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輝き続ける30年

B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-

 物心ついた頃、B’zは日本のヒットチャートを賑わせ、何万枚ものCDを売り上げていた。子供ながらにギターのかっこよさと、耳に残るメロディ、きれいな高音に魅了され、私の音楽に対する興味の扉が開いた。
 その後あらゆる音楽に触れ、B’zの音楽とは少し距離ができてしまった。というとなんだか少しカッコつけた言い方である。素直に言うと他に好きなバンドをたくさん見つけてしまって、B’zまで手が回らなくなり、テレビやラジオで流れるシングル曲に耳を傾ける程度になっていまった。

 そんな中、ふとしたことがきっかけで今年B’zがデビュー30周年をむかえ、ベスト盤のような選曲で行われているPleasureツアーを開催することを知り、なんだかライブに行きたくなり必死にチケットを確保した。最近は減ってしまったけど、私はこの15年ほどで毎年10回以上はライブに行き続けているだろうか。ここにきて、初めてのB’zである。

 老若男女が何万人と大集合した野外スタジアムの外にはまだ少し陽が残る頃、「ultra soul」でライブが幕を開けた。1曲目からパワフルな歌声とステージングで会場の熱気がどんどん上昇していくのを身に染みて感じる。そこからは怒涛のヒット曲オンパレード。イントロが流れるたびに大歓声が場内を包んでいた。

「恋心 (KOI-GOKORO)」では振付のレクチャーが行われ一体感を更に高め、「ZERO」ではサプライズゲストによるパフォーマンスで笑いさえも与えてくれた。
 松本さんのギターが奏でた「星に願いを」は夜の空へと響き、なんとも言えない贅沢感が私を包み込んでしまった。今なら本当に願いが叶うような気さえもしてしまう。
 そんな多幸感の中、稲葉さんがピアノを演奏しながら「ALONE」が披露され、「LOVE PHANTOM」では松本さんのギターが光線を放ち、稲葉さんがファントムに扮しステージからダイブする演出が再現された。暗闇に包まれた時間に現れたファントムと、妖艶な曲がファンの心をより一層掴んでいく。陽が沈んだことで、華やかなステージセットがより一層ライブを彩っていた。
 そしてツアーを象徴する曲ともいえる「Pleasure 2018 ~人生の快楽~」で本編は幕を閉じた。

 ライブはアンコールを含めて全21曲。初心者で予習もせずにライブに挑んでしまっ
た私が知らない曲は1曲だけだった。それでも帰りには「あぁ、あの曲も聞きたかったなぁ」なんて思う曲がまだまだ浮かんでくる。それほど人の心に残る、耳に残る、多くのヒット曲を生み出している彼らの音楽活動に改めて言葉を失ってしまう。「すごい」という一言で片付けるなんてできないくらいではないだろうか。

 人並に様々な経験を経て、私も少しは変わったのかもしれない。子供の頃に感じた
曲とは、違う感じ方をする曲が増えた。「君」「会いたい」イコール恋愛の曲、とい
うような単純な受取り方をしなくなったり、恋愛の曲だと思っていた曲が違うように聞
こえたり、歌詞にもより一層深みを感じるようになった。
 でも、ただひとつ変わらないことを見つけた。何年も何十年も前の曲でさえ、B’zの曲は今も色あせずキラキラと輝いているということだ。

 なぜこんなにも多くの人が彼らに魅了されるのか。楽曲の素晴らしさは言うまでも
ないと思う。でもそれだけではなく、ライブで見せた姿勢だと感じだ。ファンを喜ば
せようという気持ちが伝わるド派手な演出。決して高圧的でない謙虚ささえも感じる
MC。丁寧に語られる言葉は、本当の気持ちを、感謝を伝えたいというファンへの大切
な大切な思いが伝わってきた。
 その証拠にライブから約1か月経った今も、私の頭の中ではB’zの曲が流れ続けてい
る。

 30年。
 カセットテープを目にすることはほとんどなくなった。8㎝のシングルCDは12cmの
マキシシングルになった。ダウンロードという形でいつでも音楽が買えるようになった。
 目まぐるしく進化する音楽業界で、多くのアーティストがデビューする。音楽の世界は厳しく、絶頂期を経ての引退や解散、日の目を見ないまま去ってしまうアーティ
ストも多いだろう。

 現在B’zのオフィシャルホームページでは
「2019 NEW ALBUM RELEASE & LIVE-GYM See you there!!」
という文字が確認できる。
 そう、2019年にアルバムをリリースしツアーを行うのだ。
 まだまだ走り続ける姿を私のペースでに見守りながら、応援していきたいと思う。
B’zがこれからも音楽シーンを盛り上げ続けてくれることを期待しながら。

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