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ニワカを沸かす高橋優

頭のてっぺんまで痺れた『福笑い』

僕は高橋優のファンじゃない。
昨日、彼の楽曲を何気なく聴いただけ。
 

ニワカな僕が高橋優の文章を綴ることは、ファンには失礼かもしれないけれど、『福笑い』の感動をどうしても伝えたくなった。ちょっとだけ付き合ってほしい。
 

僕は毎日新しい楽曲を聴くことを日課にしていて、その度にさまざまな感想を抱く。心を動かされることもあるし、強い反発心を覚えることだってあるし、しょうもないなと突き放すこともある。そうやって頭の中であれこれと考える。
 

けれども高橋優の『福笑い』の場合は違った。
頭で感想を考えるよりも先に体が反応した。
≪きっとこの世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う≫
という歌詞に、誇張じゃなく、
頭のてっぺんまで痺れるほどの鳥肌が立った。
 

高橋優についてあまり知らないと冒頭でも書いた。これまでCMや映画の主題歌で使われた曲くらいしか聴いたことがなかった。だからあまり期待せずに興味本位で彼の曲を聴いた。
 

あ、でも特にファンの方には言い訳を聞いてほしい(笑) 世を拗ねたような高橋優の歌声は好きだなとは前々から思っていた。雰囲気というかアーティストとしてのクセがある。苦労人でたたき上げでここまでやってきたような匂いがして好感が持てた。伝わるだろうか、本当の音楽家、という感じがするのだ。農家、作家、画家という呼び名の並びの一つとしての、音楽家だ。
 

『福笑い』という曲、メロディアスなギター演奏や情緒的な歌声も魅力だとは思うけど、作曲ではなく、作詞の面で僕は食らったのだ。
≪きっとこの世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う≫
こんな言い回しってない。
このサビのパンチラインで一発K.O.。
これまで22年間生きてきてそれなりに歌詞に触れてきたわけだけど、こういう種類の言葉には出会ったことがなかった。
映画を見終わった後の満足感や虚無感にちょっと近いくらい、後を引くような歌詞だった。
 

≪英語じゃなくて笑顔≫というフレーズは、もちろん言葉通りに意味を捉えてもおかしくはないけれど、≪英語≫と≪笑顔≫は別の何かを言い表しているのかな。≪英語≫はいわば「表面」で、≪笑顔≫は「本質」だと僕は思った。きっとみんなさまざまな捉え方をすると思う。
 

なんだか胡散臭くなってしまうんだけど(笑) でも、続けたい。スキルやテクニック、ツールといった「表面」よりも、個人の核となる「本質」に目を向けることの重要性が世間で叫ばれていたりする。同じことを高橋優は歌っていると思うんだけど、なんなんだろうね、歌になった途端ぐいぐいと胸に伝わってくる。テレビ番組や書籍で似たようなこと言われたら白けちゃうのに。きっとここにいるミュージックラバーなら音楽だからこそ伝わるメッセージというものを分かってくれると思う。
 

話が変な広がり方してるなと読者の方は感じてると思うけど、そういうことで、たった一節の言葉で僕は世の中での音楽の役割にまで思いを馳せてしまった。それくらいショッキングな歌詞だったんだ。
 

高橋優よりもいい声のアーティストや、綺麗な言葉を歌詞に当てはめることができる人は正直ごまんといるけど、あのフレーズを思いつけるのは彼だけだ。
 

≪きっとこの世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う≫
 

これからしばらくは高橋優の音楽をディグっていきたいと思う。
もっと響き倒される歌詞に出会えるかもしれないし、知っていくごとに掴みどころのなさを痛感させられそうな気もしている。
ちょっと危険な香りのするアーティスト、高橋優。
この投稿文を自分で読み返す頃にはきっと彼の印象はまた違っているはず。
もうすでに、気持ちは浮ついている。

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