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flumpoolと百田留衣の十年後の今

『花になれ』に込められた願い

flumpoolは現在、ヴォーカル山村隆太の喉の不調のため活動休止中である。

そのflumpoolのデビュー曲の『花になれ』(A-Sketch)は、百田留衣さんが作詞・作曲・編曲した名曲です。

あらためて聴けば聴くほど、自分じゃない他の誰かが歌うのに、なんて深い願いや想いを込めて作ってくれたんだろう?って胸が苦しくなります。

この曲は、Bメロがまるでサビのように感じる不思議な曲で、私も曲の中で一番好きな部分はこのBメロです。

LISMOのCMで使われてた部分だから。
簡単にそう思ってしまうのは違う。
百田留衣さんに巧妙に仕組まれた部分なんです。

イントロの印象的なヴァイオリン(ストリングス)のフレーズは、アウトロも同じように残ります。

それ以外に使われている箇所が、
このBメロ部分です。

テクニックとして、「同じフレーズを繰り返すことで印象を強くする」というものがあります。

まさにコレで、イントロで印象付けておいて、プロローグ的にAメロ1回目まで引っ張ることで更に印象を深くさせる。
Aメロ2回目で消え、Bメロで同じフレーズを小さめにリフレインさせる、サビでまた消える。

『笑って泣いて歌って 花になれ』

百田留衣さんが、想いを込めたBメロ部分をよく聴いて欲しかったんだと思うし、このBメロがまるでサビのように聴こえるのは、百田さんが仕掛けたトリックなんだと思います。

このストリングスのフレーズはAメロ部分にも付けようと思えばつけられる。
でも、
『息も絶える~探しているんだろう?』
以外のAメロにはつけていない。
むしろBメロを強調したいからつけない。
普通ならサビを強調するために使うことの多いテクニックだけど、サビには一切つかない。あのフレーズはサビには合わないフレーズで、A・Bメロに合うフレーズになっている。
だから、サビより Bメロが印象に残る。

さらに、イントロ、間奏、アウトロのギターフレーズも印象的になっている。

イントロからAメロ1回目までは、ストリングスのリフレイン効果を発揮させる為にずっとストリングスが入ったままでいるけれど、1番終わりの間奏はストリングスをあえて外して、バンドサウンドを目立たせて、これはバンドなんだと訴えかけるかのように、ギターフレーズを強調し印象的に記憶させる。

そしてこのギターフレーズと、ストリングスのフレーズが、重なり合って、相乗効果を生み出し、曲が終わる頃には、もう一回聴きたいと聴き手は虜になっている。

そんな巧妙な仕掛け。

もし、百田留衣さんが関わっていなければ、flumpoolのファンになっていただろうかと思うことがある。

とんでもない天才です!

そんな天才が、自分はアーティスト、バンドとしては売れなくて、プロデュースする側にまわり、そこで実力が評価され、そこに舞い込んで来た関西からの若い駆け出しバンドマンの4人に、まるで自分の夢を託すように、深い願いを込めた歌詞と曲をプレゼントしてくれた。

『十年後僕に この歌を捧げよう』

今年の10月が、その十年後。
flumpoolは、まだ活動休止中。

どんな想いでメンバーがこの曲を聴くのか想いを馳せる。

また、百田留衣さんも十年後の彼等をどんな風に見つめているのだろうか。

flumpoolには、活動再開後、本気で自分達の音楽を追求していって欲しい。

私は、その日を待ち望んでいる。

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