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2017年5月5日

サトウミズキ (14歳)

彼等の音に、救われた

coldrain結成10周年に寄せて

2017年4月17日。coldrainが出来た2007年4月17日から10年の月日が流れ、彼等は結成10周年を迎えた。

coldrainは、わたしにとっての希望だ。

出会いの衝撃は未だに忘れられない。もともとロックバンドが大好きで様々なバンド音楽を聴いていたわたしだったが、coldrainとの出会いは、過去の音楽鑑賞によって培われた常識が覆された瞬間だった。
ツインギターによって成される重厚なギターサウンド、心と体を揺さぶるようなどっしりとしたリズム隊、そしてそこに重なるシャウトとクリーンボイスの使い分けに富んだボーカルの声。こんなに格好良いバンドが存在したのか、とひどく驚いた。

第一印象は「めちゃくちゃメロディックでクソ格好良いバンド」だった。

しかし後日わたしはこの第一印象がとても浅はかであることに気付く。

そのきっかけは、歌詞だ。coldrainの楽曲は歌詞が英語であるため、初めて聴いたときにはその歌がどんなものか分からなかった。いいな、と思った曲はどんな歌詞でどんな歌か気になるものだろう。わたしはcoldrainの旧譜をレンタルするためにレンタルCDショップへ向かった。そして、借りたCDに付いていた歌詞カードを何度も何度も見つめた。前述した第一印象を浅はかだと感じたのは、そのときだった。以下はボーカルMasatoによる歌詞の和訳である。

《自分と戦っていると感じても下を向かないでくれ 自分が中で死に始めていると感じても下を向かないでくれ》(To Be Alive)

《空のように限界など無いから 掴まっていてくれ 俺達はもっと上に行ける 空のように限界など無いから これからは下を見るなよ》(Evolve)

《下を向くのはやめよう 上がったり下がったりして自分が変わったと感じても 決して諦めないでくれ》(Rise and Fall)

《鏡を見るとき何が見える?それは本当の自分か?自分がありたい姿か?お前のしていることは人生を捨てているだけだ》(You Lie)

少し、わたし自身の話をさせてほしい。
わたしは現在中高一貫校に通う中学3年生である。coldrainに出会ったのは中学2年の頃。当時のわたしには、あと1年足らずで中学3年になってしまう、中高一貫校に通っているからには他の中3が受験勉強に勤しんでいるために出来ないことを何かしたい、何かしなければ。でも、何を?という具体性に欠けた思いによる焦燥感が募りに募っていた。

この歌詞に出会ったのはそんな時だった。この歌詞を見たとき、長らくわたしの心に住み憑いて離れることのなかった感情が離れていったように感じた。今までずっと心にあったのに言葉には出来なくて、だから人に相談することもできなかったあの感情が彼等の音楽によってスーッと消えて、離れていった。

彼等の歌詞は純粋に心に刺さる。こんなに素敵で、人の心を変えることが出来る楽曲を創り出す彼等のことをあんな浅はかな言葉で形容してしまったこと後悔した。

初めて曲を聴いたあの日。歌詞カードを見て救われたあの日。coldrainの音楽を初めて生で聴いたTRIPLE AXE仙台公演の日。思い返せばその全てがわたしにとっての生きる糧なのだと思える。それがcoldrainだ。わたしの、1番好きなバンド。

彼等は秋にニューアルバムをリリースする。

それだけではない。2018年、2月6日。日本武道館でのワンマンライブが決定した。

宮城、仙台から彼等の歴史における大切なライブになるであろうそのワンマンに行こうと思う。いや、行く。絶対に。

日本武道館でのライブが終わっても、いつまでもcoldrainはわたしにとって特別なバンドで有り続けるだろう。わたしがドン底に落ちたとき、思い出すのはきっと彼等の音だ。

《何もうまくいかず状況が悪いとき 諦めてしまいそうになったとき これだけは忘れないでほしい 君はもう一人じゃない》(We’re not alone)

coldrainは、いつだってわたしの希望だ。

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