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2017年5月11日

だーいし。 (22歳)

聖母マキシマム ザ ホルモン

〜コアファンにも、にわかファンにも平等に楽しめるバンド〜

『俺はもうエレキギターを使わずにロックをぶちかます方法を見つけてしまったかもしれない…』

マキシマム ザ ホルモンが2015年、11月18日に発売したDVDの背表紙のコメントである。
にわかファンだった俺(ライブに行けないリスクが怖くて統一試験参加出来ないレベルだ)がマキシマム ザ ホルモンのファンの通称”腹ペコ”になったキッカケの1つがあの賛否両論を醸したDeka Vs Dekaだった。

にわかファンの俺はまだホルモンのワンマンには行った事はない。
初めて生で観れたのは14/15のCOUNTDOWN JAPANだった。
ずっと観たく観たくて堪らなかったホルモンのライブ。
個性の強いグッズ達に、笑いの巻き起こる楽しいMC、ホルモンに1歩足りとも劣らない個性の強過ぎる腹ペコ達。そしてステージの上には、あのマキシマム ザ ホルモン。

直球で感想を言うと、体がキツかった。
もう途中で粉雪なみのバラードが来ないかと願った程だ。
だが、あの30分ぐらいの間でそれだけのインパクトを残していったマキシマム ザ ホルモン。苦痛だったはずなのに思い返してみると人生最高の時間だった。

今度はワンマンに行きたい!
なんて思っていたのも束の間、ホルモンはナヲの妊活を理由に活動休止に入ってしまう。
全く予想打にしていなかった活動休止に、僕はショックというよりも混乱していた。
理由が理由なので腹ペコとしては応援しなければ。

そんな悶々とした日々の中、発表されたDVD『Deka Vs Deka』
脅威のボリューム、上手すぎる販促プロモーション、夏頃になっても出そうにもないDVD…
それらの全てが俺の”空腹”を加速させた。
目の前に餌が出されているのにマテをさせられている犬と同じ気持ちだ。

2015年11月18日、ついに発売。
予約して無くても買えるなんて甘い事を思っていた俺は痛い目を見た。販売店は軒並み完売、ネットでの販売も在庫切れ、血眼になり1日かけて有りと有らゆるCDショップを巡った。
午前中から始まったCDショップ巡礼は、太陽が見えなくなって空が紫になった頃にようやく終えた。
興奮を隠し切れず、ウキウキホクホク、鼻息荒く、走って家に帰った。重厚感のあるパッケージからディスクをレコーダーへ移す。
長かった旅路についに終わりが見えた。
やっと、やっと、ホルモンが観れる!!

…み、観れない?
そう、俺は亮君の『脅威の視聴システム』にまんまと引っ掛かってしまったのだ。
沢山の腹ペコ達を地獄へと突き落としたこの『脅威の視聴システム』。
簡単に説明すると、ライブ映像やMV、映像特典にロックがかけられている。そのパスワードを入手する為にはゲームをやって少しずつパスワードを入手していく他に術は無い。
俺はふて寝した。

次の日から毎日少しずつ時間をかけてやり込んでいったDVD(ゲーム)。凄く楽しかった。豪華過ぎるメンツに、複雑な内容、亮君が1000万注ぎ込んだ理由も納得だ。
あの日終わったと思われた旅路はまさかの延長戦により、腹ペコを通り越して飢餓になった俺はやっと本編のライブ映像へと辿りついた。
苦労すれば喜びもひとしお、と昔の人は良く言ったものだ。俺は達成感に満たされて涙目でライブ映像を観ていた。

それから月日は流れ、冬が来て、また春が来た。
マキシマム ザ ホルモンは本当にファン想いのバンドだと心の底から思う。
他のバンドがやらない事、楽しそうな事をドンドンとやってのける。更に驚くのが、これらのイベントが無償だと言うことだ。

DVDにも収録されていたホルモン林間学校。
あんなに楽しそうな、本気のファン感謝イベントは今までもこの先も無いだろう。
アイドル級、いや最早アイドル越えのファン感謝イベントだ。
YouTubeにはライブの乗り方講座を本人達が息を切らしながら、分かりやすく教えてくれる。
YouTubeしか手元に音源が無いような、にわかファンも置き去りにはしない。嬉しい裏切りをとんでもない数用意してくれる慈愛に満ちたバンドなのだ。

2年という月日が経ってた、マキシマム ザ ホルモンは復活を遂げた。
ツアーが発表されて腹ペコ達は両手をあげて喜んだことだろう。

が、そこはマキシマム ザ ホルモン。
タダでは起きあがらない。

なんとDVDのアンケートから、抽選でリザーブチケットをプレゼントしてくれるというマザーテレサ級の優しさで腹ペコ達を喜ばせた。
当たらなくても本人達がアンケートを読んでくれたと思うと、それだけでも嬉しさが込み上げる。

更に面白いのが、593キャンディーママ先行だ。
DVDの隠し要素(このDVDの活用方法には恐れ入った)に写真、応募券を入れて応募するという、どこまでもスタッフ泣かせでアナログな脅威の抽選方法!
チケットサイトで申し込める、今までの淡白なライブの抽選方法と違ってめんどくさく、楽しかった。

マキシマム ザ ホルモンには苦労した分だけ喜びがある事を苦しい程に教えて(頂いた)。

またこの転売対策にも本気だ。
チケットの一般発売はスマートフォンを使用したチケットで転売が出来ないようになっている。
普通、一般発売というのは先着で行われるものだが、今回は抽選で、誰にでも平等にチャンスがある。
残念ながら俺の手元にチケットはまだ無い。
それでも、何度も訪れたチャンスに参加出来たのは楽しかった。ワクワクと期待しながら申し込みを進めていくのはDVDのゲームを彷彿とさせた。

死にたがりの俺が、まだ死ねないと思うように変わっていた。
マキシマム ザ ホルモンは生きる為の希望だ。大袈裟に言ってる訳ではなく、素直にそう思う。

ツアーに行けなくても、この先も、ホルモンはあの手この手で腹ペコ達を楽しませてくれるだろう。

最後に1つ、愛を込めて言いたい事は

『 #ホルモン復活したからって調子こいてフェス出過ぎ』だ。

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