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私たちのぶんまで“変わりたい”と叫んでくれた

私の人生をカラフルに彩ってくれるのは、今までも、これからも、阿部真央の音楽

この10年、いつも阿部真央の音楽が側にいてくれた。恋に悩んだときも、人生の岐路に立ったときも、嬉しいときも、悲しいときも、いつだって阿部真央は私の味方でいてくれるようで、それがとても心強く、私はいつも自信をもって一歩踏み出すことができた。そして、たくさんの出逢いを導き、私の日常をカラフルに彩ってくれた。

そんな阿部真央がデビュー10周年を目前にリリースしたのは、『変わりたい唄』というドストレートなメッセージが込められたシングル。初めて聴いたとき、未来を小さく照らしていた光が大きな太陽になったくらいに世界が眩しく輝いて見え、自然と涙が溢れた。最近、人生を大きく変える決断をし、険しい世界のなかで必死にもがいている私にとって、“君が決めれば 世界は動く/本当の君が そう望めば”という歌詞が、まるで私の決断を肯定してくれたようで嬉しかった。いつも彼女は私が欲しい言葉を歌ってくれるから不思議だ。

“変わりたい”というのは生きていくなかで誰しもが抱える感情で、人生のテーマと言っても過言ではない。ただ、この感情にはもれなく不安が付きまとうから、モヤモヤと心に引っ掛かり、変わるための一歩を踏み出すとき、どうしても躊躇してしまうものだ。

思い返すと彼女はデビュー以降、“変わりたい”ということを歌い続けていた。と言うより、どんなときも変化を恐れず、様々な姿を見せてくれた。音楽性の変化や、環境や考えの変化を思うがまま、ありのままに歌ってきたように思う。だからこそ、阿部真央の音楽には底知れぬパワーが宿り、私たちに勇気をくれる。

だが、このシングルは今までとは少し違うように感じた。カップリングの「なんにもない今から」を含め、ただがむしゃらに“本当の自分になりたい”と願うのではなく、決意したことに対してひとつひとつ“実現”を積み重ねることや夢を持ち続けることの大切さを歌っているような気がしたからだ。願望の一歩先を歌う「変わりたい唄」こそが、彼女が積み重ねてきた10年間の重みなのだろう。

そうは言いつつも、“本当の私”の望みに正直になることは勇気が必要だから、“変わりたい”と声を大にして叫ぶことができない人が大多数だろう。それを阿部真央は、背中を反らして歌う姿が目に浮かぶほど真っ直ぐに“変わりたい”と叫ぶのだ。まるで私たちのぶんまで叫んでくれるかのように。

そんなシングルをリリースした阿部真央が、10周年イヤーを記念した全国ホールツアーをスタートさせた。初日の新潟公演に参加してきたが、セットリストを今までで一番伸びやかで力強く、美しい歌声に圧倒された。キラーチューンがずらりと並ぶ光と闇、愛と憎が入り乱れたセットリストに終始鳥肌と涙が止まらなかった。阿部真央というアーティストがこの10年間で積み上げてきたものが凝縮されていて、アニバーサリーイヤーに懸ける想いがビシビシと伝わってきた。MCでは、10年前に自身が綴った歌詞の内容が今の自分と重なると涙を流しながら“みんなとの出会いが私の命に理由をくれた”、“私を見つけてくれてありがとう”と話すシーンも。感謝を伝えたいのはこちらのほうだ。

阿部真央というとラヴソングのイメージが強いかもしれないが、私はそうではないと思っている。阿部真央というシンガー・ソングライターは、“人間としての愛”を歌う天才なのだ。だからこそ、今、このタイミングで「変わりたい唄」や「なんにもない今から」という楽曲が生まれたのだと確信している。

次の10年も、阿部真央が歌い続ける限り私の人生はより豊かになり続けるだろうし、大きな一歩も彼女の力を借りて踏み出すことができると思う。逆に、彼女にとって私たちの存在がいつまでもパワーの源であり続けたい、そう願わずにはいられない一夜だった。

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