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2017年5月15日

ria (16歳)

彼らの魅力に気付けた記念日。

あの日の涙とback number

遡ること、2年前。私には、とても大切な人が隣に居た。小さい頃からずっと一緒に過ごしていて、色々な思い出も一緒に作っていた。若いからと言って、生半可な付き合いではなく、これから先もずっと一緒に過ごして、たくさんの思い出を作っていく、つもりだった。

ある日突然、その人が亡くなった。
ガキのくせに何が大切な人だ、と言う人もいると思うが、本当に大切で、この出来事は当時の私にとって一大事だった。

それから1年が経ち高校生になったばかりの時、back numberのファンだと言う子に出会った。私は、「クリスマスソング」や「高嶺の花子さん」を知っている程度のいわゆる、にわかだった。曲は好きだし聞いた事はあるけれど…。3人のお名前って?そんな程度だった。しかし、その子が私に彼らの魅力を叩き込んでくれた。

「これ聞いてみてよ!私のオススメなの!」

目を輝かせて、その子が私にオススメしてくれた曲の名前は、「思い出せなくなるその日まで」だった。何も知らないまま、家に帰って聞いてみた。私の過去などもちろん、出会ったばかりのその子は知らない。たまたま、私の過去とリンクするような曲だった。
胸に突き刺さる現実的で儚い歌詞。その雰囲気を壊さないメロディ。女性口調なのに、違和感を微塵も感じさせない優しい歌声。その曲の世界観に引き込まれて、涙が止まらなくなった。初めて「曲を聞いて泣く」という感覚に陥った。勝手ながら、私のチクチクした過去を優しく包み込んでくれた様な気がした。救われた気がした。

それからというもの、私は友達につられてback numberの大ファンになっていった。ラジオを聞いて、3人の面白いトークに笑って涙を流したり。ライブで3人を生で見た喜びに涙を流したり。曲を聞いて感動したり、励まされたり、切なくなったりして涙を流したり。
 

きっとこんなに涙が流れてしまうのは、人に寄り添う事が上手な彼らだからなのであろう。
 

私の半分はもはや back number なのかもしれない。
大切な人を思い出せなくなる日というものは、きっと来ないと思うけれど、彼らの音楽を聞きながら息をしていこうと思う。

初めて彼らの魅力に気付けた記念日、から1年が経った。
「back numberなんて聞くんじゃなかった。」
ついこの頃まで、このCMが流れていた。私の母親は「なんでこのキャッチコピー?」と驚いていた。しかし私は、ぴったりだなあと思ってテレビの画面を見つめていた。
 

back numberなんて聞くんじゃなかった。いい意味で。

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