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2017年5月19日

江麻 (18歳)

スガフェス!!とアーティスト20歳

18歳から見たスガシカオ

スガシカオを知ったのはいつだろう?
そう思って考え直したら小3の頃だった。

父が単身赴任で仙台に行って、私と母が二人で地元に残って暮らしていた…確かそんなくらいだった。

偶然にも両親が同じタイミングでスガシカオを知り、「スガシカオってちょっと良くない?」という話になったらしい。

そんな流れがあって母がスガシカオのCDを借りてきた。ALL SINGLES BESTというベストアルバムだった。

私が初めてそのアルバムを聴いたのは毎週火曜日に母と寄っていたスーパーの駐車場。車内に響いた男の声に実は最初は好印象を持たなかった。

今となっては失礼だと思うが、当時の子ども心では「なんて声のガラガラした人なんだ」と思った。

しかし、私がそのアーティストを好きになるのにそう時間はかからなかった。特に理由もなく好きになっていったが、残念なことに歌詞の意味をよく分かっていなかった。

そうして時は過ぎていった。好きになって8年。昔よりは色んな経験もしたし、昔よりは歌詞の意味は分かる。でも、完璧じゃない。

どうしてだろう。
スガシカオが大人だから?
経験を積んできたから?
ただ、楽しんで聴いてるのもいい。でも、やっぱり歌詞に込められた意味を読み取りたい。
なんて難しいんだろう。

誰かの解説を聞かなきゃ歌詞に込められた意味が分からない。
こんなに長く聴いてきたのに。

私がまだ読み取れない、深い歌詞を書けるのもスガシカオの魅力だ。
意味に気づいた人が舌を巻くような、深い歌詞。

その深い歌詞が未だに分からなくたってスガシカオが好きなことに変わりはない。
だから8年前には夢にも見なかったスガフェスに行ったんだ。

20年といえば私の生きてきた年数+2年
彼にとって長かったか短かったかは分からない。
でも、私の知っている限り楽なアーティスト生活ではなかった。
でも、20年やってこれたってやっぱりすごい。
素直にそう思える。

スガフェスが行われた埼玉スーパーアリーナは地元から近かった。
まさかスーパーアリーナでやるとは思ってなかった。

チケットが当たったのは本当に嬉しかった。
スガシカオのライブに行くのは初めてだった。
初めて、生でスガシカオが見られる。

楽しみ半分、私にはその頃大学受験が迫っていた。
気持ちもグラグラして、泣いてばかりいた。
「笑ってスガフェスに行こう!」
母とそう約束した。

その後、無事に大学に合格し、あとはスガフェスを待つのみとなった。

楽しみなことは修学旅行と一緒で、やって来たと思ったらすぐに終わってしまう。
あっという間なんだ。それは分かっていた。
だから、アーティスト20歳のスガシカオは私たちに最高の時間をくれた。
 

豪華アーティストとスガシカオ。
カッコいい。楽しい。
アリーナで、会場全体がリズムを刻みながら腕を振っていた。
心臓が負けそうなくらいのドラムの音が体に響いた。
ライトの波はステージから見たらさぞかしきれいだったに違いない。
会場の盛り上がりようは想像以上だった。

アーティストがいて観客がいて、それで成り立つ「ライブ」というものを心から楽しめた。
いい経験だった。

スガシカオがこの20年間、作り続けてきた曲の意味は10年後20年後その先にでも分かる時が来るだろうか。

これからもスガシカオは自分にしか作れない曲を作るだろう。
私はその曲に込められた意味に気づけるだろうか。
今は自信がない。でも、きっと分かるようになるだろう。歳を重ねれば、きっと。

彼がいつまで曲を作り続けていくかは分からない。
一人のファンとしてスガシカオの曲にずっと触れていたい。
アーティスト20歳を迎え、その先に向かっていくスガシカオをこれからも応援していきたいのだ。

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