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貴方も今日からクイーンファン 必見 ボヘミアン・ラプソディ

公開前夜祭=誕生日に観た 号泣確実、映画館にも拍手を巻き起こす奇跡のバンドクイーンの物語

号泣した。
ラスト30分。
ライヴ・エイドの伝説のライブに至る過程から、ライブシーン。
何十回とこのライブシーンは観ているし、エンディングがこのライブだと予告されて
いたので、我慢できずに、事前に数回観て、直前に発売されたサントラも聴いていっ
たのにもかかわらずだ。
映画が終わって、エンディングロールが流れても誰も席を立たなかった。
僕は映画のエンドロールは観たことが殆どないのだけど、僕も席を立たなかった。
感動のあまり席をたてなかったのだ。

全員ではなかったけれど会場からは拍手が沸き起こった。
映画館でこんな経験は初めてだ。
僕も拍手をした。
涙は止まらなかった。

映画は11月9日公開だったが、その日は大切な懇親会が予定されていた。
初日に観るのは無理だと諦めるしかなかった。
一緒に観に行くと約束していた友人と翌週は予定が合いそうもない。
友人には悪いが、先に観てしまうことにした。我慢できそうにない。
映画を複数回観たことは高校生のときのアイドル映画しかない。が、クイーンであ
る。特別だ。友人とは2回目でいいではないか。
クイーンは大音量、大画面で何度でも観たい。
観に行くスケジュールを決めるために映画館、上映時間をチェックしていたら、前夜
祭という名目で正式公開日の前日の11月8日の夕方から、あるシネコンの系列は先行
公開しているではないか

この日ならふたりの予定があう。幸運だ。
若い頃楽しみにしていたが、もう来ないでほしいと思うようになってしまった僕の誕
生日が11月8日である。何年振りだろう、誕生日を待ち遠しく思ったのは・・・

映画が公開されてから、相当数の報道もされている通り、素晴らしい映画である。

僕のように、コアなファンを自認しているファンは、ついつい成功していく中で、
クイーンのツアーのシーンで演奏される曲が年代的におかしいことに気がついたろう
し(あるシーンでこの曲をこの時代演奏するのは時間軸がずれているよななど心の中
で突っ込んでしまった自分が今では恥ずかしい限りである)、フレディが病気をメン
バーに告白する時期などの矛盾に気が付いたろうが、そんなことはどうでもいいことだ。

たったひとつ残念なだったことを言えば、是非盛り込んで欲しかったクイーンを最初
にスーパースターとして迎えたのは日本であるというシーンがないこと。
(この文章を書いている時点で、未公開の日本のツアーシーンがあることが報道さ
 れている。ソフトで販売されるときは、是非、未公開シーンも含めてほしい)
ただし、フレディの私生活のシーンではフレディが日本を愛していたことを思わせる
シーンは多数ある。
 

やはり興味深かったのはクイーンの曲の制作過程である。
映画はフレディの物語を中心にしながら進んでいくが、途中から、僕の興味は、優れ
た音楽的才能を持つメンバーがどのようにして、クイーンとして、唯一無二のクイー
ンサウンド、バンドマジックと言っていいサウンドを作りあげていったのかという点
へとシフトしていった。
映画の予告映像にもあるように、『Bohemian Rhapsody』の録音シーンはクイーンの
楽曲制作の姿勢を象徴するシーンである。加えて、ブライアン作の『We Will Rock
You』、ジョン作の『Another One Bites the Dust』地獄へ道づれのエピソードも
盛り込まれている。
当たり前の話であるが、フレディだけではクイーンの音にはならないのだということ
を再認識した。
 

ドキュメンタリーではく、あくまでクイーンというバンドを描いた映画であるので、
史実に正確さを求めるわけではないが、最初にソロアルバムを発売したのは、ロジャ
ーである。一人多重録音バンドのソロアルバム『Fun in Space』を1981年に発表して
いる。僕は当時購入して夢中になって聴いていた。
(僕の当時の想像では、『Another One Bites the Dust』でジョン・ディーコンが大ヒ
 ットを飛ばしたのに、スターであり、ボーカルでも重要なアクセントになってい
 るロジャーにはクイーンのシングル曲がなかったので、ソングライターとしての自
 分の作品を発表したかっのであろうと考えていた)
この頃から商業的成功とメンバーの求める音楽性の差が顕著になってきたのだと思
う。それは、当時のフレディの放蕩に根ざしている。当時のフレディの美意識満載の
『Hot Space』の商業的な失敗で、各自ソロ活動へ と本格的にシフトしていった。

