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私の世界の中心

ハルカミライ Zepp Tokyoワンマンライブを目撃した

どうしても、ハルカミライのバンド史に残る伝説になるであろうワンマンを目撃したかった。
学生である私は、なけなしのバイト代をつぎ込んで福岡から東京へ。
ハルカミライのライブを観るためだけに飛んだ。

とにかく、熱かった。あの夜のことについて、少し書こうと思う。

開演時間を少し過ぎた、19時10分頃だっただろうか。
BGMが途切れるのと同時にステージが暗転した。流れ始めたのは、初めて耳にするSEだった。驚きと鳥肌。SE無くステージに立つのが彼らのスタイルだと思っていたからである。
私がハルカミライを知って初めてライブに行ったのは半年くらい前のことだが、1度もSEとともに登場したことはなかった。逆光のステージライトの中、登場するメンバーの背中はとても大きく見えて、もうすでに涙ぐんでいたのはきっと私だけではなかったはずだ。
特別な夜が始まる、そんな予感に包まれた。

ライブの定番曲である「君にしか」を皮切りにスタートしたライブは、いつにも増してボーカル橋本学のMCの言葉が力強かった。メジャーレーベルからのリリースを控えているし、来年のツアーのチケットは当たらなかった。スケールも人気もどんどん拡大していくことは容易に想像できるが、ライブハウスのキャパがどれだけ大きくなっても、ハルカミライの歌は、1人1人にしっかり問いかけてくれる。変わっていくものと、変わらないこと。どちらもしっかりと握りしめて。
「ベース 俊、ギター 大地、ドラム 小松、歌、俺とお前」
「全部お前の歌だと思え!」
その言葉が、フロアの後ろの方で観ていた私の心まで、真っ直ぐに飛んできたときには、これからもずっとハルカミライはただ真っ直ぐに歌を届けてくれるだろうと確信した。
 

新曲から昔の曲まで、ハルカミライの歴史を見たようなセットリスト。何度も泣いてしまうくらい、感動に満ちていた。自然と笑顔になれるような、幸せな空間だった。
何度も客席にダイブしながら、観客の拳を掴んで歌う。その一方で語りかける言葉はとても優しい。強くないと優しく居れないということを体現するようなそのライブ、生き様、曲、その全てに惚れ込んでしまう。ハルカミライはとてつもなく真っ直ぐなロックバンドであった。

ロックバンドは生き様である。
あんな曲は、強くて優しい人でないと書けない。橋本学にしか、ハルカミライにしか書けない曲であると思う。だからこそ心に響いてくる。
全ての人への感謝を叫びながら、このZepp Tokyoのステージに立つ4人の姿を目に焼き付けると同時に、来年、再来年、この先どこまで突き進んで行くのかと、想像するとドキドキした。
気付けば私のこれからの人生に、ハルカミライの存在は必要不可欠なものになっていた。こんなにも1人1人に寄り添う音楽に出会ったのは初めてだったから。
楽しい日にも、悲しい日にも、嫌なことがあった日にも、何があったわけではない普通の日常にも、全てに寄り添う、そんな歌。

「僕ら世界の真ん中」
フロアの真ん中に立つボーカル橋本学の姿が鮮明に浮かぶ。
私はこれからもまた何度だってハルカミライのライブで拳を掲げる。
ハルカミライの歌は、私の世界の中心だ。

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