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『音楽の上では何をやっても自由だ!』

NICO Touches the Wallsと私の記録

『音楽の上では何をやっても自由だ!!』

NICO Touches the Wallsの光村さん(Vo.&G.)は約半年に渡る“N X A”TOURの『Funny Side Up!』で叫び続けた。

NICO Touches the Wallsデビュー10周年にあたるこのツアー。発表された時からファンの心は踊っていた。まずツアータイトルの“N X A”について、ファンの中で様々な予想が飛び交った。
『NICO X(10)th Anniversary』、『NICO×ACO』、『NICO×Asano(サポートメンバー)』…など。
答えはツアーが来てもらえばわかるなんて、上手いこと唆され踊らされたくさん喜んで足を運んだ。

今のNICOを一瞬でも見逃さないように。

そして今回のツアーの見所は、なんといっても4つのサイドに別れている所だ。
当初発表されたのは「-Electric Side-」、「-Acoustic Side-」、「-Lake Side-」。
この時点でなんじゃそら!?と。開催場所を調べれば湖やまさかの酒蔵なんてもある。
そしてツアーが始まり勢いが増すばかりの中、後に追加される「-Funny Side-」。名前からしてワクワクさせられた。私は期待しかなかった。
そしてこの総体制のツアーファイナルが去年の1125開催地、幕張メッセ。行くしかないと使命感に駆られた。

この話は後に詳しく話す。

捻くれ者の彼らは、10周年だからと特別な事はしないとツアーでも言い続けた。でもそれではあんまりだと、周りに言われたからと10周年振り返りトークをMCに挟んでくれたりもした。
普段MCをする事の無いメンバーも、懐かしみながら話す楽屋トークみたいな緩さがまたファンを巻き込み笑いが耐えなかった。
そしてその光景がとてもNICOの存在を愛おしく感じさせる時間であった。
こんな特別で幸せな時間はなかったと私は思う。

もちろんLIVEは言わずもがな圧巻であった。

ここでは主に「-Electric Side-」の話をする。

まず、光村さん以外のメンバーとサポートメンバーの浅野くんが出てきてセッションを始める。
『なんだ…何が来るんだ…』そわそわ、ワクワク焦れったい時間を味わった。

そこに現れるロックスター光村龍哉。正直何度見ても痺れた。
そしてまさかの一時期締めの曲の定番になっていた『N極とN極』がトップバッターで登場。

【バイバイまた会える日まで 僕を忘れないでよ】

この歌詞から始まり、『来世で逢いましょう』の

【それじゃあ来世で踊りましょう】

で締めくくられるこのツアーのセットリストは10周年の総体制のようにデビュー当初の曲などで攻めつつも、今のNICOを見てくれと言わんばかりの新曲達が毎回進化していく、どの公演も同じもの何一つないLIVEだったように思う。

『もっと僕達と音楽で遊びましょう!!』

光村さんのこの言葉で締めくくられるこのツアーが私は本当に大好きだった。

私は音楽に疎い。
洋楽も聞かなければコード進行もわからない。
聴かず嫌いで知識も浅い。
カッコつけたことは何一つ言えない。
言わばただの素人の感想しか言えない。

だが、音楽の中でしか生きられないという彼が『遊ぼう!』と言ってくれた。『音楽の上では何をやっても自由だ』とも教えてくれた。

いつかの公演で、誰かの為に曲を作ったことはないと彼は言った。どんなに苦しい時も、辛くてステージに上がりたくない時も、救ってくれたのは自分が作った曲だったとも。
不思議と突き放されたような気分ではなく、だからこそ私は彼が好きなのだと改めて思った。

誰もが共感する世間受けのいい曲なんてありふれているし、簡単にヒットするかも知れない。
しかし、あえて自分にむけて作る事でひとりひとりが励まされ、重ね合わせて共感し、光村龍哉という人間を心底愛し、曲を愛する事に繋がっているのかもしれない。うまく言えないが、不器用で勘違いされやすい彼らにこそ作れる曲達が聴く人の心を動かしている事は間違いない。

私はNICO Touches the Wallsが大好きだと胸を張って言える。この事だけを信じていれば何だか無敵な感じがして、誇らしいのだ。

そして、話はツアーファイナルの幕張公演に戻る。
この日聴いた『Ginger lily』はどの公演よりも印象に残っている。
初めて聴いた去年の1125(イイニコ)の日。曲名を聴かずとも涙で視界が見えなくなる程想いが溢れたあの日。それ以来また幕張メッセで聴ける日が来るのを待ち望んでいた。その日が来たのかと思うと、またあの日のように想いが溢れだしメンバーが見えなくなってしまった。

