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現存する偉大な魔法使い

いつでも私の魂にSEKAI NO OWARIがいる

私を音楽の世界へ引きずりこんだのは、間違いなくSEKAI NO OWARIだ。
当時から、セカオワはバンドだ/いや、バンドではない、という論争が続いていた。
残念なことに、今の私は昔セカオ輪と呼ばれていたコミュニティには属していないし、今のセカオワのファンの方々が彼らを何と認識しているのかは存じ上げない。
ただ、一つ言えるのは、私は(もちろん、いつもではないが)定期的にセカオワを聴きたくてたまらない時がある。
今の自分の一部を、確実に彼らは作ってくれたということだ。

私がセカオワが好きな全盛期が今から5年ほど前の高校1・2年生の頃だった。
多分全盛期の終盤辺りに「Tree」が発表された。
正直、個人的には不満が多かった。
全13曲のうち11曲が既出の曲で、オリジナルがムーンライトステーションと、マーメイドラプソディーだけ。
もっと新しい曲を、と渇望していた当時の自分は間違いなく落胆したし、そのことがセカオワから距離を置く一番の理由になっていた。

ところが、ある日、ふと思った。
『セカオワが聴きたい。』

私は飽きっぽくて、何にでもすぐハマるくせに、すぐ飽きてしまう。
日記なんて、1か月持てばいい方で、大体は1週間ともたずに飽きてしまう。
セカオワも、私にとっては同じで、飽きたらもう聴くことはないんだろうな、と思っていた自分がいた。

そんな自分が、『セカオワを聴きたい』ともう一度思ったこと。
そんな自分に、何よりも驚いた。
そして、そんな自分がセカオワと距離を置くことになったアルバム『Tree』を聴いた。
これを聴いても私は彼らの曲を聴きたいと思うのか、という疑問と共に。

その時、信じられないことが起こったのだ。
涙が溢れて止まらない。

そして、私は思ったのだ。
「何度離れても呼び戻してくれる彼らは、特別な魔法を持っているんだ」
と。
そして、その「特別な魔法」にはもう一つ不思議なことがあった。
「毎回違う感想を抱かせてくれる」というマジックと共に、私は何度でも彼らの曲に呼び戻された。

もう関係ない、前にハマったアーティストのことなんかすぐに忘れるさ、
そう思っていた自分のことを殴ってやりたい。
彼らは、何度だって曲という魔法を私にかけにきてくれる。

そして、その魔法は残念ながら私が心底疲弊している時にしかかかることはできない。
ある時には、SOSを、ある時には不死鳥を、ある時は幻の命を、ある時には銀河街の悪夢を、そしてある時にはピエロを。
彼らは、心が疲れている時の私に共感してくれ、励ましてくれて、明日への希望をそっと示してくれている。

そして、いつだって私は思うのだ。
私が死んでしまいたいと思う時は、毎回彼らが私に無理をしなくていいと歌ってくれている。
私が今死んでしまうと、彼らにもう二度と会えなくなるんだ、二度と彼らの曲を聴けなくなるんだ、と。

私は、本当に彼らの曲に感謝している。
この前、自分はとある予定が立て続けに重なり、精神的に追い詰められて、もう消えてしまいたいとさえ思った。
自分のことで上手く泣けない私が、「Tree」を聴いて大泣きした。
ピエロからの銀河街の悪夢で私の涙腺が完全に緩んでしまった。

思えば、私がセカオワを聴くのはいつだって辛い時だった。
ほかのどのアーティストやバンドでもなく、辛い時は必ずセカオワを聴いていた。
多分、彼らは絶望をしたことがある。
そして、その絶望から立ち直ったことがある。

無理に、生きろ、とは言わない。
死ぬな、とも言わない。
というか、曲の中では何人か死んでいる。笑

多分、キャッチーな曲ばっかり有名になってしまい、アルバムの中にひっそりと散りばめられている闇の部分をうまくセカオワは隠している。
本当のファンにしか見つからないように。
なるべく、陽の目をみないように。

そして、私はそんな彼らに伝えたい。
そんな曲たちを、アルバムの中に入れてくれてありがとう。
もしかしたら、この文を本人たちが見ることもあるかもしれない。
そしたら、こう言いたい。

私の中で、何度でも繰り返しセカオワを私の中から呼び戻してくれる彼らは、
私にとって唯一無二の特別なアーティストで、
私にとって最高のパフォーマーで、
そして私が生涯愛するバンドだ。

SEKAI NO OWARIの皆さん、
私をいつも曲で救ってくれてありがとう。

いつだってあなたたちは、偉大な魔法使いだ。

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