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2017年5月1日

ヤマサキユウト (19歳)
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それでも、今日もback numberを聴く

「過去を歌うバンド」に救われる人

今日は雨だ、気分も晴れない。
どんよりと重い空気に、サークルの先輩からの「部室に来い!」というLINEを見る。
イラッとしつつもしゃーない。行こうか…と歩いてきた廊下を引き返す。
この後はグループワークだ、メンバーはなんだかノリと勢いだけで生きているような「ザ・大学生」ばっかで気が引ける。コミュ障の僕には心底苦痛だ。

こんなストレスしかたまらない日常を生きている。そんな自分を救ってもらうために、イヤホンを両耳にはめて壊れかけのwalkmanのスイッチを押す。

今日のポップミュージックシーンは明るい。どの曲も「頑張れ」だの「愛してる」だの現在進行形でハッピーなことばっかり。

そんな歌詞に時々嫌になる。
確かに、それはそれでいい。そんな曲が今の日本にないと元気がなくなる。僕だってそんな曲達に元気をもらってる。でも、生きていたらそんな精神論的な、もっというと「気楽に行こうぜ!」的な曲がうざったく聴こえる時だってある。

生きていればそりゃ、「頑張れ!」って言われてイラッとすることだって、親友のラブラブな話に殺意を抱いたりすることだってある。そんな事よりも、自分の愚痴や妬み、嫉みを聞いて欲しい時だってある。

back numberってバンドは、つまるところそういった「愚痴」「妬み」「嫉み」を聞いてくれるバンドではないだろうか?

例えば、恋愛。
清水依与吏は「恋愛は人生の中でどう頑張ってもうまく行かない事のひとつ」と言っていた。確かにその通りだ。
大好きだと告白した返事が、「いい人なんだけど、ごめんなさい。」って言われたり、付き合っててお互いに嫌なところが見えたり、思いもよらないところで「別れよ?」って囁かれたり、道ならぬ恋に落ちたり。

そう、全て「愛してる」で済む話ではないのだ。そんな簡単な話ではない。だから、「上手くいかない」のだ。

そして、恋愛以外でも。
今日友達と揉めた、親とケンカした、仕事が上手くいかない。そういった日だってあるはずだ。生きていれば。

こんなストレスフルな世の中で、「愛してるぜ」だの「俺たちゃ幸せだ」みたいな感情にならない時だってある。

そんな時に、back numberを聴く。

何かを行動して、もしくは想って、失敗した。めっちゃ辛い。もしくは悶々としている感情を歌ってくれてる。
時に明るく、時に切なく。

結局人間なんて、「幸せ」なだけでは生きていけない。人生辛いことの連続だ。そんな時に少しの友人、愛する人、そしてイヤホンから流れる音楽に支えられてるのであれば、それだけで「救われている」のだろう。「back number」すなわち”「過去」を歌う彼等”は、私達の「未来」を救ってくれている。きっと。

今日も雨だ。やっぱり気分も晴れない。大学の中は群れて動く男子大学生。道を開けてほしいな、こいつらうるせえな、って思いをシャットアウトし、そんな感情を殺しながら今を生きている自分を救ってもらうため、今日も両耳にイヤホンをし、壊れかけのwalkmanで、今日もback numberを聴く。

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