて
生きていくんだなあと。

今日だけはだれも1人にならないようにとみんなで肩を組んで歌った「Make A Wish」は
細美さんの「聞こえねえよ!!!」という言葉でどんどん大きな歌声になっていって、
マリンスタジアムを越えてこの夜空の下どこまでもどこまでも響き渡っていくようだった。
本当に美しい3分間だった。

そしてわたしがマリンスタジアムでライブを見れると決まった日から聴きたいと思っていた「月」は、
イントロで思わず泣き崩れてしまった。
学生の頃よく夜に一人この曲を聞いていた。
音楽と私たった2人だけで、
幸せなようで寂しかったあの日々。
今日は周りにたくさんの音楽が好きだという仲間がいて、みんなで歌ったり肩を組んだり泣いたり、
もう孤独じゃなかった。

Cメロの前観客をみんな座らせ、
サビでみんなで一斉にジャンプしてもみくちゃになった。
わたしはもう泣いてんのか笑ってんのか、
汗なのか涙なのかもうなんにもわからなかったけど
どうでもよかった。
ただ幸せだった。

最後は「BBQ Riot Song」
わたしたちはたぶん、この日また次の約束をしたんだ。「See you some time on the beach」そう歌う細美さんを見てわたしは勝手にそう思うことにした。
最後は花火が上がって、
みんなでそれを見上げてた。みんなみんな笑顔だった。

この日、「今日だけはロックスターってやつをやってみようと思う」そうにやっと笑った細美さん。
10年前ひとりぼっちだったわたしに音楽を教えてくれたあの日から、ELLEGARDENは唯一無二のロックスターだった。
そして初めて見たわたしのロックスターは、
私が思ってた何百倍もかっこよくて、
不器用だけど優しかった。

「音楽に救われた」なんて、
ちょっと恥ずかしくて人前ではなかなか言えないけど、
細美さんが「俺らも音楽に救われた、お前らもだろ?そういうお前らのために音楽をやってる」って堂々と言ってくれるから、だからわたしは今日も音楽を聴いてるし、ELLEGARDENがすきだ。

細美さんがいつだったかのMCで、
人生最高って更新されていくけど
今日が間違いなく人生最高って笑ってて、
たぶんあの場にいた全員同じこと思ってたよ

おかえり、ELLEGARDEN。
全員が笑顔になったよ。
ありがとう。
ありがとう。
 
 

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