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PATHFINDERが繋いでくれたもの

BUMP OF CHICKENへの想いを語り合える友人へ

歳の離れた友人が何人か居る。BUMP OF CHICKENを好きになってから出来た友人たちだ。息子たちと同じ20代30代の人、40代50代と私より少し年下の人たち。置かれた状況はそれぞれだが、ひとりひとり自分の居場所を守ろうと努力し、日々を生きている。

BUMP OF CHICKENリスナーとしての歴史の長短はいろいろだが、若い人たちほどリスナー歴は長いという場合も多く、私にとっては若くても大先輩だったりする。
最近BUMPとその音楽に出会い、リスナー歴はそれ程私とは変わらないという人も、素敵な絵やイラストを描いたり、仕事や自分の夢、やりたいことに一生懸命取り組んでいて、迷いながらも自らを真摯に見つめつつ前を見て歩んでいて、そんな姿に教えられることも多く、歳の差に関わらず私と繋がってくれる人がBUMP OF CHICKENを好きになってから増えたことが嬉しくて楽しくて、いちリスナーとして敬意を込めて同志であり友人と思わせてもらっている。
BUMPを好きにならなかったら出会う事の無かった人たちだと思うと、とても不思議で、貴重な出会いを得た幸せを想う。
 

‘ray’でBUMPに出会った私は、「BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY”」で初めてライヴに参加した。その時はまだリスナーの知り合いはひとりも無く、初日はぼっちで、京セラドームの植え込みの縁に腰掛けてひとりもそもそと冷えたおにぎりを食べ、隣接するショッピングモールの書店で時間を潰して開場を待った。2日目と最終日の日産スタジアムは次男との参加だった。

その後、それまでは日々の出来事を細々と呟いていたツイッターで少しずつリスナーとの繋がりが増え、いつかライヴ会場で実際に会って話が出来たらいいなというささやかな希望が芽生えていた。
 

2017年5月1日。全国アリーナツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018(発表当時はタイトル未定)」開催の発表。のちにそのタイトルは「PATHFINDER」と名付けられた。 
待ちに待ったツアーの開催告知に湧くツイッターのタイムライン。オフィシャルサイトのデザインのリニューアルや、「リボン」配信リリースにミュージックビデオ公開のお知らせなど、あの日の怒涛の告知にどれ程のリスナーたちが‘ちょっと待って!’と嬉しい悲鳴を上げただろう。

BUMP OF CHICKENと彼らの音楽に生で触れられるライヴに行きたくて行きたくてどうしようもなくて、チケットが取れる前から職場の休日を確保し、先行予約の当選発表に一喜一憂する日々。ツアー開催の告知からもう1年以上が経つのに昨日のことのように思い出される。チケットが取れた時の震えが来るほどの驚きと喜び。ああ、これでBUMPにあの4人にまた会える、目の前で生身の彼らが奏でてくれる音楽をこの耳でまた聴くことが出来るのだと思った瞬間、涙がぽろぽろと零れた。

リスナーの同志であるフォロワーに実際に会いたい、会って話がしたいという願いも叶えられるかもしれない。ソワソワしながらフォロワーたちの当選を知らせるツイートをチェックしていった。彼女たち、彼らに実際に会うことがライヴに参加することの2番目に大きな楽しみにもなっていた。
 

偶然だったとしか言えないBUMP OF CHICKENとその音楽との出会いがなぜ’ray’のあの時だったのか、とよく考える。不思議な魅力ある声で歌われるBUMPの曲たちはそれまでも時々耳にしていたのに。
もっと前に出会えていたら、という想いも無いではない。過去のライヴ映像を見たり音源を耳にすると、その当時の彼らの生の音や姿に触れたかったと思う。私も「GOLD GLIDER TOUR」や「WILLPOLIS」「WILLPOLIS 2014」を体感したかった。
でも、私にとっての出会いは‘あの時’だったのだ。

もしBUMPに出会っていなかったら、今の私はどうなっていただろうか、ともよく考える。BUMP OF CHICKENの音楽の無い人生なんて今はもう考えられないほどに‘好き’が暴走してしまっているのだ。出会いから今日まで、その音楽が私を支えてくれていると言ってもいいくらい、しっかりと私の人生の一部になってしまっている。そしてあの時の偶然の出会いが無ければ、今私と繋がってくれている人たちと知り合うこともなかったのだ。
 

「BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER」で私はツイッターの画面だけで繋がっていたリスナーたちとようやく実際に会って、言葉を交わすことが出来た。毎回、会場のどこに居るとか今何をしているとかをツイートしながらフォロワーとの接点を必死で探り、なんとか対面を果たした時は嬉しくて嬉しくて、音楽だけじゃない、ひととの出会いもライヴの楽しみなのだと改めて実感していた。ライヴ終了後に一緒に居酒屋へ行って遅いご飯を食べてお酒を呑んだり、会場入りするまでの間に観光に誘ってもらったり、もうぼっちでもそもそ冷たいおにぎりを食べている私ではなかった。