そして、フレディのソロアルバム『Mr. Bad Guy』は、1985年に発売される。ライヴ・
エイドの年だ。発売が4月29日であるので、ライヴ・エイドへの出演は本当にライヴ・エ
イドの直前に決定したのであろう
『Mr. Bad Guy』の最初のシングルは『I Was Born To Love You』で、某化粧品のCM
曲になり、最新の打ち込みダンスチューンであったのにも関わらず、お世辞にもヒッ
トしたとは言えない。僕もなんだか安っぽいサウンドだと思っていた。
フレディ同様、ロジャーもブライアンもソロでは色々と自分のバンドを作って活動し
ているがクイーンのメンバーのソロ活動というのは成功したとは言い難い。
他の例をだすとローリング・ストーンズ のミック・ジャガーでさえ当時の売れっ子プロ
デューサーであるナイル・ロジャースを起用したソロアルバムさえも代失敗作だった。
ソロというのは絶対的なフロントマンであっても成功は難しい。
しかし、バンドが巨大になればなるほどソロ活動は避けては通れない宿命なのであろ
う。ソロ活動を経て、バンドとして発売されるアルバムは殆どの場合、名盤なのだか
ら。

日本で第二次クイーンブームが起きたのは2000年代前半のドラマ主題歌に前述の
『I Was Born To Love You』が起用されたとき。
フレディの死後に発売された今のところクイーンの最後のオリジナルアルバムである
『Made In Heaven』収録曲だ。フレディのボーカルにバックトラックをクイーンの3
人が演奏している。フレディのボーカルにメンバー3人の演奏をバックトラックとし
て、クイーンとして蘇らせたのだ。今ではクイーンの代表曲として日本では愛されて
いる。これぞバンドのマジックだ。
 

フレディが短髪にしルックスのイメージを大きく変化させ、物語は後半に突入する。
何年であるかは明確に映画ではわからないが、アルバムジャケットからして1980年
『The Game』の頃だと思われる。
1980年にはアカデミー賞映画『フレンチ・コネクション』のウィリアム・フリードキ
ンが監督、脚本、主演アルパチーノの『クルージング』が公開されているから、ゲイ
ファッション、カルチャーがアメリカでは注目を浴びて一般化してきた頃で、フレデ
ィはそのゲイカルチャーに影響をうけたのであろう。
『The Game』のジャケットは、『クルージング』のファッションそのものだ。

『The Game』でクイーンは名実ともに全米を制覇する。同時にフレディの放蕩は過激
さを増し、その派手なロックンロールライフを謳歌するが、家族を持ったメンバーの
間の生活に、心に隙間が、音楽性に軋轢が生まれ、フレディの孤独は深まり、より過
激な放蕩を繰り返すという悪循環に陥る。

しかし、クイーンが素晴らしい音楽を作る、観客に届けるという強固な意志を再び取
り戻すのが、ライヴ・エイドという最高の舞台だ。
ライヴ・エイドへの出演を決める前から、僕の涙腺は崩壊しっぱなしだった

そして、どうやって撮影したのかわからないほど、見事に再現された素晴らしい映像
演技。僕自身がライヴ・エイドの観客の1人になったようだった。
(こんな素晴らしい映像をありがとう、スタッフの皆さん)

ライヴ・エイドで実際に演奏された曲は、以下の6曲

『Bohemian Rhapsody』(作フレディ・マーキュリー)
『Radio Ga Ga』(作 ロジャー・テイラー)
『Hammer To Fall』 (作 ブライアン・メイ)
『Crazy Little Thing Called Love』(作フレディ・マーキュリー)
『We Will Rock You』 (作 ブライアン・メイ)
『We Are The Champions』(作フレディ・マーキュリー)

持ち時間がもう5分持ち時間があれば『I Want to Break Free』か『Another One
Bites the Dust』(作 ジョン・ディーコン)が演奏されたであろう。
すべて、シングルの大ヒット曲であり、すでに定番となっている曲である。

クイーンはメンバー4人が大ヒットシングルヒットのソングライターであるいう唯一
の奇跡的なバンドだ。 特筆すべきはクイーンの最初の打ち込みのヒット曲『Radio
Ga Ga』の作者がロジャーである点だ。ドラマーであるロジャーが自己否定になりか
ねない打ち込み曲を作っている。これこそクイーンだと映画を観ながら思った。

自己主張が強烈で個性がバラバラな4人のメンバーはすばらしい音楽を作りあげる
という一点で常に結ばれている。そして、常に時代の音と向き合った。時代の音を
取り入れても、それは常にクイーンの音にしかならない。
それは、クイーンというバンドのゆるぎない、グルーウがあってのことだ。
バンドとして、テクノロジーが進化して、流行の音、リズムが変化しても、骨太のバ
ンドサウンドと柔軟性があれば、時代の音としてサヴァイヴすることができることを
証明した唯一のバンドである。
それはこの映画に合わせて制作、発表されたサントラ盤でも証明されている

