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キュウソネコカミ「推しのいる生活」を深読みしてみた

勝手な解釈多めで失礼します。

 
「推し」は単にアイドルとか、世の中の人気者っていう意味じゃない。世間の評価や注目度はどうあれ、とにかく自分が推している人!っていう意味だと思ってる。

キュウソネコカミが平成30年12月に発売する新アルバム「ギリ平成」の中に「推しのいる生活」という曲がある。
 

はじめて聴いたのは音源発売よりかなり前の7月NHK大阪ホールのライブだった。

Aメロから「オイ!オイ!」と合いの手を入れる部分があり、サビの「わっしょい!わっしょい!!」とにかく楽しい!!初見だけど、すぐ覚えられる。とってもキャッチーなメロディ◎
メンバーとお客さん声を合わせて「わっしょい!わっしょい!!」
最高に盛り上がる。

NHKホールの公演は東京と大阪しかなく、キュウソ史上初めての全席指定ライブだった為、キュウソのチャレンジを見ておきたい!と、チケットはかなりの激戦だった。

この曲は「推し」をもってる全ての人のテーマ曲みたいな感じだが、NHKホールにいるお客さんにとっての「推し」はまさにキュウソネコカミそのもの!
そのキュウソメンバーを目の前にして、推しを担ぎ上げる「わっしょい!わっしょい!!」の掛け声!
この高揚感!!楽しすぎて言葉にならない。
大好きな人に大好きだって正々堂々と叫べる気持ち良さ!!そんな感じ。

こんなスバラシイ曲が出来てたなんてーー◎嬉しい!楽しい!ハッピー!!これから先のライブでもやるだろうから、めっちゃくっちゃ楽しみ!!

しかし、聞き取れた歌詞がまた深い。
(推しを)変えてもいい。
(推しが)増えてもいい。

ライブ後もその辺の歌詞を覚えていて、推されてる本人がそれ言ってしまうの、なんて寛容なんだ…と思った。
時代の流れの速さは仕方ないって割り切ってる感が切なくて、ファンの気持ちが移ろっていくもの…と受け入れてる感じがとても謙虚だ。
私は「はぁ〜」って溜め息をついて、またしてもキュウソネコカミとこの曲を書いたヤマサキセイヤの人間性を大好きになってしまっていた。ズブズブ沼だ。
楽しすぎる曲調とは裏腹に、少し引いた目線もあって、聴けば聴くほどいろいろ考えてしまう曲だ。

みんなそれぞれが「推し」を持って生きているこのご時世。
バンドマンもアイドルもとても多い。エンタメの細分化すごくて、マンガのキャラクターとかも「推し」の対象だし、YouTubeやら配信とか含めたら対象は無限だ。すべての推しをもつ人に聞いてほしい!この曲!!

「恋だの愛だのだけじゃない
特別な感情覚えたよ
リアルな見返りは無いけれど
今日もテレビからラジオから
雑誌からいろんなステージから
元気な姿を見せてくれ
それだけでこころ満たされる」

クラスや職場の誰も見てないんだけど、どんな視聴率の良いドラマより私にとっては面白い!みたいな。
何故この人の良さが広く世に浸透してないのか!?不思議でならない!!…くらいの方が「推し」っぽい。

「わっしょいわっしょいその笑顔
わっしょいわっしょい守りたい
一生ついていけたらなんて今は思ってる
わっしょいわっしょい増えても良い
わっしょいわっしょい変えても良い
推しのいる生活」

この「一生ついていけたらなんて今は思ってる」の「今は」が相当にリアルで刺さる。そう!今は本気で思ってる。

推しのいる生活と推しのいない生活ではだいぶ違う。
ちょっとしたことがめちゃくちゃ嬉しかったり、心揺さぶられたりする。

私は先行配信を聞きながら、2番でわ!っと思った。

「応援している気持ちが強まって
良い距離感で歩んでいかなくちゃ
出来れば誰のものでもない
みんなのあなたでいてほしい
矛盾してるけど僕たちは
あなたの幸せも願ってる」

一般的なことを言っている歌詞だけど、この部分でファンはちょっとクギを刺された気がした。
キュウソの歌詞は、視点がいくつかある曲が多い。
ヤマサキセイヤは自身もいろんなライブを聴きに行っているし、ファン目線の曲を書いたのだろうけど、キュウソ推しの私が聴くと、「俺らと良い距離感で 長い付き合いしような」ってメッセージを感じる。
家族に黙ってライブに行き、夜中に帰ってきて旦那に無視されてる場合ではないのだ。わたし。
良い距離感で歩んでいかなくては…。

この曲にはやはり推す側の視点と推される側の視点の両方がある。
推しが増えてもいい、推しを変えてもいい…というのも、推される側の視点だ。

そう言えば、キュウソのメジャーデビューのアルバムの中「ビビった」で
「メジャーに行って1、2年で消えるバンド多過ぎクソワロタ」は、はじめ聞いたとき「いったい誰目線???」って笑った。
「The band」の「ロックバンドでありたいだけ」はキュウソのフロントマン目線で、なんてシンプルで正直なんだと思ったし、同曲の「新曲ありがとぉぉぉ!!!」はイチ音楽ファンの目線だ。

主語をハッキリさせましょう!という国語教育を受けてきた人間としては、はじめはモヤモヤしたりもした。
けど、一曲の中に、複数の視点があるのは確信犯だと「推しのいる生活」を聞いて思えた。
CDのジャケットでさえ、隠しページを設けたり工夫を怠らないキュウソだから、ついつい隠しメッセージみたいな…深読みをしてしまう。