休日にわたしの住む地に訪ねてきてくれたリスナーと、再会を喜び合ってわくわくするひと時を過ごすこともあった。一緒にカラオケや美術館に行ったり、メンバーの誕生日をお祝いする会で勝手に盛り上がったり、交流は拡がり続いている。
会えばそのほとんどの時間を、BUMPとその音楽への‘愛’と‘熱’を語り合うことに費やし、そのいちいちが楽しくて仕方がない。ひとりひとりが自分のBUMPとの出会いを宝物のように大事にしていて、愛を語らずにはおれないのだ。10人いれば10通りの出会いがあり歴史があって、重なる想いもあれば個別の想いもある。

遠く離れて暮らしていても、PATHFINDERでは顔を合わす機会が持てなくて今はまだ文字だけの繋がりの友人も、ひとりひとりが自分の置かれた状況に迷ったり戸惑ったりしながらも、仕事や家族のために一生懸命日々を生きていて、そういう姿から教えられることも沢山ある。その力強さや努力する姿勢を見習いたいといつも思う。
この音楽文もこれで4回目の投稿となるが、文章を書いてみたいと思ったのも、一回で終わらせずにまた投稿してみようと思えたのも、私の書く文章を読みたいと言ってくれて、同じように音楽文に投稿することでBUMPへの想いを表現したり、絵やイラストを描くことでBUMP愛をその人なりのやり方で語る、そういう若い友人たちが居たからだ。
 

9月16日。
昨年千葉幕張メッセでこの日から始まったTOUR PATHFINDERを懐かしむツイートがタイムラインに沢山流れてきた。ツアーの最中使われたハッシュタグと共に、それぞれのPATHFINDERへの想いを多くのひとがかみしめるように呟いていた。ひとりひとりのこころに刻み込まれ、忘れることのできない懐かしいけれど真新しい記憶だ。
それぞれにBUMP OF CHICKENとその音楽との出会いがあって、届けられる音と言葉に魅かれ、励まされ支えられ、生き方を変えられたりして、またこの命を生きていこうと思えた、そういうBUMPの優しく、いつもそばに寄り添ってくれる音楽に、同じ時間同じ空間に居て触れることが出来た、その感動が今も、ひとりひとりの中で活き活きと脈打ち、きらきらと輝いている。
 

“迷子のままでも大丈夫 
僕らはどこへでもいけると思う”―記念撮影―

人生の迷路に迷い込んで抜け出せず、どうやって日々を過ごせばいいのか分からない。目標や夢ですらどこかに置き忘れてしまった、いや、置いてくるしかなかったという、認めたくはないけれど、自分が一番よくわかっているどうすることも出来ない焦燥感に押し潰されそうになる。叶わなかった夢の叶えられなかった理由を、自分以外のものになすりつけるしかない寂しさ。毎日を過ごすことで精いっぱい。生きているだけでも大変だ。だけれど、もがいてもみたい。諦めたらそこで終わりなのだという、誰かが言っていた言葉に呪文のように縛り付けられて。諦めようとする自分自身に抗ってもみたい、その方法もわからないのに。

忘れたくても忘れられない、逃れられない記憶に振り回されたり、何のために生きているのか、生きる意味さえ見失ってしまうこともある。日々の生活をこなすことだけで精一杯で、夢や目標を達成しているように見える他人がただ羨ましくて、そこに辿り着けなかった自分は努力が足りなかったのだと誰かに指摘されるのが怖くて逃げ回っている。

そんな迷路に迷い込んで抜け出せずにいるわたしに、それでもいいんだ、迷いながらでも今生きているあなたが居る、それでいいんだよ、とBUMP OF CHICKENの曲たちは、優しく声をかけてくれる。

“何回迷ったっていいさ 血の跡を辿り戻ればいいさ
 目標なんか無くていいさ 気付けば後から付いてくる
 可能性という名の道が 幾つも伸びてるせいで
 散々迷いながら どこへでも行けるんだ”―ダイヤモンド―
 

会うたびに、言葉を交わすたびに、BUMP OF CHICKENと彼らの届けてくれる音楽を愛する想いを確認し合い、歳は離れていても同じ音楽に感動できる友人との繋がりが出来たことにただただ感謝している。
そして、PATHFINDERが終わってまだ半年だというのに、次にBUMP OF CHICKENの音楽を生で聴けるのはいつのことだろう、敬愛する友人たちとまた顔を合わせてBUMPへの熱い想いを語り合えるのはいつのことだろうと、すでに楽しみにしている私が居る。‘ただいま’‘おかえり’と声を掛け合える日が待ち遠しくて仕方がない。
 

“一番好きなものを 
 その手で離さないで
 やっと やっと 見つけたよ
 ちゃんと ちゃんと 聴こえたよ
 どこから いつからも
 ただいま おかえり”―シリウス―

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