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sumikaに出逢えて変われた一人の人間の話

彼らと彼らの音楽に、感謝と愛を込めて

 私の大好きなバンドが、金曜日のゴールデンタイムに放送される、人気な某音楽番組に出演することが決まった。
 それは、この音楽文のタイトルにもあるsumikaというバンドである。
 その嬉しい知らせを聞いて、私は本当に、本当に嬉しかった。ツイッターで、ファンの方達がみんな私と同じように喜んでいるのを感じて、自然と涙がでた。
 そして、それと同時に。
 私がsumikaを好きになったきっかけを思い出した。
 

 中学2年生の頃。
 私はあることをきっかけに、一つの人間関係を壊してしまった。
 というのも、元々、トラブルがあった子と仲が良い訳でもなかったのだけど。普通に話せて。その子は元気で。可愛くて。つまりはクラスの中心人物だったのだ。
 その子から嫌われてしまったという事実は、私一人では抱えきれないぐらい、つらかった。でも心の中では、「別にあの子と仲良くできなくたっていい」って思っていたのだ。いろんな気持ちが心の中でぐるぐる回っていた。
 トラブルが起きた非は自分にもあったのに、認めたくなかった。

 1つのトラブルをきっかけとして、みんなが好きなその子を、どうしても私は好きになれなくなってしまった。そんな自分が嫌いになった。

その時、私はふと昔から好きな曲を聴きたくなった。某音楽サイトでその曲のMVを見た。大好きなドラマの主題歌である。(ちなみにSPYAIRのBEAUTIFUL DAYSという曲だ。大好き。)すると、『あなたへのおすすめ』で知らないアーティストのMVが目に付いた。
「sumika…?聞いたことない名前だな…。」
その知らないアーティストはバンドだった。“MAGIC”という曲のMVを見て、わくわくに包まれた。次々とMVを見まくった。

 『いつになれば解るのだろう 傷つけ傷つかぬ距離』

 これは、“溶けた体温、蕩けた魔法”という曲の歌詞だ。この曲の歌詞では、人がハリネズミに例えられている。そして、曲の終盤にある歌詞を初めて聴いた時、私の心がぎゅっ、とつかまれた。

『僕ら寄り添って 傷をつけ合って 好きの分嫌いも 等しく言い合える
ちょっと面倒だけどね 欠かせない一手間を かけてやっと分かり合える筈だから』

 人間関係が嫌になってしまって、強がっていた自分の、「嫌いなあの子とも解り合いたかった」という本音とやっと向き合えた。たったそれだけのこと、でもとても大事なことに気づかせてくれたsumikaが大好きになった。
 初めてこの曲を聴いた夜、布団の中で涙が止まらなかった。

 時が経ち、私は中学校を卒業した。
 あの子とは、気づけば、普通に話せる程度の関係には戻っていた。私が必要以上に考えすぎていたのかもしれない。
 そして、卒業アルバムの最後の見開きのページには、彼女に書いてもらったメッセージがある。これこそが、私が、彼女と解り合おうとした証だ。
 sumikaと出逢えていなかったら存在しなかったかもしれない、大切なメッセージ。
当たり障りのない言葉だけど。それでも彼女のメッセージと、解り合おうとした自分の気持ちを大切にいつまでも持っていたい。

 クラスの人気者を好きになれず、仲良くできず、自分のことが大嫌いだった一人の人間は、sumikaを好きになって、自分の本音と向き合って。
 自分のことが、少しだけ好きになれた。
 私はsumikaが奏でる音楽に救われた。

 現在、私は高校1年生である。以前はあまり自分が好きなものを人に言わない人だった。そこまで大好きになれたものが無かった。
 でも今では、胸を張って言えるのだ。「sumikaをはじめとして、私には好きなバンドがたくさんある!!」と。
 すると、なんとクラスにバンドが好きな子が何人もいて、その人達と仲良くなることができた。さらに、私が勧めたことをきっかけとしてsumikaを好きになってくれた子もいた。これほど嬉しいことはない。
 もう一つ変化を挙げるとすれば、それは彼らの音楽を聴くようになってから、以前より自分の周りにいる人を大切にするようになったということだ。いろんな人と話してみたいと思えている。前向きな明るい気持ちが湧いてくる。
 時には、多くの人と関わっているからこそ傷つくこともある。でも、現在の私は、自分の感情をたくさん入れておけて、時には引き出してくれる心強い彼らの音楽を知っているから。自分の嫌いなところはたくさんあるけど、頑張って変わっていきたいと思う。

 今、この音楽文を読んでくれているあなたは、sumikaの音楽を聴いたことがありますか。
 もし聴いたことがなかったら是非この機会に聴いてみてほしい。
 泣きじゃくるぐらい悲しいときも、幸せを見つけて誰かに伝えたいような嬉しい時も、寄り添ってくれる彼らの音楽を。
 その魅力を知った時、彼らの音楽が、あなたを支えてくれる、一つの“住処”になるはずだから。
 この音楽文によって、彼らの魅力を知る人が、一人でも増えてくれたら、私はこの上なく幸せです。
 
 

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