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初めて好きになったアイドルグループがV6だった話

22歳の出会い

22歳にして、初めてアイドルに惚れた。V6である。
正直今まではメンバーの顔と名前が一致せず、自分の中でぼやけていた存在であった。
そもそもバンドの追っかけばかりでアイドルを好きになったことは一度もなかった。なのに。V6の芸歴≒私の年齢というもはや親子ほどの差はあるものの、そんな渋い大人たちの魅力に今、気づいてしまった。
 

それは、今年6月にたまたまテレビで『Crazy Rays』のパフォーマンスを見たことがきっかけだった。洋楽テイストのお洒落な曲調と大人の色気や余裕を感じさせる“抜け感”のあるダンスに魅せられた。最初のうちは「この無理してない大人な踊りが好きだなー」と軽率に思っていたのだが、何回も見ているうちにいや違う!と気づいた。彼らは、難しいことをあたかも簡単に見せているのだ。これまであらゆるダンスをこなし、20年以上も同じ仲間と走り続けてきた基礎と経験の成せる技術なのだ。これは誰もが出来る業ではない。メンバーも「常にリズムをキープしながら踊るので難しい」と言っているように、激しくはないが独特なタメや魅せ方が難しい曲であることがわかる。なのに6人が揃って大人の余裕さえ感じる踊りをしているのは、これまで培ってきた経験値やV6の強固な関係性が見えるようで、こちらのハートをいとも簡単に射抜いてしまった。

V6のかっこよさに目覚めた私は、CDショップで『Crazy Rays/KEEP GOING』のシングルを買いに行った。もちろんアイドルグループのCDを買うのは初めてなので、手に取った時のドキドキやわくわくした気持ちは今でも忘れられない。“踊るV6”にこだわった『KEEP GOING』では、平均年齢40越えとは思えぬスタイリッシュで激しい動きに目を奪われた。『WAになっておどろう』や『愛なんだ』くらいの知識しかなかった私は「え、V6ってこんなに踊れるの?」という衝撃がまずあった。失礼ながらバキバキに踊る!というイメージがなかったために(世間的には意外と気づかれていない部分かもしれない)、そのギャップとポテンシャルの高さにますます魅力を感じた。そして過去のCDを聴き漁り、これV6だったのか!と馴染みのある曲が彼らのものだったことに驚き、昔からよく耳にしていたのだなと少し感動した。例えば『Sexy.Honey.Bunny!』や『バリバリBUDDY!』など当時面白い曲だなーと妙に印象に残っていた曲たちとの再会を果たし、音楽面でも様々な冒険をしてきた奥深い歴史を感じた。

私はV6のダンスが好きだ。『Air』という曲のフォーメーションダンスが特に好きで、縦に並んでステップを踏んでいく6人の美しい一体感や、揃っているダンスの中に個々の違いを見ることもできる。このように6人とも違うのに不思議とまとまっていて、彼らにしかない世界観がある。それぞれの力を発揮し、それがグループの強固な力になる。6色の異なる光を放ちながらも結束局は強く、同じ方向を見ているようなイメージだ。2017年リリースのアルバム『The ONES』のキャッチコピーが「無茶したな、V6」であるように、常にチャレンジングで攻め続ける姿勢が素晴らしいし、元気や勇気を与えてくれる。素敵なグループだ。

そしてメンバーのキャラクターも魅力的だ。いじられるリーダー坂本昌行、グルメ通で優しい雰囲気の長野博、饒舌で明るい井ノ原快彦、天才肌で存在感のある森田剛、若々しくてお茶目な三宅健、ストイックで最年少の岡田准一と個性的な集まりだ。
今まで私は、カミセン、トニセンという言葉すら知らなかった。それ以前にV6が年上グループと年下グループに分かれ、最大10歳差があることも知らなかったのだ(世代の問題なのか、単に知識不足だったのか)。メンバーのことを知っていくうちに、彼らのまとう家族のような雰囲気や仲の良さがわかるようになり、自分の中で落ち着く存在となっていった。
まだまだ知らないことは沢山あるが、彼らの長い歴史を紐解いていくのは今から楽しみである。
 

このように、今までバンドばかり聴いてきた私にとって、アイドルグループにハマるのは初めての経験だった。アイドルらしい王道なポップソングやメンバーの歌を堪能できる曲、ダンスが凄い曲、など今までバンドの音楽を聴く時とはまた違った聴き方、楽しみ方ができるのも新たな発見だった。いい意味で大衆性のある楽曲がいつでも私を包み込んでくれる心地よさも感じた。
中高生の頃は男性アイドルにハマる友達の話題についていけず、私には無縁の世界だと思っていた。大学生で色々な音楽を聴くようになってもアイドルの曲をちゃんとは聴くことがなかったし、これからもないだろうと思っていた。しかし、タイミングというのは突然やってくる。その時の自分の環境や精神状態によって然るべき時はやってくるのだ。好きになったら「今の自分が好きになったものなのだ」と受け入れ、とことん好きになると楽しい、と最近気づいた。だからこそ今このタイミングでV6と出会えたことに感謝しているし、彼らの存在がこれからの私の人生を彩ってくれることは間違いないだろう。これからも自分の“好き”に対して正直な気持ちで、ずっと大事にしていきたい。

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