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最後の「メカラ ウロコ」から感じた決意

THE YELLOW MONKEYの真髄を感じた歴史的一夜

異常なまでの色気と余裕、貫禄、そして決意。
彼らの魅力と意志を全身で体感した一夜であった。

2018年12月28日、日本武道館でTHE YELLOW MONKEYがワンマンライブを開催した。
彼らにとって恒例イベントである「メカラ ウロコ」の名を冠したライブであったが、今回はこれが彼らの2018年唯一のライブであった事、さらにその「メカラ」の「FINAL」とされていた事もありチケットを手に入れる事は容易ではなかった。

幸運にもチケットを手に入れる事ができた私は、彼らの姿を目撃しに武道館に足を運んだ。

会場に入る。
ステージは360°開放され、客席には満員御礼のオーディエンスが所狭しと開演を待ち望んでいた。

そして開演。
一曲目「ジュディ」からの「サイキックNo.9」、そして「STONE BUTTERFLY」「DEAR FEELING」「GIRLIE」。
セットリスト序盤には、彼らがかつて活動休止する前、暗黒期と呼ばれた時代のアルバム「8」からの選曲が目立った。
当時のメンバーが心身ともにボロボロになりながら生み出した楽曲達であり、活動休止前の不穏な雰囲気を感じるため、このアルバムが苦手だと言うファンも少なくない。

この「8」多めの選曲が意図的かどうかは本人達にしか知る由はないが、恐らく本人達は意図的に選んだと思う。
来春に19年振りのアルバム発売を控えるこのタイミングで彼らは今一度辛い過去の曲に向き合い、ファンと共に咀嚼する事で新たな自分達のステップとしたのではないだろうか。

そんな彼らの未来に対する前向きな意志が感じられた序盤に続き、中盤〜後半は吉井和哉曰く「普段陽の目を見ないシャッター街」のようなマニアックな曲が惜しげもなく次々披露された。
彼らが生み出してきた曲が持つ妖艶さ、儚さに現在の彼らが持つスキルが重なったパフォーマンスは、やはり唯一無二であった。
また、改めて過去の楽曲の魅力に気付かされつつ、新曲「天道虫」にも魅了され、会場の盛り上がりは最高潮に。

彼らの変わらぬコアな部分と、新たな武器。
そんな彼らの魅力に浸っているうち、気づけばライブはアンコールに突入。
彼らのアンセムである「悲しきASIAN BOY」は何度聴いても圧巻であるが、日本武道館で聴くのは格別であった。

最後に披露されたのは最新曲「I don’t know」。
彼らはすでにもう先を見据えて動き出していると言う事を、演奏するメンバーから痛烈なまでに感じ取る事ができた。

終演後、スクリーンには「30」「2019.12.28」の文字が並び、会場は歓声の渦に包まれた。
1年後の結成30周年記念日に、彼らはまたファンの前に姿を現わすのだろう。
それは、一足早いメンバーからの粋なお年玉であった。

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