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鉄板の暴動から何を受け取った?

ELLEGARDEN ZOZOマリンスタジアム

8/15。ついにこの日が来てしまった。
ここ数年間の間もライブやフェスには行ってたしいつだってその日はワクワクしていたけれど、
指折り数えたライブは人生で初めてだと思う。

17時。開演1時間前。
最寄り駅から出た瞬間、沢山の人の叫ぶ声。
思い思いの書き方で表した
「チケット譲ってください」

もう、猛烈に泣きそうだ。
知っている、わたしも経験がある。
そして、その人々をぐるりと動画撮影する人もいる。
今は何でもSNS映えの時代か。
ELLEGARDENの求心力を表すには十分だろうけど、違うんだそうじゃないんだ。

SNSの向こう側で
一人一人のスナップショットにELLEGARDENの曲が紐づいている。
そんな思い入れがあるこそチケットなしでも足を運んでいる。
そんな背景を思うと、えも言われぬ感情がこみ上げた。

日も落ちてきて、とにかく浜風が強いスタジアムまでの道のりで、周りを見渡してみると、
向かう人々の年齢層はものすごくバラバラだ。
初めてELLEGARDENを見る人もいるだろう。
ライブに通いつめていた人もいるだろう。
ただ共通して絶対的な飢餓感を抱えて会場に向かっているのは間違いない。

入場と同時にオープニングアクトのONE OK ROCKが始まった。
間違いなく今の日本のロックシーンのNO.1は彼らだと思った。真摯な言葉と、パフォーマンスに頭が下がる。

ONE OK ROCKが終わると、
スクリーンに映し出されるELLEGARDENのロゴ。

そして、短すぎる転換の後、SEが流れる。
頭が真っ白になって、タオルを掲げてとにかく叫び続けていた。

1曲目の定番、“Supernova”
この曲で始まるのが当たり前で最高だった。
それが続くと疑うこともない中、突然供給がストップされて10年。

ステージにあの4人がいる。
もう揃わないと思ってたあの4人がいる。
現実味のなかったELLEGARDENの姿がそこにあった。

昔はいつだってタガを外して暴れ狂ってたけど噛み締めるようにタオルを握りしめて泣きながら聞いた。

そして続く“No.13”~“Pizza Man”
みんなが大好きな曲で一気に飲み込まれる。
ペパロニクワトロの大合唱はこの世の全ての幸せみたいだと思った。

高田さん、細美さん、生形さん、三人が並んで掻き鳴らす。
高橋さんがいつもの笑顔で叩く。
細美さんの声に生形さんの声が重なる。

この10年間別々に活動していて、
自分たちにとっても宝物だったELLEGARDENを休止していたメンバーにとっては
心苦しいことも沢山あっただろう。
だから、当たり前のように自然にあるんだけど、それはやっぱり奇跡みたいだって思うと、極まった感情は体から声から勝手に放出されていった。

「こんばんはELLEGARDENです」

10年振りのいつも通り。
こんなに素晴らしい舞台、燃えない訳がないけど飄々と淡々と。

MCが終わると“Fire Cracker”~“Space Sonic”と激しいメロディアスなナンバーの応酬。
そして“高架線”

「思うよりあなたは ずっと強いからね」

この曲の詞はヒリヒリするし、心も体も色んな痛みから逃げられないけど生きていくしかないっていうのは、ELLEGARDENの曲の一つのテーマだと思う。

その後も“Missing”~“スターフィッシュ”…と大盤振る舞いでノセてくる。
周りの人達みんな英詞、日本詞にかかわらず大合唱だ。
“風の日”の、大サビ前のギターソロと浜風は最高に絡みついてロマンチックだった。

“Middle Of Nowhere”はダークで幻想的な熱を帯びていてゾクゾクした。
オールドファンに捧げるよとMCで言ってくれたけど泣けてくる。

“Surfrider Association”~“Marry Me”で一体感が膨張する。
“Lonesome”はコーラスの響きが特に印象的に聞こえる初期の名曲(の一つ)。

“金星”は絶対聞きたい曲の一つだった。
個人的に自分のお葬式で流そう、そんな風に思う大切な曲。
「最後に笑うのは正直な奴だけだ」
なんてすごい歌詞だろうと思う。

少しずつ終演に近づいていると思うと無我夢中ながら寂しく思う。
そんな中思いがけず演奏された“サンタクロース”

「青いガラス玉に僕らの冒険が どこまでも続くように願いをかけといた」

素晴らしいプレゼントを受け取りながらも、この後もELLEGARDENの旅を続けてほしいと切に願った。

畳み掛ける“モンスター”~“Red Hot”は息継ぎ無しの高速疾走で、噛み締めたいながらも身体は止まらない。
“Salamander”~“ジターバグ”で、待ち望んでいたエモーショナルな衝動は一気に昇華された。

本編の最後は、“虹”
タイトル通り清々しいメロディーだけど、やっぱり苦味や痛みを感じさせる詞がELLEGARDENだと思う。誰にも代替出来ない。

本編は終わっても誰一人退場することはない。
息付く暇もなくアンコール。

8/15は日本人にとって特別な日で、これもまた抱えていく痛みだと思う。
“Make A Wish”はELLEGARDENのライブ終盤で演奏されるこれまた特別な曲で、誰もが永遠に願っていたい事を歌詞にしている。

「Someone’s there next to you holding you」
(抱きしめてくれる人がそばにいられますように)

大合唱と大きな円が、弾けて熱狂の渦に吸い込まれる様子は圧巻だった。

アンコール2曲目は“月”が演奏された。
ピースフルでみんなを幸せにする曲。
でもメロディが何とも切なく感じる。お祭りが終わる。

しかし、ELLEGARDENはWアンコールが定番のバンドである。
それを期待しているのでやはりアンコール終わりも誰も退場しようとしない。

再び戻ってきたメンバーは本当に幸せそうに笑って、最後に“BBQ Riot Song”を演奏していった。

「See you some time on the beach」
(またいつかビーチで会おうね)

ライブから一週間経って余韻が抜けずに、これを書いているけど、
BBQ Riot Songに出てくる「僕」のように日々書類に向き合う日常生活には戻っている。

メンバーのMCなんかもしみじみ思い出していると、皆限られた時間ながらしきりに感謝の弁を述べていたなと思う。こちらこそ感謝の意である。

細美さんが
「お前らバカだから今日のこともいつか忘れちゃうよ」
と言ってたけど、忘れたくなくてつらつら長々とここまで書いてきた。

人は忘れるし上書きされる仕様になっているけど、
だからこそ痛みも乗り越えていけるわけで。

「進み続けるしかないんだぞ」という思いを受け取ったと解釈して、
引き続きELLEGARDENをBGMに歩いて行く。

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