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め組のくれる訳の分からない幸福感とは

菅原達也という男の音楽

 
ラブソングというものは世の中に溢れている。
けど私はこんなにも訳の分からない愛で満たされた音楽を、め組の、菅原達也の作る音楽の他に知らない。

私がめ組の首謀者、菅原達也を初めて見たのは彼がまだ前バンドで活動していた時だった。
対バンで地元のライブハウスにやってきた彼を見た時、私はなんておかしな人だろうと思った。ステージ上を縦横無尽に跳ね回り、頭を両手で掻きむしり、汗だくどころかびちゃびちゃで、四角いギターを首にぶら下げたままキーボードの鍵盤を叩きまくる。何も知らない人が見たら多分ちょっとやばい人扱いだろう。
けれど奏でられる音楽はどこまでも真っ直ぐで何気ないラブソングだった。

以前見た音楽雑誌で、彼、菅原達也は「天才的なメロディメーカー」と評されていた。
そんな彼が作るメロディは不思議な魅力を持っている。
けれど私はそれに加えて彼は作詞家としても天才だと思うのだ。彼の、め組の歌詞はきっと彼にしか書けない。
 

夢か幻か わからないから
時々このほっぺ ぎゅっとしてて
痛い 痛い 痛い以外ないと不安で
秋の声に煽られ「さよなら」
君を減らすなんてできるかな
みっともないくらい僕の奥を占領してんだよ
会いたい時会いたい
痛い方が痛い
だから痛み分からんなるまで
このほっぺ ぎゅっとしてて
(しあわせのほっぺ)
 

あなたの心の真ん中 盗みに来たぜ
ずっと冷めそうもない厄介な情熱で
性懲りもない僕が かき集めて出来た言葉は
アイラブユー
アイラブユー
伝えたいこと
わざと逆さまにして 零しちゃうような
心、可愛くない人でいてね
誰にも自分を渡さないでね
手に届くとこに置いといてて
僕を僕らしくしてくれる
大事なAmenity
(Amenity)
 

ラブソングというものは世の中に溢れている。
けれど、菅原達也の作るラブソングほど訳の分からない愛で満たされたラブソングを私は他に知らない。
そして彼はその訳の分からない愛で満たされたラブソングを、惜しみなくファンに向けて差し出してくれるのだ。

最近なかなかめ組のライブに足を運ぶチャンスがなく、ようやく捕まえたチャンスが先日菅原達也の故郷である千葉・柏で行われたワンマンライブだった。
そこで彼を、め組を見て改めてそう思った。

め組のライブは、菅原達也が作ったラブソングを、め組のほかのメンバー、出嶋、富山、寺澤、外山の4人が丁寧にちょっとずつ個性をのせてラッピングして差し出してくれるようだと思った。
だからライブが終わると観客も受け取った訳の分からない愛で満たされている。

ライブ後のあの訳の分からない幸福感が、私がめ組のライブに通う理由のうちのひとつだと思う。

いつかあの幸福感を大きなステージで、たくさんのファンと共有したい。
そして大きな声で叫ぶのだ。
め組の合言葉を、「ちゅるりらら」を。

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