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キュウソネコカミのいる生活

真っ白な世界で感じた「楽しい」時間

「今日めっちゃ楽しいわ!もうお前ら愛おしい!」

ボーカルの彼は、少しの曲間、MCでその都度わたし達にこう伝えてくれた。真っ白に染まったなんばHatchで、キュウソネコカミの5人と約1500人のファン全員で「楽しい時間」を共有した瞬間がそこにはあった。

12月3日、発売を翌々日に控えた彼らのアルバム「ギリ平成」を引っ提げたライブ“PAINT IT WHITE”のファイナルが大阪で行われた。

会場に一歩踏み入れると、彼らのライブではなくてはならない「楽しくても思いやりとマナーを忘れるな」の横断幕が掛かっているのが目に入った。いつもこの瞬間に彼らのライブに来たと実感し、同時にどこか安心を覚えるのだ。しかし、そのいつもと違いわたしを含め会場全体が少し高揚していたのは、目の前に広がる真っ白な世界の所為だろう。

今回のライブは、コンセプトのもとドレスコードが設定されていた。白の帽子と同じくトップスの着用だ。事前にSNSで白のボーダーラインの説明があった程に、彼らの白へのこだわりは強かった。そのため会場は見渡す限りの白・白・白。中にはボトムスや小物までも真っ白なファンも見かけ、ライブが始まる前から会場はいつもと違う一体感が生まれていた。

わたしも白に包まれ、その真っ白な世界に飛び込んだ。

19:00を少し過ぎたころ、たくさんの光と同時に真っ白な5人が登場し、それは始まった。これは比喩ではなく、ステージを始め、衣装や楽器、メガネに至っても真っ白で、そこにいる彼ら5人は本当に白く輝いていたのだ。スタートを切ってからは、キラーチューンを始め、翌々日に発売されるアルバムからの新曲、ヤマサキセイヤ曰く「不遇の曲」(滅多に行われない曲であった)と畳み掛けるように演奏され、会場のボルテージが上がるのに時間はかからなかった。真っ白な世界は瞬く間に熱狂に煽られたのだ。

その中、ヤマサキセイヤは何度も「楽しい!」「愛おしい!」と、とてもストレートでシンプルな言葉をわたし達に伝えてくれていた。

今までのライブでも彼は、いわゆる“エモい”曲前やMCでストレート且つ強く、重い、さらに涙腺に直接響く言葉を届けてくれていた。しかし今日の言葉たちは、いつもよりシンプルなそれなのに心を動かすには十分すぎるものだった。

要するに、ヤマサキセイヤ含めキュウソネコカミの5人が「楽しい」とわたしは「もっと楽しい」のだ。
 

「ありがと!! あなたのおかげで楽しい」(ハッピーポンコツ)
 

彼らのライブは「楽しい」。音楽はもちろん、表現も、笑いも、格好良いも、細かい感動も全て含めていつも「楽しい」。

この「楽しい」を感じたくて、わたしはライブハウスへ向かっている。5人と物理的に近い距離で、同じ空間で、音源だけでは伝わりきらないモノを身を以て受け取ることが出来る唯一の場所。そして二度と巡らない時間。それらは決して失われず、ずっとわたしたちのものになる。
 

「今この瞬間も感じてる 音楽を通じ救い合えてる リアルタイムで出会えたから ライブが見れるの最高だね」(The band)
 

白による高揚感は“PAINT IT WHITEでしか味わうことが出来ない。どのライブでも同じように、あの瞬間の「楽しさ」は、リアルタイムでライブを見ないと分からないものなのだ。

きっとこれからもずっと、キュウソネコカミのライブを観にライブハウスへ向かうだろう。まだまだ彼らが多彩に表現する、まるで代弁してくれているかのように感じる曲や踊りたくなる曲、エモい曲、さらには現代社会に噛み付く曲を、わたしはリアルタイムで受け取りたいのだ。「楽しい」と伝えてくれる彼らと一緒に「楽しみたい」のだ。

この先、いつかきてしまうかもしれないさよならの日にも、悲しいを含めて「楽しい」と彼らに伝えられる、彼らから「楽しい」を受け取れるようでありたいのだ。

さぁ、今日も明日も叫ぼう。この先も5人と「楽しい」を共有するために。

「新曲ありがとぉぉぉ!」と。

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