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葛藤と不安を乗り越えた先には、感謝と希望が待っていた

LONGMAN、「WALKING」が体現したもの

2017年7月27日。それは、突然の発表だった。

LONGMAN、活動休止。

さわ(Vo,Ba)さんの喉が危機に晒され、LONGMANは活動の休止を余儀なくされたのである。4月から始めた、「LONGMAN tour 2017 “SO YOUNG”」。私はこのツアーのTSUTAYA O-Crest公演を見に行っていた。そして、このライブは私にとって初めてのLONGMANのライブであった。圧倒的なまでの熱量と疾走感に私は胸を打たれ、生の音楽に込められた魂に強く痺れた。この感覚は今でも思い出す。しかし、終演後、お客さんから出た言葉は「なんか、さわちゃんの声、しんどそうだったね。」という声だった。

既に症状は出始めながらも、彼らは何とか歌い続け、弾き続けてきた。治療とリハビリを繰り返しながらも、何とか最後までツアーを敢行したのだ。しかし、さわさんの声は既に限界を迎えていたのである。無情にも出演を予定していたライブは中止せざるを得なくなり、LONGMANは活動を休止した。

もしかしたら、さわさんの声をもう聞くことが出来ないかもしれない。LONGMANの活動が終わってしまうかもしれない。そんな絶望が私の脳裏をよぎる程だった。

しかし、彼らは戻ってきた。絶望から復活を果たしたのだ。それも、更に強くなって。さわさんはリハビリに励み、平井(Gt,Vo)さんは曲を作り続け、ほりほり(Dr,Cho)さんはドラムのスキルアップと、それぞれが力を蓄え、新譜を作り上げた。それが、この「WALKING」である。活動休止期間中の葛藤と不安。それを乗り越えた先には、音楽ができることへの感謝と活動を続けることができるという希望がこの1枚には溢れ出ている。このアルバムには歌詞カードと共に、今回のアルバムに込めた平井さんのメッセージが封入されている。そのメッセージの一文にあった、「僕らはやっぱりさわちゃんの歌声が好きです。」という言葉が全てを物語っているだろう。

活動が止まったことでできた過去の足跡と再び動き出したことで生まれる未来への歩み。その間には、必ず今がある。“過去”と“未来”を繋ぐ上で“現在”という時へ、また一歩、歩を進める。まさに「WALKING」という言葉が体現しているのは、LONGMANの奇跡であり、軌跡なのだ。

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