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1日、1日を悔いのないように

Mrs. GREEN APPLE「ENSEMBLE TOUR 〜ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ〜」

4月にリリースされた3rdアルバム”ENSEMBLE”をひっさげて5月からスタートした「ENSEMBLE TOUR」。東京、パルテノン多摩での初日公演を皮切りに、約4カ月間で14箇所、15公演を終えたツアーのファイナル公演について書きたいと思う。

ライブ当日、電車に乗って向かう先は幕張メッセ。Mrs. GREEN APPLEにとってワンマンライブでは過去最大となるキャパシティである。2日間にわたって開催された幕張公演、私は前日も参加していた。会場に入ると、昨日とはうってかわってステージを覆う青色の幕が迎えてくれた。前日の幕の色は赤。幕張公演のタイトル、1日目は「フェット・ドゥ・ラ・ルージュ」、二日目は「ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ」。フランス語でルージュは赤、ブリュは青を意味する。会場に入って青色の幕を見た時に前日とは全く違うライブになると確信した。会場内は指定の座席と、前方にスタンディングエリアが設けられている。スタンディングのチケットを持った私は、走って横を通り過ぎていく人達を見て、「近くで見たい!」と焦る気持ちを抑え、スタンディングエリアへと向かう。最前列はさすがに無理だったが、上手側の花道を通るメンバーを一番前で見れる場所を確保した。
それから約1時間ほど経ち、ホールツアーでも使用された楽しげなオープニング映像が流れ始めた。ワクワクと期待が最高潮に高まったその瞬間、幕にメンバーのシルエットが映し出され、場内が歓声でつつまれる。幕が降り、1曲目に披露されたのは”Love me, Love you”。アルバムの1曲目に収録されているこの曲は、このツアーの全ての公演で最初に演奏されている。
”Love me, Love you”を一番で終え、2曲目の”キコリ時計にうつる。ここまでは今までの公演と同じである。
続く3曲目、1日目はここでホール公演とは違う曲が演奏されたのだ。期待に胸を膨らませていると、聴こえてきたのは”愛情と矛先”である。3年前、私が初めてミセスのライブを見た日に演奏していた曲だ。この後のセットリストにも、前日のセットリストにも、リリース当初はライブで当たり前のように演奏していたけど、今はあまり演奏しない曲が多く含まれている。曲によってはリリース前から演奏されていたものもあったりして、そういう意味では幕張公演は私にとってはとても感慨深かった。
私の記憶が正しければここでMCが入り、ワンマンでもフェスでも定番となっている”StaRt”。
そして5曲目の”HeLLo”。これも”愛情と矛先”と同じく初めて行ったミセスのライブで演奏されていた曲で、個人的な思い入れも強い。”StaRt”からのつなぎの音で「あれ、これってもしかして次の曲、、、」と思ってすぐに3年前のあの日もやっていた”HeLLo”の掛け声の練習が始まった時は言葉に出来ないくらい沢山の感情でいっぱいだった。
6曲目はワンマンの定番曲になりつつある”Oz”。絵本の世界から飛び出してきたかのような衣装を纏ったダンサーさんが登場し、まさにエンターテイメント!!ダンサーさんと共に踊る涼ちゃんが素敵すぎた。
7曲目、”日々と君”。この曲はライブで聴いた事が無くて、何度も音源を大事に聴いてきた曲。だからイントロが始まった時は何が起こってるのか分からなくて、驚きと、嬉しさと、音源を聴きこんでいたあの頃の気持ちが心の中でぐちゃぐちゃだった。
8曲目、”パブリック”。これもまた、思い入れのある曲。思い入れの無い曲なんて無いんだけれども。「せーのっ!」から始まる一体感のある演奏は鳥肌もの。”TWELVE”のツアーで初めて生で聴いた時は本当に鳥肌が立った。
9曲目は”アウフヘーベン”。対になっているというこの2曲の流れはホール公演から変わらず。”パブリック”は、希望を持っている歌詞なのに対して、”アウフヘーベン”の歌詞には諦念が含まれていて、私自身、というか多くの人がそうなのかもしれないけど、どっちの歌詞にも共感できるからこの2曲の流れは心が苦しくなる。
10曲目の”Coffee”、11曲目の鯨の唄、12曲目のFACTORYまでホールツアーと同じ曲順、演出で進み本編は中盤へと差し掛かる。