ライヴ・エイドの演奏は、本当に素晴らしい。映画館の大音量で再認識した
クイーン4人でなければ、出せない音だ。
特にフレディのボーカルは、その前後のライブと比較すると圧倒的に素晴らしく、
『We Are The Champions』の聴かせどころで、高音をロジャーに任せて自分はキーを
落とすのがこの頃の常であったが、終始原曲キーで歌っている。
まさに4オクターブの奇跡の声をもつフレディだ。
発売日にレコード屋に駆け込んで手に入れた『Live Killers』のフレディのボーカル
だ。フレディの気合いか伝わり、メンバーも素晴らしい演奏で答える

フレディーの個性的なボーカルとカリスマ的に観客を支配するステージングと曲のド
ラマチックさを演出するピアノ。
クイーンサウンドの核であり、一聴しただけでわかるブライアンの個性的なギターの
音色とフレージング。
ズンドコズンドコと低音を強調した音色のドラムで、ハードなロックンロールのグル
ーヴを演出し、ステージでは再現不可能と思われた分厚いコーラスをステージでは一
手に引き受けたかのようにハイトーンコーラスを聴かせるロジャー 。
そしてジョンの全体を引き締めながら、高音域を上手く用いたメロディックなベース
ラインを自然に織り交ぜて絶妙なアクセントを演出するベース。

それがクイーンのライブのサウンドだ。

たった20数分、6曲でクイーンは当時の世界1のロックグループであることを証明し
たのだ。

エンドロールが終わると、拍手が自然に沸き起こった。僕も拍手。
それほど僕は、観客は、クイーンの物語=バンドのヒューマンドラマに感動したの
だ。
映画が公開される前に自分の見どころをこの音楽文に投稿したが、想像以上の感動
だ。僕は映画で泣くことは度々あるけども、知り尽くしているつもりでいたクイーン
の映画で泣くことは想定していなかった。

しかし、実際は、クイーンというバンドのバンドとしての強固で奇跡ともいうべき
『絆』のヒューマンドラマに涙腺は崩壊。

情緒的な表現しか浮かばないのだが、クイーンの音が今でも僕達を感動させるのは、
フレディとブライアン、ロジャー、ジョンの音楽的な才能に溢れる4人が奇跡的に
出会い、その4人がぶつかり合いながらも、素晴らしい音楽を作るという強固な意
志の基に、メンバーの音楽性の化学反応が作り上げた奇跡の音だったのだ。

4人の素晴らしい音楽を作りたい、そして観客に届けたいという肯定的な強固な意志
が、魂がクイーンというバンドを作り、『絆』がクイーンのサウンドのマジックを永
遠にしているのだ。
そして、フレディが亡くなった今もこれからも永遠に僕達を魅了し続けているのだ。
クイーンはこれからも新しいファンを獲得し続け、この映画を契機に更に、世界中に
新しい若いファンを獲得し続け、聴き続かれるだろうという確信した。

僕はクイーンに出会えた幸運に感謝した。
ありがとうクイーン。

映画ボヘミアン・ラプソディで描かれた、クイーンというバンドの裏側にあった物語が
クイーンの楽曲に新しい生命を与えた。

繰り返しになるが、映画ボヘミアン・ラプソディはクイーンという奇跡のバンドの
『絆』の物語でである
(映画のキャッチコピーのそのままになってしまった)

【クイーンはロックンロールの壁を突き抜けたと思いたい】
(出展 rockin’on 2016年10月号 フレディ・マーキュリーインタビュー)
そうクイーンは4人でロックを突き抜けたのだ。主語が僕はではなくクイーンである
ことがフレディのメンバーへの想いを表している。

サントラ盤、映画の冒頭の曲は『Somebody To Love』だ。
僕がAMラジオで聴いて衝撃を受け、ロックに夢中になり、初めて買った洋楽ロックの
アルバム『A Day at the Races』の曲。擦り切れるまで毎日正座して聴いた

『Somebody To Love』(作詞 フレディ・マーキュリー)

Oh Lord
Ooh somebody – ooh somebody
Can anybody find me somebody to love ?
(Can anybody find me someone to love)

映画はフレディの愛を探す物語でもある。
僕は今、『Somebody To Love』を聴いている。
フレディ、いるじゃないか、ブライアン、ロジャー、ジョン というメンバー、家族
以上の存在が。そして僕たち世界中のファンは、クイーンの音楽をずっと聴き続ける。

映画 ボヘミアン・ラプソディより

ロジャー フレディ君は伝説だ
フレディ その通りだ。俺たちがね

帰りに、一緒に映画を観た友人とビールを飲んで映画について語り合った。
そして、時間をみて慌てて店をでた。
複数回観たアイドル映画以来、30数年ぶりにに買った映画のパンフレットは家に
ついたときはなかった。
パンフレットを買いにもう一度映画を観に行こう
唄ってもいいというイベントが催される日もあるらしいからその日にしよう

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