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2017年5月5日

ゆみ (35歳)

Ambitionsツアーに行ってきた。

ONE OK ROCKから受け取ったもの

ONE OK ROCK Ambitionsツアー、横アリに行ってきた。
 

とんでもなかった。
私の中で記念すべきライブの1つになったのは間違いない。
 

ゲストはミスチル。
ゲストアクトが発表された時点でも驚いたが、実際に公演が始まってさらに驚いた。
桜井さんもワンオクのことをとても愛してくれていて、全力で応援してくれていること。
彼等のために、ツアー中なのにわざわざゲストで来てくれていること。
桜井さんからのオファーでゲストが決まったことを、MCで話してくれた。
あの溢れるような笑顔で。

そしてミスチルのステージ。
圧巻だった。
桜井さんは花道ダッシュしてくれて、盛り上げて、5曲に全身全霊で臨んでくれていた。
溢れる歓声。

桜井さんからの紹介で始まったこの曲。

「ワンオクは、順調だったわけではなく暗闇に手を伸ばし、
掴んでもまた別の暗闇に手を伸ばして進んできたバンド。彼等にこの歌をささげます」
 

『Tomorrow never knows』

この歌は、ワンオクメンバーが4人になった時に
カラオケで泣きながらTakaが歌った、大好きな唄だったそう。

大先輩の精一杯のエールを受け、つくづく彼等は先輩後輩に限らず
周りのみんなに本気で好かれるバンドだなと思う。
広く大きい空間に、柔らかで温かい空気が満ち、ONE OK ROCKのライブが始まる。
 

『Ambitions』を中心に組まれたセトリ。
よく練られた演出とライティング。印象深い映像。
それはあくまでもライブなんだけど、ステージで、
目の前で1つのバンドの壮大な物語の1シーンを観ているようだった。

Takaが今回のツアーで伝えてきたこと。

「僕たちはアイドルグループでもないし、ボーイズバンドでもない。ロックバンドです。誤解しないでください。そして、どうかONE OK ROCKがいないと生きていけないなんて寂しいこと言わないでください。
これまでは僕たちの歌で背中を押してきました。
でもこの先10年は僕たちの生き方で勇気づけられるようにしていきたい。
いつの日かこの意味が分かってくれる日が来ると信じている」

そのメッセージに込めた想い。
実は、この前に幕張にも参戦していたのでそこでも同じメッセージを聞いている。
ただ、前回はブロックが後ろのほうでTakaの表情がモニター越しでしか見えなかった。
今回の横アリは、運よくステージ端最前ブロックの前方というかなり近い座席だったので、Takaの表情を終始近くで見ることが出来た。
彼等のライブでここまで近いのは初。

ライブ中は戦闘力が一気に上がり、刺すような強い目で。
トーク中は柔らかい笑顔とツアーへの喜びを湛えた目。
そしてアンコール後のこと。
演奏を終え、退場直前にエリア端に来た時の表情に思わず鳥肌が立っていた。
それは観客を遠くまで1人ずつ確認するように、目に焼き付けるように真剣に見ている目。

自分達の答えと決意に対しファンがどう思っているのか?
自分達の想いは伝わっているのか?

それを自分の目で確かめに来たような表情だった。
私も精一杯声を出して応えたけど、多くの声援の中にまじってしまう。
届いていたらいいな。

そしてそれまでの研ぎ澄まされた真剣なまなざしはふと終わる。
最後にはまたあのいたずらな笑顔に戻り、
例の歌の1フレーズだけマイクで歌って跳ねるように帰って行った。
そのギャップ。天使と悪魔のような温度差。

Takaはとてもファンを大切にする人だ。
それは以前から変わらない。
私たちを信じてくれている。
改めてまた気付かされた。

今回のアルバム『Ambitions』の最大の武器である”声”。
Takaの歌声だけで引っ張る曲がアレンジを変えていくつかあったけど、
そのどれもが震えが来るほど、まさに最強の武器になって響いていた。

歌声、表情には「伝えよう」という気持ちが溢れるほど込められていて、
あんなに広い会場が黙り込んでしまう強さと輝きがある。
誰も何も言えない、のではなく「耳を澄ましてもっともっと彼の声を聴きたい」という静けさ。
そんな神聖な空気になる瞬間が何回もあって、Taka以外の時が止まっていた。

その心地よく高らかに伸びていく歌声を聴いた時、
このアルバムの意味とこれからの彼等の決意を感じて受け取ることが出来たように思う。
とてつもなく美しく強い声で、メッセージを伝えてきていた。
それはまさにロックだった。
彼等はロックバンドであり、ライブバンドだ。

Takaは言う。

「きっとこの先とんでもないバンドが出てきて、当たり前のように世界で1位を取ったりする。
そんな世界がくる」

これまでの10年とこれからの10年を繋ぐライブ。
そして大先輩であるミスチルからの贈り物。
10年前、今、そして10年後。
その時の、ロック。

ライブ終了後は雨。
私自身も長いマラソンを終えたような、疲れたけど凄く充実感があって、
早く誰かに今日のことを伝えたかった。
そんなライブだった。

まるで奇跡のような一夜。
 

ありがとう、受け取ったよ。
またどこかの場所でその歌声を聴かせてほしい。
その時の決意を、彼らが見てきた景色を、そしてまた1つ進んだ物語を。

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