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生活に溶け込む音楽

BUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」のこと

BUMP OF CHICKEN久しぶりのシングル「話がしたいよ」が発売されて一日経った。
 

私が購入したのは火曜日。
BUMPのファンになり始めた頃からの習慣。
わざわざフライングゲットにこだわってるバンドなんてもうこのバンドくらいしかいない。
一日早く買おうと次の日買おうと何も変わらないのに。
側から見たらくだらない事この上ないけれど、私は以外と嫌いじゃない習慣だったりする。
 

自宅でCDを開封し音楽プレーヤーに取り込む。
歌詞カードをゆっくり読んだ。
それも変わらぬ習慣。
 
 

新しい曲が音楽プレーヤーに増えたときは朝起きるのが少しだけ苦じゃなくなる。
通勤とともに「話がしたいよ」を聴く。
BUMPからまた新たな優しい虚しさを貰った。
 
 

そこから今日に至るまでずっとこの曲を聴いている。
聴くたびに曲のイメージが脳内でしっかりしたものになっていた。
 

曲を聴いている中で以前感じたことのあるような気持ちになった。
その気持ちがなんなのかに気づいて今この音楽文を書いている。
 
 

「バスが来るまでの間の おまけみたいな時間」
「ガムを紙にぺってして バスが止まりドアが開く」
 

この二行が始まりと終わりにある事で一気にこの曲が自分のもののようになる。瞬時にこの曲の主人公になれる。何気ないありふれた日常のワンシーンすぎて、ぐっと曲の世界の中に引き込まれてしまう。
 

この二行から私はBUMP OF CHICKEN二枚目のアルバム「THE LIVING DEAD」の「Opening」と「Ending」という曲が思い浮かんだ。
 

「THE LIVING DEAD」は始まりに「Opening」、最後に「Ending」という曲で締められる。この二曲はアルバムの世界観を一本化させる非常に重要な曲だ。
 

バスが来るのを待つ間からバスに乗り込むまで。「Opening」と「Ending」のような、この曲の輪郭をクリアにし、四畳半でプラネタリウムを見るように狭めた世界で深い深い奥行きを見せてくれるためになくてはならない二行だと感じた。
 

「Ending」では「さぁ、これから何をするんだい? 僕はもう行かなきゃ」
「話がしたいよ」では「バスが止まりドアが開く」
 

個人に寄り添う物語の最後には前に進めるようにそっと背中を推して道を開けておいてくれるような優しさを置いてくれている。
 

よく藤原さんが「同じことばかり歌ってます」と言うけれど、本当にそうなんだと改めて感じた曲だった。
私が以前感じたことのある気持ちはこれだった。
 
 

「話がしたいよ」はこれからももっと私の日常に溶け込んで
寂しくさせたり、虚しくさせたり、懐かしくさせたり
そしてちょっとだけ前に進む気にさせてくれる
そんな大事な曲になっていくんだろう。

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