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中村佳穂「きっとね!」の衝撃に気づく

極上すぎる歌とピアノの秘密に涙する

やっと聴いた。中村佳穂「きっとね!」を。これまで極上の歌とピアノといえば矢野顕子だったが、あっさり更新されてしまった。

2018年11月7日にリリースされたアルバム「AINOU」のリード曲。2018年10月24日に先行配信されていて、MV公開は2019年1月8日。

とにかく中村佳穂が凄いらしいという噂だけが引っかかっていて、ようやく積極的に聴いたのが2019年2月。どう考えても遅いが、「きっとね!」をきっかけに公式MVをすべて漁った。

何だ、この才能にあふれまくった音楽は!

どれも感動したが、とくに刺さったのが「中村佳穂BAND FUJIROCK Festival’16」のMV。全身、音楽の塊みたいな存在感にシビレまくった。これが2016年の話。そして最初に動画がアップされたのが2011年12月のこと。

いったい何をしていたのだ、私は!

途方もない情報量を一気に処理することはできないので、「きっとね!」に集中することにした。

まるで達観した大人のラブソングである。

秘密や痛みを抱えながら生き延びる。そのほうが優しくも強くもなれる、という内容。生きることは愛することそのもの……という解釈もできるだろう。幅広い意味でのラブソング。ジャズっぽいサウンドに見合った、深い歌詞だ。

喜怒哀楽を体感するため、この世に生まれ落ちた私たち。苦しい試練を乗り越えたとき、途方もない喜びを味わう。だから秘密にしなければいけないほどの痛みをくれ!と。存在としてかっこよすぎやしないか。

確かに、過去の痛みはいつしか素敵な秘密へと昇華できるものだ。もちろん中村佳穂の涙声混じりの歌い方に重ねたくなる“哀しみ”はつきまとう。それでも生き延びた。ここで喜びの涙に変わる。

思い返すと、その苦しみは自ら望んだものだったかもしれない。乗り越えるために。生き延びて喜びを知るために。あくまでラブソングなのだが、途方もない人生観が描かれている。

これからも傷つきながら生き延びよう!

そう思わせてくれる人生の応援歌。私のように中村佳穂の存在が気になりながらも、まだ聴いていなかった人もいるだろう。「きっとね!」を聴いて、中村佳穂に触れる人が増えることを願う。

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