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話がしたいよ

BUMP OF CHICKEN 「話がしたいよ」に纏わるとても私的なお話

SNSの中に友だちができた

昨年の9月
BUMP OF CHICKENのツアーに初めて参加したのをきっかけにツイッターを始めた
はじめは見てるだけだったけど、やっぱりBUMPの事を話したくて、少しずつ呟いたりリプライを送りはじめた頃
お友達になろうって声をかけてくれた初めての相互さんだった
お互いにツイッターを始めたばかり
ライブに行きたいけど行けない状況が一緒で
すぐに仲良くなった

ライブの日は同じタイミングでレポートを読み(二人の間では参戦と言っていた)
公式の写真がアップされる度に感想を交わした
時々私が描く拙い絵にも必ず感想をくれた
彼女はギターを弾いて聞かせてくれた
毎日話をした
BUMPの事を語れる初めての友達だった

お正月が開けてツアーファイナルが近づいてきた頃彼女は突然姿を消した

忙しいのかな?大丈夫かな?
気にかけながらツアーファイナルの日になった

チケットはなくても会場には行くからって言ってたから
会えるかな?会いたいねって思ってた
続いていたら会えたはずだった

ダイレクトメールを送ったり@ツイートで話しかけたけど返事はなく
過去のツイートや会話を読み返して
彼女の形を探した
東日本大震災を経験して、その悲しみからBUMPに救われたと言っていたから
3月11日に絵を描いてDMを送った

何日か経ってDMの通知が光った
開くと彼女のご主人からだった

家族の介護が始まって心身の疲労から入院中である事、目眩が激しくてスマホを見る事が出来ない事などが丁寧な言葉で綴ってあった
よかった 生きてた よかった
それっきりまた彼女との連絡は途絶えたけど
きっとまた帰ってくるって信じてた

猛暑だった夏の名残がまだ残る9月
彼女から8ヶ月ぶりにメッセージが届いた
今度は本人からだった
戻って来てくれた!でもそのメッセージは
さようならをするためのものだった

最後にご挨拶をしたくて来ました
突発性の難聴で大好きな音楽が聴けず
体調も回復してなくて
ツイッターは辞めることにしました

そんな内容のメッセージだった

時を同じくしてBUMP OF CHICKENの新曲が発表になった
「話がしたいよ」
映画の予告編でワンフレーズ聴いただけで
涙があふれた

「この瞬間にどんな顔をしていただろう」
言葉を交わせなかった8ヶ月の間
彼女にはどんな時間が流れていたんだろう

「君がここにいたら 君がここにいたら」
BUMPの新曲が出る度に
新しい情報が来る度に
思っていた事

9月いっぱいでアカウントを閉じると言って
最後にお別れのツイートをするために浮上してくれた
この先も繋がりたいと勇気を出して言ってみたけど、大好きだった音楽を聴けない今、誰と話すのも苦しいからと
どうか、あなたはBUMPを聴き続けてね
絵を描いてみんなに見せてあげてね
と言って 消えてしまった
最後に私が大好きなBUMPの曲
「ロストマン」の絵を贈った

SNS初心者の自分が始めて会いたいと思ったネットの世界の友達
「他人同士」だった
でも
「元気でいるかな」

10月になり「話をしたいよ」がラジオでフルで流れた。歌詞を書き留め彼女の事を考えながら絵を描いてみた。
「どうやったって戻れないのは一緒だよ」
描いたってもう、見せる事は出来ない
本当に居なくなってしまったんだと思ったら
ボロボロ涙がこぼれた。

もう話す事が出来ない 大好きだった友達
秋の日の「底の抜けた空」を見る度に
この曲とともに何度も思い出す
「元気でいるかな」
「話がしたいよ」

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