このツアーの印象深い思い出と言えばアンコール講座もその一つだ。
手拍子をしてアンコールを待つ。そしてメンバーが出てきて用意していた曲を数曲披露して終了。これが今までのNICOのLIVEスタイルであった。
しかし、出てきたメンバーは楽器を持たずやりきったから、曲を用意していないという。帰ってもいいと。
客席はブーイング。そんな中、光村さんは『アンコールて本来どういう意味か知ってる?』と客席に問いかけ、『教えてあげましょう!』と光村先生のアンコール講座が始まるのだ。
そして客席にアンコール(LIVE当日に1番自分が良かったと思う曲)と言うなのおかわり曲を問いかけ、1人のリクエストに応えると言う形をとった。その人のハイライトとはまたそれぞれであり、どの公演も非常に盛り上がり楽しかった。

そして何より追加公演の「-Funny Side-」で発表された『ミステリーゾーン』は1番度肝を抜かれた。約40分の中に濃縮された曲達を何曲見つけられるのかファンとして試される時間。ありったけの集中力で望んだ。
しかし、1つの曲を聴いてると思えば違う曲がミックスされていたり、はたまた違う曲のコーラスが入ってきり、繋ぎが自然すぎて頭がついていけない。
『生きて帰ってこれるかな!』なんて冗談で言われたものの、聴いている瞬間は楽しんでいるのに、本当に驚きすぎて終わった頃にはしばらく放心状態になった。
やりきったとても清々しい顔で『全て人力です!』と強くアピールする姿が印象的だった。3箇所の追加公演どれでも大きな拍手が巻き起こった。本当にこんな凄い事をやってのけるNICO Touches the Wallsは、天才というより変態だ。そんな変態を愛して止まないファンの1人の私もきっと変態だ。

また、個人的に追加公演で『N極とN極』を坂倉さん(B.)が、古村さん(Gt.)のギターで弾いている姿が普段見れない光景でとても嬉しかった。スポットライトを浴びる事を苦手とする彼(坂倉さん)が、煽って前に出てきて歓声を浴びている。不思議な光景であった。そして、抜けたベースをサポートメンバーの浅野くんが補ってくれている事に心から感謝をした。
NICOの4人で奏でるステージがもちろん大好きだが、浅野くんがいる事により挑戦出来る事や、NICOがしたい事を実現できたと思うと本当に感慨深いツアーだったと思う。

結局のところ“N X A”の意味は『N極から X(ミステリーゾーンetcを経て) After Life(来世)で終わるセットリスト』です。と追加公演の名古屋では発表されたが、幕張ではなんでもありだと彼らしい答え合わせで幕を閉じた。
何だかモヤっともしたが、泣いて笑ってLIVEを全身全霊で体感しているうちにその気持ちはいつの間にか消えていた。

また、このツアーはNICO Touches the Walls史上1番波乱なツアーだったのではないかと思う。
台風・地震・豪雨などたくさんの自然災害が重なり、LIVEの開催が危ぶまれる事が幾度もあった。

延期や来れなくなった人への払い戻しなど
様々な対処に追われることになったはずだ。

実際私も交通機関の都合上諦めた公演もある。

周りでは様々な意見が飛び交った。

誰も悪くない行き場のない言葉達が
彼らを責め立てたのではないかと
私は胸がとても傷んだ。
仕方のない事と言えばそれまでだが、
どうしようもない気持ちに一晩中泣いたりもした。

しかし光村さんは『演れる場所がある限り、ひとりでも来てくれる人がいる限り全身全霊込めて歌を捧げる』『生きていればまた必ずどこかで会えるはず』『そんな時あなたを励ますことができるミュージシャンでありたい』と、たくさんの言葉を伝えてくれた。

個人的な話になるが、心身共に疲れ果てLIVEに足を運ぶのも億劫になっている時期がこの約半年であった。
何の為に誰の為に生きているのかわからなくなった。あの時心が一度死んだと私は今となって思う。

そんな時光村さんはこれらの公演を踏まえて『俺らの為に生きないで欲しい』といった。

それは消して冷たく言い放った言葉ではなく、彼の本音だったように思う。
先程の言葉にもあったように生きていればまた必ずあえるから、自分を1番大事にしてほしいというメッセージなのだ。色んな意見を飲み込んでのこの一言は私の心に強く響いた。

長々とまとまりの無いただの感想文だが私は“N X A”TOURを通して感じた事をここに記したいと思ったきっかけをくれたNICO Touches the Wallsに心からの感謝を捧げたい。

そして最後に、これからも音楽で彼らと遊んでいくと誓う事を宣言して終わりにしたいと思う。

ありがとうNICO Touches the Walls。
本当にお疲れ様でした。これからも共に。

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