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はじめて知った曲

名前しか知らなかったサンボマスター

高校受験は失敗した。
 

自分はメンタルが弱い。
その上、自分は完璧主義だ。
入試の日に緊張のあまり問題を読み間違えた。
 

高校受験は失敗した。
悔しかった。一番でありたかった。
高校入学してからは、その思いだけで頑張ってきた。
 

今、また、受験生である。
 

高校生活最後にして、校内でいちばん賢いクラスに入った。
高一、高二、ずっとクラストップで走ってきた。
だから、大丈夫だ、自分なら大丈夫、高三もトップを狙う。
そう言った。そう言われた。
 

だけど、現実、そう甘くなかった。
高三のクラスは自分のレベルとはかけ離れていた。
ただの落ちこぼれになっていた。
努力は人より何倍もしてきたつもりだった。
まだ、足りないというのか?努力が。
つもりじゃダメだってわかってる。
なのに、もうできない。いやだ。やりたくない。
 

そんな時、テレビでとある曲に出会った。
今まで名前しか知らなかった、サンボマスターの曲だった。
 
 

逃げたかった。悔しい現実に。味わったことのなかった苦しみから。
もちろん、今まで、全く難なく生きてきたわけじゃない。
けれど、大学受験は将来の、職業、生き方、やりたい事、そんな大きな事を決めるための人生最大の通過点だ。今までの、単なるいざこざや、そんなレベルではない。逃げられない現実なんだ。
ただただ悔しかった。周りより劣った自分が嫌だ。それは今でも、これからも、ずっとだ。
なんて酷い、完璧主義なんだろう。
 

数日後、曲を購入した。深夜だった。
イヤホンをして家族にうるさくしないように聞いた。
日頃の疲れ、ストレスからか、大号泣していた。
 

逃げてしまえば何もかも終わってしまう。
本当は逃げたくない。自分の夢を捨てたくない。
初めて心の内を聞かれた気がした。
君ならできる、なんでも出来る、とド直球に、暑苦しく言ってくれた。
まるで、サンボマスターは、私の心の中に手を入れて、ちっさなガラクタから大きなガラクタをも掻き回しているようだった。
それほどに衝撃的な音楽だった。
暑苦しくて、まっすぐで、私を、私の心をぶん殴ったのだ。
 

夏休みが明けて、通常の生活が始まると、やはり、周りとの優劣が目に見えて、苦しくなった。
 
 

でも、今度こそ折れない。
自分を曲げない。逃げるものか。
 
 

だって、サンボマスターが背中を押してくれたから。
 
 

<あきらめないでどんな時も
君なら出来るんだどんな事も
今世界に一つだけの強い力をみたよ
君ならできない事だって
出来るんだ本当さウソじゃないよ
今世界にひとつだけの強い光をみたよ

アイワナビーア君の全て!>

(できっこないを やらなくちゃ / サンボマスター)

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