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僕たちが今、輝けるのは5人がいるから。5人でいるから。

嵐を好きになってよかった

見事な記者会見だった。
大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人だからこそ出来たどこまでも思いやりのある会見だった。
スーツじゃなかったのもきっと、重々しい雰囲気にならないように配慮されたものだったのではないかと思う。
あの会見では5人の個性が遺憾なく出ていた。
キャスターの経験も加味して、櫻井翔はアイドルということを忘れてしまうほど的確に受け答えをしていた。そこには一貫して『5人で嵐』という想いが込められていて、改めて良いグループだとひしひしと思った。
「喧嘩になったり言い合いになったりとかはしなかったのか」という記者から質問に「ウソでもしとけばよかったな〜」と笑いながら返す相葉雅紀に、アイドルとしてのスマートさを感じた。
「ファンの方にどんな声を掛けたいか」という質問に対して、二宮和也の「2020年までの残り2年近くをみんなで一緒に楽しむためにも、あまり前を向きすぎずに、向き合っていきたい。」この言葉は適度に力が抜けてきて、二宮らしさが出ていた。
松本潤はライブについて言及することが多く、本当にライブが好きなんだなと感じた。ライブの演出や構成にも携わる松本潤が、ライブにどれだけ熱意を込めていて、どれだけ情熱のあるアーティストなのかがはっきりと分かった。
大野智は深妙な面持ちながらも、どこかリラックスしているようにも見えた。それは他の4人も一緒だからという気持ちもあったからではないだろうか。
大野智が会見で零した「嵐で良かったなぁ」の重みと喜びが、身体の中にスッと沁み渡るように伝わった。
本当に、なんて人たちなんだろう。
グループの仲の良さに笑けてくる記者会見なんて、今まであっただろうか。
誰も傷つけないように選ばれた言葉、悲しんだり不安になっているファンを減らせるように開かれた記者会見。どこをとっても嵐らしかった。
嵐のこういう真面目で思い遣りのあるところが好きだったんだ。

記者会見という特別な場所なのに、距離感を感じないのが不思議だった。
違和感を感じて思い返してみると、ライブDVDを観ているときも距離感を感じなかった。
距離感はその場所に馴染めていないからこそ生じるのだと思う。
テレビ越しだって、収録されたライブ映像だって、すぐさまお茶の間に馴染めてしまう。
彼らの人懐っこさ、持ち合わせたポップネスは凄まじい。
“P・A・R・A・D・O・X”でのダンスは圧巻だった。
バンドばかり聴いてきたのでダンサブルな音楽には今まであまり馴染みがなかったのだけれど、めちゃくちゃかっこよかった。
落ち着いた嵐が魅せるアダルトな妖艶さに、”ポップな嵐”という概念を打ち砕かれた。
ダンスのパフォーマンス、バラエティでの活躍、ドラマでの演技。これらのことを一人ひとりが個性を持って発揮している。改めて考えると、嵐の持つポテンシャルの高さは驚くべきものだった。

中学2年生に行った夏祭りを今でも覚えている。
屋台をくぐり抜けて、小さなショッピングモールの小さなCDショップでtruthを買った。お祭りなのにお祭りらしいものは買えず、袋をぶら下げて屋台を巡った。手にした袋の中は初めて自分のお金で買った嵐のCD。
ミステリアスでダークな曲調は音楽を詳しく知らない中学生の僕にとって、かなり衝撃的だった。何度も何度も聴いて、メンバーの歌う順番だけでなく、バックで聴こえるストリングスのメロディーやピアノの旋律まで覚えた。
“風の向こうへ”は部活の試合の前に良く聴いた。引退をかけた夏の大会。鼓舞するために朝早くから何度も聴いた。
高校受験のときは”サクラ咲ケ”を聴きまくった。寝落ちしないように、まだ全然飲めないカフェオレを飲みながら。
あの頃にした勉強は残念ながらあまり覚えていないけれど、”サクラ咲ケ”のラップの部分は今でも覚えている。
あの頃の自分をつくってくれていたのは間違いなく嵐だった。

当事者の立場になって考えてみると、2020年12月31日までって、結構あると思う。
早い段階で活動休止を発表するのはきっと苦しい。発表してしまったことで、どんな顔でやり過ごせば良いのか分からない瞬間だってある。
それなのに、きちんと発表してくれたのは嵐だからだと思う。彼らの真面目さが、この早い段階での発表へと繋がっている。
今でもテレビでは嵐が屈託なく笑ってる。
仲良く笑ってる嵐を見ると、どこか安心して僕も笑う。
嵐を好きになったのは音楽だけじゃなくて人柄も理由のひとつだったことを痛感した。この人たちの人柄が大好きだったんだ。
これからの嵐も応援したい。
あの5人ならまた嵐として活動してくれるはずだ。思い遣りがあって、仲が良くて、真面目な彼らなら。長く走って来たんだからゆっくり充電しても誰も文句なんて言わない。この際だから思う存分に自由を味わってほしい。ファンとしてしてあげれることは、居場所をつくって待っておくことだけだ。頭のなかでも、ウォークマンでも、CD、DVD、BDラックでも、録画番組のなかでも、どこにだって居場所をつくってあげられる。
「活動を休止する嵐のことをどう思うか?」に感謝カンゲキ雨嵐の言葉以上のものが思いつかない。
嵐を好きになってよかった。

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