「ガチ勢」のようなファン層に支えられてバンドの活動は回ってるのかも知れない。
けど、「おまえらも学校とか、仕事とか自分のメインの事がんばれよ。全国追いかけてくれるのもありがたい!だけど、自分の幸せも大事にな!」…と手を振るヤマサキセイヤが透けて見えるのは私だけだろうか…
幻視が見えているなら相当イタイが、曲の受け取り方は、個人の自由なので許してほしい。

「みんなのあなたで居てほしい
矛盾してるけど僕たちは
あなたの幸せも願ってる」
って歌詞は本当にどっちから目線にもとれる。「みんな」とは私にとっては私の家族のようにも聞こえる。
 

「推しを眺めてるだけで潤う
推しが動いてるだけで尊い
遠く離れててもここにいる
売れてくれ売れないで

わっしょいわっしょいしんどいね
わっしょいわっしょい無理やばい
語彙力飛んでも理性飛ばすな ただそれだけ」

「売れてくれ売れないで」強く同意。
良さをわかってほしい!けどこれ以上チケット取りにくくなるのは困る!
そんなことをツイッター上で誰もが言っている。

大きな声では言えないが、私は一生に一度あるかないかの整理番号のチケットを握っていた。NHKホールの最前列!!!!!
そこで新曲「推しのいる生活」を聴いた私の衝撃たるや!!
まさに語彙力っっ(>人<;)

指定席だけどかなりメンバーが近かった。最前列なのに誰からも押されない!めちゃくちゃピョンピョン跳ねて踊れるスペースある!
そしてアコースティック演奏の「空芯菜」と「サブカル女子」の2曲がすごすぎた。
メンバー同士が目くばせし呼吸を合わせて曲をはじめる一部始終が目の前で見れた。息が止まりそう。「尊い」とはこのこと!!!
生きててこんなことある???
あの日は理性飛びそうだった。

キュウソネコカミは自分たちでどう茶化そうと、音楽通の誰がどう評価しようとも、完全なミュージシャンだと思った。キュウソの曲なんてどれもアコースティックアレンジめちゃくちゃ難しいはず。おしゃれすぎて全く別の曲に聴こえた。
何度も出てくる新・旧の着ぐるみ。配られたうちわで曲投票。ポン◯ツプロデューサーのカラオケ、人気ラジオDJさんの口上、ダンボール工作…
ありとあらゆる手段でお客さんを楽しませようとしてるのがライブに行く度分かって、試行錯誤を繰り返してる感じが応援したくてしたくて、もうたまらない。
話し合ってやってみて、反応みて変更して、ってフィードバックがキュウソはかなり早いと思う。
準備もすごいけど、ライブその場の瞬発力みたいなのもすごい感じる。ワクワク感やヒリヒリ感も伝わってくる。
とにかく、キュウソネコカミはめちゃくちゃバランス感覚の良いお兄さんたちなのだ!
ビジネス談みたいになってきたけど、私にとってはお手本にしたい社会人の姿かも知れない。
キュウソ結成時は、就活に落ちこぼれたメンバー?だったはずが、社会人としてもリスペクト以外の何モノでもない。
キュウソの営業妨害したくないので、この辺でやめますm(._.)m
 

曲に戻って、1番好きな歌詞!
「わっしょいわっしょいしんどいね」…WWW!!
その通り!!めちゃくちゃ楽しくて、ちょっとしんどい。完全に言い当ててる。
やはり「推し」を毎日推してると心も身体も忙しい。

そんで、話がめちゃくちゃ飛躍するけど、私の推してる人にヨコタシンノスケという人物がいる。
そのシンセの音でキュウソの曲をキュウソの音にしてくれてる人!と言っても過言ではない…と勝手に思ってる。

そのお方がある日何気ない一言を呟いた。青空の写真と共に。
私のスマホSNSの通知が鳴る

「青空の下で
ちっちゃい子らが
一生懸命演奏する
マーチングバンド以上に
エモいライブは、無い」

ホンマにそう!!
マーチングバンドとはちょっと違うけど、その日私は我が子のピアノの発表会を観に行く予定だった。お姉ちゃんが色々忙しくなり、最初で最後になりそうな姉妹のピアノ連弾。
私にとってはこれほどエモいライブはなかった。
なんていうタイミング!

そう、ずっと「推し」についてあれこれ考えてたけど、めっちゃ近くに「推し」がいた。我が子のコミュ力は低く、愛想がないので、実は面白いところがあるんだ、可愛いところがあるんだっていうのが、ほとんど他人に伝わらない。
けど、私にだけはすごく分かる!この子の良さがーー◎
って、親なら当たり前かも知れないけど、やっぱりそういう事だよな。って妙に腑に落ちた。

誰かにとっては取るに足らないことでも私にとってはすごく大切!!そういう対象。

毎日何かしらでずっーと見てるから、表情ひとつで心が読めてしまったりする相手。
遠くにいるのに、どういう思いでその発言をしたのか、手に取るように分かってしまう相手。
「あぁ…誤解されちゃったね、けど、私にはちゃんと伝わってるよ!」みたいな勝手にテレパシー受信してしまう相手。
自分でも書いてて気持ち悪いけど、そういうの「推し」だと思う。

この曲を深読みしたら凄いことに気がついた。

ばあちゃんに子どもを預けてライブに行ってる私が言うのも矛盾してるけど、やっぱり両方めちゃくちゃ大事。
キュウソネコカミと我が子をこれからも全力で推していこうと思う。
そして、次のライブでも思い切り「わっしょいわっしょい」叫んでこよう。

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