ここで聴き覚えのあるつなぎの演奏。13曲目はまさかの”ツキマシテハ”。全然予想していなかったから本当に驚いた。
これまた私の記憶が正しければここでMCが入り、14曲目の”WanteD! WanteD!”へ。ここから次のMCまでデジタルサウンドの楽曲を中心にライブが進んでいく。
15曲目、”うブ”。16曲目、”WHOO WHOO WHOO”。17曲目、”L.P”。
18曲目の”REVERSE”は元貴さんの最大の見せ場と言ってもいいだろう。作詞、作曲、編曲までこなし、歌って踊れる大森元貴、、恐るべし、、。
次に「夏が終わったんですけど、ここにいる皆さんは曲が始まったら夏男、夏女になれると思うので〜」というような内容のMCがあり、19曲目は先月リリースされたばかりの新曲、”青と夏”。
そして20曲目はなんと新曲!!しかも、前日に同じタイミングで披露された新曲とは全く別の曲である。はっきりとは覚えていないが、今までのミセスにありそうでなかった新しい雰囲気の曲という印象で、個人的には凄く好きだった。
ここからは本編最後まで今までの公演と同じセットリスト。
21曲目、可愛らしいサウンドが詰まった”SPLASH!!!”。
22曲目、”StaRt”と同様にフェスでも定番の”Speaking”。
”ENSEMBLE”の制作は苦しくて辛かった事、ツアーでお客さんの前でライブをしてそういった苦しみが報われた事、丁寧に言葉を紡ぎながら話す元貴さんのMC。
23曲目、”They are”。音源とは違って1番はずっとピアノとボーカルのみの演奏。ボーカルのみになる部分なんかそれこそ鳥肌ものだった。
24曲目、”PARTY”。ホール公演の時も、幕張公演の1日目の時も、そしてこのファイナル公演も、私は”They are”の余韻から抜け出せずにこの曲を聴いた。でもそれがなんだか心地良くて、とても不思議な気持ちだった。
本編ラストは再び”Love me, Love you”。ダンサーさん達が登場し、なんとこの曲のMVに出演した元貴さんの幼馴染の黒田陸さんも登場!足が長くてスタイルが良くてダンスもとても素敵だった。本当に楽しくて幸福な時間で、この曲の凄さを改めて実感した。
メンバーが一旦退場し、アンコールを求める数分間の手拍子の後に再登場。
アンコール1曲目は”光のうた”。この曲は昨年、辛い時期にずっと聴き込んでいた曲。1日目は聴きながら泣きそうになっていたけれど、昨年の自分とけじめをつける為に2日目は泣かずに聴いた。
”光のうた”が終わるとスクリーンに重大発表の文字、その後に映し出されたのは11月から開催されるライブハウスツアーの日程!!タイトルは「ゼンジン未到とプロテスト〜回帰編〜」。ミセスがアマチュアの頃から大事にしてきたゼンジン未到シリーズだ。ファイナルの会場である渋谷CLUB CRAWLの文字が映し出されると、悲鳴のような、絶叫のような声が場内に響いた。もちろん私も叫んだ。その瞬間に演奏が始まった”CONFLICT”のイントロを聴いて嗚咽。CONFLICTはずるいよ〜、、そんなの泣いちゃうに決まってるじゃん、、と思いながら泣いた。
アンコール3曲目は”はじまり”。”ENSEMBLE”に収録されている新曲の中で唯一、ホール公演で披露されなかった曲。ようやく聴けてとても嬉しかった。
ここでまたメンバーが退場し、グッズのTシャツに着替えて再登場。1日目とは違ってダブルアンコール形式。メンバー全員が感想を言った後、元貴さんの「1日、1日を悔いのない人生にしましょう。そうやって一緒に生きていきませんか!!楽しい事も悲しい事もあると思うけど負けるな!諦めるな!」という言葉に続いて本当にラストの曲、”我逢人”の演奏が始まると客席にいる全員が今日という日に悔いを残さないように、最後の力を振り絞るように全力で楽しんでいた。

この文章は、ライブから帰ってすぐにその日の熱量のまま書いた。どうしてもかかずにはいられない、それだけ素晴らしいライブだった。
元貴さんはホール公演のMCで「Mrs. GREEN APPLEは”ENSEMBLE”というアルバムで1周して、ここからは原点回帰していく事になると思います。」と言った。先月リリースされた”青と夏”はまさに原点回帰をしたサウンドの楽曲で、今日発表された11月からのツアータイトルにも回帰という言葉が使われている。Mrs. GREEN APPLEが今後、原点回帰して見せてくれる景色を楽しみにしながら、私も原点回帰をしてこれからの人生をより良くしていきたいと思う。
元貴さんが言ったように、悔いが残らないように、負けずに、諦めずに。
 

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