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「星野源」と「Pop Virus」

星野源を嫌いになれない理由がこの曲で明確になった

Pop Virusを見終わって、まだドキドキ感が抜けない。
「ぽっぷういるす」
この寒い時期になんともぴったりなタイトルなんだろうか。ウイルスというだけあり、何度もMVを見たくなり、何度も聴きたくなる。
早い話、感染してしまってるのだ。

「星野源」と言うと、歌う前に名前を叫び、お茶の間に「こんばんはー」と手を振る、平成の植木等か三波春夫か?と表現されていたが、まさしくそうだった。
とてもキャッチーでPOPなサウンドで耳に残り子供も口ずさみやすい。そんなアーティストなはずだった。

「アイデア」までは。

朝ドラにぴったりな歌だった。
主人公が悪戦苦闘していろんな人に出会い、いろんなハンディをアイデアを出して生き抜くストーリーそのものの歌。
完璧じゃないか!と思ってた。
フルで聞くまでは。

「えええーーっ!?」とラジオで解禁の日、夜中に叫んだのは私だけではないはず。
もちろん、ドラマのストーリー同様の歌でもあったが、あれは「星野源」の人生の歌でもある。
我々が勝手に描いていた「星野源」は1番だけの世界。
「おはよう 世の中」の世界。

2番から一気に静けさと「暗」を表す文字たち、苦しい辛いという世界観。これはここ数年の追われる日々を生きて来た「星野源」の「おはよう 真夜中」の世界。

やられた。
 
 

確かに彼は順風満帆な人生ではない。
孤独も沢山体験してる。それに加え小さな頃に悲しい別れをし、自らも大病を克服し、身近な人の突然の別れも経験している。彼の歌の世界には「生と死」が見え隠れする時がある。
誰しも通る道をあえて歌にする。

人生は夢物語ではない。ドロドロしてるし、笑顔の裏でほんとは泣いて生きてる人は沢山いる。

彼はラジオでいつも「今の自分でいいんですよ」と語りかけてくれる。
「ラジオの向こうの君、大丈夫!元気だしな!明日はもう一歩前に出ようぜ!」なんて言わない。「!」マークなんて出ない。
不安な時は大丈夫でもなく元気もないし、怖くて前になんて出れないのをわかってる人だから。

そしたら彼は「今の自分でいい」と肯定してくれて
「辛い時は妄想すればいい」とアイデアさえ出してくれる。
ひとときでも今の自分をその世界にワープして、少しだけ息をしやすくしてくれる。
それが「星野源のエール」なのである。

そのいい例に今回の「Pop Virus」のMV。
「YELLOW DANCER」のブックレットに彼の妄想としてすでに描かれていたシーンだったから。
読んだ時、ほんとに鳥肌が立った。
妄想isベスト!すげーよ!!となった。

学校に行けなくてお腹をよく壊していた少年が、
狭く小さな部屋でポロンポロンとギターを爪弾いてた青年が、
肌の色が違う、性別も違う、世代も違う人達に囲まれて笑顔で歌い踊っている。
NYの地下鉄でのフラッシュモブ!やってのけた!
これはすごい事だ。
 

彼の作品は、彼の過去に意味があり、辛くて泣いて、嬉しくて笑って、出会って別れて、今と未来に繋がるものとなっているのだ。
それが作品となって生かされていく。
「Pop Virus」と名付けた所以さえもその1つ。
 

私は雑誌を全て買わないし、聖地を訪れるって事もしないけど、「星野源」を嫌いになることはないだろう。
好きな音楽は山ほどあるし、他の人のライブにも行くけど、ここだけの芯はぶれない気がする。

それは、彼の作品が私の妄想を毎回毎回大きく裏切ってくれるからだ。これからも、いい意味の裏切りに遭い続けたいと思う。
悔しいけど。
 

あ、きっと「星野源」はドSだな(笑)
 
 

と、ふとお風呂の中で思った事を綴っておこう。

おやすみ、真夜中。

2018.12.14 /1:09am

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