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『 上じゃなくて、前に 』

2018年現在 Benthamの覚悟とは

今年の4月4日にリリースされた、BenthamのメジャーファーストEP、「Bulbous Bow」

Benthamの「今迄」と「これから」が描かれている、言わば彼等の確信や覚悟が詰めこまれた作品だ。

Bulbous Bow (バルバスバウ)とは、
船の造波抵抗を無くし
『前に進む』為のパーツの名前。

日々バンドマンが感じて居る 劣等感 頭の中の妄想 過ごしていて気づく事 想像 成功 失敗
何れだけの努力を積み重ねても叶わない
実を結ばない 果たすことの出来ない
どう足掻いても実現出来ない事に対しての悔しさ。

この文章を書いている自分はバンドマンではないが、バンドが好きだからこそ 深く 細かく 鮮明に伝わってくる部分が多かった。
屹度、同じ事を想いながら 今回此の作品を聴いている人も少なくはなかったと思う。

止まることなく進み続けたいと言う強い意志が冒頭の一音目から滲み出ている
『 M-1 Bandwagon 』。
周りで活動していたバンドが、次々と活動を辞めてしまう現実に目を背けず、彼等は彼等なりの現時点での答えとして出した曲だと思う。

“神様何処にいるの 僕は此処だよ
悔しさを乗せて good bye 僕等の時代さ”

タイミングに恵まれず逃げていくチャンス
『如何して自分だけ?』と疑問に成ることも有るけれど、全て引っ括め前を向く事、
彼等なりの答えはただ一つで有った。

“間違っていない そのままでいい” と 自分自身に確かめるような 『M-2 Reset』。
この曲はバンド自体の曲とも取れるし、何かを諦めかけている人に向けた応援歌としても取れる。
人によって、一人一人の現状によって、歌詞の解釈の仕方が変わる。
Benthamはそんな曲が多いと勝手ながら思っているが、これもそのうちの一つ。
『ここから』と言う表現はまさに前を向いて進んでいく決意が、Bandwagonに次いで現れて居る気がする。

『M-3 FATEMOTION』。
ドラマ こんなところに運命の人 の主題歌。
このEP中のリードトラックとも言えるのだろうか、色んなところで耳にした人も多いと思う。
ライヴでも頻繁に演奏されているが、
聴く度に聴こえ方が変わる。
『運命emotion』と『運命へモーション』がかかっている事にこの曲の意味合いがハッキリしてくるような、そんな気がする。
Benthamの4人が出会ったのも運命、
自分がBenthamに出会ったのも運命、
だとすれば。
この世はそんな連鎖が組み合わさって出来ているのだろうか。

貴方は”運命”を信じますか?

『M-4 SAYONARA』。
この曲は春にリリースされた作品だからこそ、と言った所か。テーマはタイトル同様「別れ」。メロディラインや歌詞が繊細で美しい。
Benthamらしくないと言えばらしくないかもしれないが、やはり此方も内容が決して寂しげな別れではなく前向きな決断で有って、このEPの中に入るべき春の『別れの曲』だ。

『M-5 memento』。
Bentham史上初の映画タイアップとなる楽曲。

“君は 僕の沈まぬ太陽”

と言うフレーズは、このBulbous Bowと言うEPを締め括る 言わば 『Bulbous Bowの集大成』。
このひとつのフレーズにギュッと「本当に伝えたい事」が詰まっていると感じた。
 

『上じゃなく、前に』
これはBenthamのvo.gt 小関竜矢さんがこのEPに込めた想いだ。
その中から直接グッときた言葉から引用させて頂く。

間違いなく2018年1番聴き、いつも私の背中を押してくれた、心から素敵だと思えた作品であり、このEPを通して先の不安も後の後悔も新しい景色と共に、前を向いて走り続けていって欲しいと言うメッセージを受け取った気がした。

次はどんな景色を見せてくれるのだろう?
と言う期待がどんどん膨らんでゆく。

もっと沢山の人に 『本当に素敵な音楽』が届けば良いと思う。
それに気づいた人がどんどん広めていく事が1番大切なのではないだろうか?
 

たったひとつの音楽に出会うだけで運命は変わる。

たったひとつの出来事で人生は変わる。
 

「もうこれまで」 ではなく 「まだ此処から」

今日も出航する
Benthamと言う船に乗って。

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